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釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 東京都伊豆大島・元町桟橋産メイチダイ

2019/9/7 18:00 週刊実話

提供:週刊実話 提供:週刊実話

 「せっかくの夏だから、バカンス気分に浸りたい!」

 色気などカケラもない汗臭いオッサンですが、この時期のテンションの上がりようは幼少期より不変!

 ということで、都下の離島・伊豆大島へ出かけております。

 念のため補足しますが、伊豆諸島には伊豆大島のほか、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島などの有人島が存在し、いずれも東京都に属します。どの島も素朴な離島ならではの魅力に溢れ、銀座や渋谷と同じ都内とは似ても似つきません。八丈島のさらに南に浮かぶ青ヶ島なんて、もう絶海の孤島ですからねぇ。

 古くは駿河国、伊豆国に属していた歴史があり、位置的にも静岡県に属するほうが自然な気もしますが…。伊豆半島は静岡県、伊豆諸島は東京都という現実。世の中はなんとも不思議です。

 ウンチクはさておき、ワタクシの今夏のバカンスは「南方の離島で夜通しブッ込む!」という作戦。ということで、島内の元町桟橋から竿を出し、日没とともに仲間がイサキをゲット! 前回はそこまでお話ししましたが、今回はその続きでございます。

 何とも言えぬ高揚感と溢れるロマン、独特の趣があるのが、夏の夜釣りの魅力。ましてや、大海原のど真ん中に位置する離島でとなれば、その魅力は倍の倍! 「どんな大物が掛かっちゃうのかしら♪」というドキドキ感は、実にたまりません。

 さて、再び竿を曲げたのは、先ほどイサキを釣り上げた隣の仲間でした。断続的に竿先を叩くような暴れ方から予想するに、相手はウツボやアナゴ類といった長物ではなさそうです。念のため玉網を持って駆けつけ、ライトで水面を照らします。
「んんっ、タイか!?」

 掛かっていたのは、伊豆諸島ではよく目にするメイチダイ。今が旬のメチャクチャ旨い魚です。うーん、羨ましすぎる…。

 いや、待てよ。この手の魚は数尾単位で回遊するはず…。ということは時合到来であり、ワタクシにとってもチャンスタイムといえます。

「いよいよや」などと盛り上がっていると、ワタクシの釣り座から「ガシャンッ!」という音が…。

 見ると三脚に立てかけていた竿が、今にも海に引き摺り込まれそうになっているではありませんか! 急げ〜っ!

★危機一髪直後に歓喜の万歳!

 本来、ブッコミ釣りで大物を狙う場合は、いきなり魚が掛かってもいいようにドラグ(負荷がかかると糸が送り出される機能)を緩めておくのですが、あまりに高揚していたせいで忘れておりました…。

 四十路のオッサンが全力ダッシュした甲斐があって、すんでのところで竿尻をキャッチ。危ねぇ、危ねぇ…。さすがは離島だけあって、油断できません。

 そういえば、八丈島でも同様の凡ミスをやらかした記憶が…。あの時も倒れ込んでヒザを強打した覚えがあり、まったく学ばない己の愚かさに、ちと凹みます。

 そんな心持ちで掴み取った竿からは、「グングンッ!」と力強い引き込み! 魚は付いているようです。体勢を立て直して巻き上げにかかると「ググンッ、ググンッ!」と断続的に鋭く抵抗します。

 さほど大きくはなさそうですが、元気な引き具合からイイ魚が浮上する予感がします。楽しみつつ慎重に寄せ、仲間の差し出す玉網に収まったのは、35センチほどのメイチダイ! バンザ〜イ!

 メイチダイは、その後もポツポツと釣れ上がり、イトフエフキやらホウライヒメジやらと賑やかな面々も混じって、離島の夜は実に楽しいものになりました。

 離島の夜ブッ込みといえば、大型のハマフエフキが花形魚種ですが、技術も道具も初心者レベルを維持しているワタクシにとって、メイチダイは最上級にも等しい釣果。適度に引きが楽しめて、しかも美味しい。そんな魚が持ち帰れるだけで、かなり満足なのですよ、実際は。

★旨い白身刺で会心の晩酌に

 さてさて、伊豆大島産のメイチダイは、その場で血抜きを施し、しっかり保冷して持ち帰ります。だって、刺身で食べたいんですもの
 メイチダイは、時期によって食味に差が出やすいのですが、旬を迎える夏場は非常に美味とされます。あまりメジャーな魚ではありませんが、市場にも入荷があり、特に今の時期の活魚は高値で取引されています。

 三枚におろして皮を引くと、血合のほぼない透明感のある白身は非常に美しく、実に旨そう。さっそく一切れ口に入れると、白身特有の旨味が濃く、加えて、脂の甘味がしっかりと感じられて、メチャクチャ旨い!

 大島特産・青唐辛子醤油の辛みと、白身ならではの甘み、タマりません!

 青唐辛子醤油とともに購入した伊豆大島唯一の焼酎『御神火いにしえ』をあおりつつ、会心の晩酌を楽しませていただきました。

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三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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