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「育児が楽しくない…」って思っちゃダメ?モヤモヤの原因&対処法を子育て相談のプロに聞いた

2019/9/12 06:30 ウレぴあ総研

インターネットの女性向け掲示板には、育児中のママの率直な思いや悩みがあふれています。

中でも共感を集めるのが「自分の子どもはかわいいけど…育児は楽しくない!」という声。そう、ママだからって育児がいつも楽しいことばかりじゃないですよね。でも、中には「赤ちゃんの検診時『育児は楽しいですか?』の項目に『いいえ』と答えたら“育児ノイローゼ予備軍”扱いを受けた」というママも…。

「育児が楽しくない」って思ってしまう私って…ダメなママ? そんなモヤモヤの上手な対処法を、これまで2万人のママに子育て電話相談を行った実績を持つ「一般社団法人.子育て心理学.協会」代表理事・東ちひろ先生にうかがいました。

幼稚園講師や小学校教諭、中学校相談員を歴任し、ご自身も一男一女のママでもある東先生から返ってきたのは、育児の理想と現実を知り尽くすからこその、勇気をもらえるアドバイスでした。

“母性神話”がモヤモヤの正体!?

――これまで2万人のお母さんのご相談にのられてきた中で「育児が楽しくない。つらい…」という声はありますか?

「もう、ほとんどみんなそうなんじゃないでしょうか。講座や相談に来られる方は皆さん、最初は『子どもを変えたい』『子どものこういうところをどうにかしたい』っていう内容が多いんですが、話していくにつれ、うまくいかないもどかしさとかイライラ、不安とか焦りとか、お母さん自身の中に持っているものが突きつけられるんですよね」

――ママ自身の“苦手意識”や“自信のなさ”が表にでてくる感じですか?

「そうですね。雑誌などでは育児の楽しい部分やきれいな部分が注目されがちですけれど、現実はうんちとか下痢おう吐の始末もしなくちゃいけませんし、育児ってそもそも泥臭いところとのすり合わせです。決して楽しいだけではなく、むしろ大変なことの方が多いともいえます。でも、みんなそういうことをあまり口に出しては言わないですよね。

私は、そこに“母性神話”みたいなのがありはしないかな、と思っているんですね。

お母さんが『育児は楽しくない』と思っちゃいけない。どんなときも子どもはかわいいし、育児は楽しい“はずだ”…。そう思わされる風潮がありはしないかと思うんです。でも現実は、子育てって8割くらいは大変なことばかり。そのギャップがすごくあるのかなという気はしています」

――いまだに「3歳までは母親が家で育てるべき」なんてことが言われたりもします。

「言いますよね。神話、都市伝説みたいなものがあるのかなぁと思います。その理想と現実とのギャップがストレスになるんですね。さらに、そのストレス自体を“持ってはいけない感情”と思ってしまい、今度は自分を責めてしまう。そういうお母さんってとっても多い気がします」

育児マンガが理想と現実のギャップを埋める

――そんなお母さんに、東先生はどんな風に声掛けをされるんですか?

「私は『大なり小なりみんなそういう思いを持って子育てをしていますよ』と申し上げます。じゃないと『私ばっかり…』って思ってしまうんですね。

育児ってとかく閉鎖的になりやすいです。まわりのお母さんはみんなそういうマイナスの面を見せないけれど、自分のことは見えすぎるほど見えてしまう。昨日子どもにひどいことを言ってしまったとか、表に出さない感情も全部わかってしまう。

なので、たいていほかのママよりも自分の方が劣って思えて、『自分はダメだな』って思ってしまうんですね」

――理想と現実のギャップを埋めるにはどうすればいいのでしょうか?

「たとえば育児マンガが今ものすごく売れていますけれど、あれは子育てのリアルな部分が出ているものの方が人気なんですよね。読んでみると、失敗談やつらいという気持ちも素直に出せていて、ママが感じるギャップが埋められているように感じます」

――育児マンガには、読んでいるとちょっと気持ちが軽くなる部分があります。

「そうでしょう。きっと、手に取ったお母さんたちは自分自身のギャップを埋めたいけれど、現実的には埋められていない。

育児マンガに登場するママは素直に『つらい』という思いを表現でき、ギャップを埋められているように感じるので、そこに共感しているのではと思います」

“すぐ切れるカード”をたくさん持っておく

――では、モヤモヤが溜まってつらくなったら、どうしたらいいでしょうか。

「モヤモヤが溜まるとストレスになって、やがて爆発してしまいます。ストレスを小出しにする一番手っ取り早い方法はやはり、少しでもいいから自分の時間を確保すること。

パートナーや身内に頼めるなら預かってもらって、難しい場合は子どもを連れてでも、自分の時間を作ることをおすすめしています」

――子どもを連れて行ってもストレス解消になりますか?

「もちろん誰かに見てもらえるなら、それがベストです。ですが、そうなると相手の都合もありますし、きょうは誰にも預けられないから…と我慢するよりは、お子さんを気がねなく遊ばせられる場所をたくさん確保したほうがいいです。

たとえば、エアコンがきいたショッピングセンターとかショッピングモールにあるキッズスペースのような、親が疲れずに子育てできる場所の候補を使わなくてもいいからたくさん持っておく、お食事なんかも子どもと一緒に気兼ねなく行ける場所の情報を一つでも多く知っておくというのは、現実的に少しでも楽な育児をするためには必要かなと思います」

――すぐ切れるカードをたくさん持っておく、それだけでも気が楽になりますね。そして、ストレスをためすぎず少しずつ放出する、というのがやっぱり重要ですよね。

「そうです。ストレスはゴミと一緒で日々溜まっていくものなので、たまりすぎないように。ためすぎると捨てるのも大変だし、その溜まったものは結局、一番身近な子どもに向きます。

子どもさんのちょっとした失敗やわがままが許せなかったり、そこまで言わなくてもっていうくらい怒ってしまう場合は、お母さんのストレスが影響していたりするんです」

“自分よしよし”でエネルギーをチャージ!!

――もう一つ、東先生はご著書や講座のなかでたびたび「自分で自分をほめる」ということの重要性を指摘されています。「自分で自分をほめる」ことの効果について、教えてください。

「育児ってひとえに“人のために何かをする”という作業で、ものすごくエネルギーを必要とします。ほめられるというのはそのエネルギー源になるんです。

でも、育児は家事以上に“やって当たり前”と思われる傾向がありますよね。

『よくやっているね』『ありがとう』って誰かが言ってくれると一番いいんだけれど、言ってくれないなら自分で『私って本当によくやってる』とか『頑張ってるよね』っていっぱい言って、“自分よしよし”を積極的にやってほしいと思うんです」

――「自分に“ご褒美”を買う」っていうのはありますよね。言葉だけでも効果はあるんですか?

「“自分よしよし”のいいところは、毎日できるところです。ご褒美を毎日買うことはなかなか難しいですが、自分で自分をほめることは常日頃やろうと思えばいつでもできますよね。

毎日当たり前にやっていること、たとえば『今日もゴミ出しして偉いな』とか『洗濯機2回も回して、頑張った!』とか、そういう小さな頑張りを見つけて“自分よしよし”していく。


実は、こういう“当たり前をほめる”というのは育児にも通じるところがあると思うんです」

“完璧なママ”より“機嫌のいいママ”に

――たしかに「子どもをたくさんほめましょう」とはよく聞くフレーズですが、実際どういうときにほめたらいいのかって難しいです。

「そうですね。だから、“当たり前をほめる”がいいんです。当たり前のことほど、声を掛けていかないとやらなくなるもの。歯磨きでも何でも、毎日やっていることを当たり前と思わず、ちゃんと声をかけましょうとお伝えしています。

子どもって実は“~するべき”という感覚は少なくて、『お母さんがほめてくれる、見てくれる』というのが原動力になったりするんです。だから、ほめると言っても難しく考えず、目に見えたことをそのまま言うのでOKです。

『お着替えができたね』とか、最後までできなくても『お着替え頑張ったね』っていうプロセスでもいいので」

――そのためにも、ママが気持ちに余裕を持つことが大切なんですね。

「そうなんです。お母さんが頑張りすぎていて心に余裕がないと、子どもに優しくできないですよね。でも実は、子どもって別に完璧なお母さんが欲しいわけじゃなくて、機嫌がいいお母さんを求めているんです」

――「子どもは完璧なママより機嫌がいいママを求めている」。すごく素敵な、力をもらえる言葉です。

「実際、子どもたちって『うちのお母さんはすぐ怒るよ』とはよく言うんですけど、たとえば『うちのお母さんは家事を手抜きするんだよ』って言う子はほぼいないんです。

実はそのあたりは、子どもさんが大きくなればいくらでも取り返せます。でも、子どもをきちんと見てあげる、ほめてあげるという部分は取り返すことができないんですね。

家事は手抜きできても、育児の手抜きはかならずあとでツケが回ってくるので」

――いつか必ず“借金”の取り立てがあると。

「そう。育児は“借金の取り立て”が必ずあるんです!

この取り立ては、中学生くらいで必ず来ますよ。だから私は『できるときに、できることを、できるだけやるといいですよ』ってお伝えしているんです。

悩んでいる方ってもともと頑張っている方なので、頑張りすぎると『もう無理』となってしまう。だから、頑張るのではなく『できるときに、できることを、できるだけ』でいいんです」

育児は“トライアスロン”!?

――そうはいっても、やはり日常、子どものことや家のことを優先してしまいがちです。

「“子育てトライアスロン”なんてよく言うんですけど、育児は24時間365日ずっと続くんです。休みがないんですよ。でも、人ってきちんと休みを取らないとメンタルヘルスに影響が出ます。

怒りっぽい人はイライラするし、不安になりやすい人は不安になる。ちょっとしたことで不安になったり人をねたんだり、その人の持っているネガティブな部分、黒い部分がすごく露出してくるんです。

日々のバタバタの中でいかに自分の時間を確保して、自分のための時間、私はよく“ご自愛”と言っているんですけど、その時間をいかにして捻出するかが大事ですよ、とお伝えしたいですね」

育児は大変だし、楽しくないこともたくさん。そんなネガティブな気持ちを持つこと自体を否定する必要はない、と東先生は言います。

だから、そんな自分も肯定して、楽に子育てできる場所の確保と“自分よしよし”でエネルギーをチャージ。そしてなにより、完璧を目指して頑張りすぎるより、心に「できるときに、できることを、できるだけ」の余裕を持ちたいですよね。

子どもが求めているのは、“完璧なママ”より“機嫌のいいママ”なんですから!

【取材協力】東ちひろ先生

幼稚園講師、小学校教諭、中学校相談員、教育委員会勤務を経て、現在は一般社団法人.子育て心理学.協会代表理事。上級教育カウンセラー、日本カウンセリング学会認定カウンセラー。著書に『子育てが上手くいく!ママのココロ貯金のすすめ 親と子の自己肯定感を上げる33のポイント』(メイツ出版)ほか。
公式サイト 一般社団法人.子育て心理学.協会

(ハピママ*/よりみちこ)

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