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『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』が六本木で開幕。日本初の大規模展

2019/9/20 20:29 CINRA.NET

『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』展示風景 Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York 『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』展示風景 Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York

■ジャン=ミシェル・バスキア、日本初の大規模展に約130点

『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』が、9月21日から東京・六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーで開催される。

本展は日本では初となるジャン=ミシェル・バスキアの大規模な展覧会だ。アンディ・ウォーホル、キース・ヘリングといった時代を象徴するアーティストと交流し、1980年代のニューヨークのアートシーンで旋風を巻き起こしたバスキアは、わずか27歳で命を落とすまでの10年の活動期間に3000点を超すドローイングと1000点以上の作品を残した。

『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』の展示作品は世界各地から集った約130点の絵画やオブジェ、ドローイング作品で構成される。キュレーターはバスキア研究の権威であるディーター・ブッフハートが務めた。ブッフハートが共同キュレーションを手掛け、昨年にロンドンのバービカンセンターで開催された『Basquiat: Boom for Real』は1982年の開館以来歴代1位の動員数を記録している。

開幕に先駆けて行なわれた内覧会の模様をレポートする。

■20世紀の最後の巨匠。グラフィティからNYアートシーンのスターに

コンセプチュアルなグラフィティ作品を手掛け、若い頃からアーティスト活動を始めたバスキア。ニューヨークのアートシーンで注目され、すぐにギャラリーでの展示が行なわれるようになった。

会場を入って最初の展示室ではバスキアを一躍アートシーンのスターにした、1980年初頭の作品が展示されている。

バスキアの作品は近年アメリカのアーティストとしてはもっとも高額になっているが、没後しばらくはそれほど評価が高くなく、評価が上がったのは21世紀に入ってからだという。

内覧会に参加した展覧会日本側監修の宮下規久朗はバスキア作品が高い評価を受けている理由について「実はバスキアの作品はアメリカの戦後美術、抽象表現主義以降の正当な流れに位置している。大画面性や荒っぽいタッチ、オールオーバーという性質、カンバスが立体的で手作り、アフリカのオリジンからくる黒人性が作品に認められてきた。そういったことから『20世紀の最後の巨匠』として非常に高く評価されている」と説明した。

■前澤友作が約123億円で落札した『Untitled』

前澤友作が2017年にアメリカ人アーティストの作品として最高額となる約123億円で落札した『Untitled』もこの部屋に展示されている。青い背景色が目を引くこの作品には、幼い頃から解剖学に興味を持っていたというバスキアのモチーフとしてたびたび登場するガイコツが描かれている。

内覧会に参加予定だったが、先日の台風で被害を受けた地元千葉の復旧作業に従事していることから登壇が叶わなかった前澤はこの作品についてメッセージを寄せた。

「今回、私が出品させていただいた青いバスキア作品ですが、実は本展覧会にお貸出しする前に2ヶ月ほど自宅のリビングに掛け、生活を共にしていました。圧倒的な存在感で一瞬でリビングルームの空気が変わりましたが、それは威圧感のようなものとは違い、温かさや癒しを伴うとても心地の良い変化でした。そして生活の中で、毎日毎日作品と対峙する度に、何か新しい発見があり、自分の背中をそっと押してくれているような錯覚にも陥りました。自分の日々のわずかな心情の変化に呼応してくれていたんだと思います」。

■言葉や文字が並ぶノートも一挙展示。バスキアのクリエイティビティーを覗く

バスキア直筆のノートブックも本展の見どころのひとつだ。文字や文章、落書きのような絵などが描かれたこれらのノートからは、1980年代初頭のバスキアのクリエイティビティーを覗き見ることができる。紙にクレヨンやインクなどで描かれたドローイング、コラージュ作品、映像作品も並ぶ。

またアフリカ系アメリカンの選手が英雄となった野球やボクシングを主題にした作品、王冠のモチーフを取り入れた作品なども展示されている。2つの画面がくっついたような『Self Portrait』ではバスキアの自画像と、無数の瓶の蓋=王冠が並べられている。

■バスキアと日本。キャンバスの中に「YEN」や「MADE IN JAPAN」の文字

日本オリジナルの展覧会である本展では、バスキアと日本の関係性にもフォーカスする。

黄色い画面に細かな文字が記された1983年の作品『Onion Gum』。キャンバスの右上に「MADE IN JAPAN」と書かれており、ブッフハートによれば本展のタイトルはここからとられているという。

バスキアは1982年の秋に初めて日本を訪れ、多くのインスピレーションを受けたという。それは日本の通貨である「YEN」と描かれた作品群に見ることができる。日本側展覧会監修の宮下は、バスキアが訪れた当時の日本はバブルに向かう好景気の時期で、日本の経済力の強さがバスキアにとって印象的だったのだと解説する。

会場ではウォークマンと思われるものが描かれた1982年の作品や、日本に来る前から漫画などで日本文化に親しんでいたというバスキアが鉄人28号を描いた作品も展示されている。

■バスキアの「知識空間」を表した最晩年の貴重な作品。日本の美術館所蔵の作品も一堂に会す

展示の最後を締めくくる1986年の大型のドローイング作品は、バスキアの最晩年の作品だ。ルイ・ヴィトン財団が所蔵しており、ほとんど貸し出されることがない貴重な作品だという。

この作品は近づいて見てみないとわからないような細かな文字や言葉が散りばめられている。ブッフハートは「この作品には彼のアイデアが詰まっている。バスキアの大切にしていた『知識空間』を表している」と説明する。バスキアの頭の中を覗き込むような作品だ。

また最後の展示室には日本の美術館が購入したいくつかの作品が集っている。バスキアの作品はほとんどが個人所蔵であるのに対し、日本は早い段階から公立美術館でバスキアの作品を購入した世界で唯一の国なのだという。宮下は「日本の美術館にバスキア作品があることはあまり知られていない。今回は日本の公立美術館にあるバスキア作品がほぼ一堂に集まったという点でも貴重な機会」と語った。

■無料の音声ガイドは吉岡里帆。展覧会を2度楽しめるキャンペーンも

なお本展の音声ガイドは女優の吉岡里帆が担当。音声ガイドは来場者全員に無料で貸し出される。

さらに展覧会を2度楽しめる企画も実施する。11月1日までに入場し、会場出口で所定の写真撮影をした来場者を対象に、11月8日まで2度目の入場が許可される。詳細は展覧会の特設サイトで確認しよう。またグッズ売り場にはパーカーなどのアパレルやスケートボード、ステーショナリーなど様々なアイテムが並んでいる。

絵画やオブジェ、ドローイングなど世界各地から貴重な作品が集うだけでなく、日本と作家の深い繋がりも知ることのできる本展。『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』は9月21日から11月17日まで東京・六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーで開催される。

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