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まずは自己肯定感を上げてみよう! 「○○すれば幸せになれる」のウソ【荒川和久×中野信子】

2019/9/6 20:13 ウートピ

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「精神的に自立した価値観を持つ人=ソロ」と定義し、ソロで生きることに対して前向きな意見を発信し続けている独身研究家の荒川和久さん。最新刊『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックス)では、独身者を中心とした経済社会(ソロエコノミー)について、徹底分析しています。

同書の刊行を記念して、6月に東京都内で、脳科学者・中野信子さんをゲストに迎えたトークイベントが開催されました。「ソロの生き方」をテーマに、孤独との向き合い方や本当の自分について、熱く語り合ったイベントの模様を3回にわたってお届けします。

【第1回】「女は数学が苦手」のウソ “ステレオタイプ脅威”に惑わされないで

ソロが陥りがちな“条件付きの愛”とは?

荒川和久さん(以下、荒川):自己肯定感と自己有能感の調査データを見ると、既婚の男女は自己有能感がマイナスなんです。逆に、独身の男女は、自己有能感はそこそこあるのですが、自己肯定感はあまりありません。ソロの人は有能である自分しか肯定できないんです。だから結局、一流大学を出て、一流企業に入社して、年収何千万を稼がなければ、自己肯定できないというロジックになっちゃうわけです。

中野信子さん(以下、中野):これはとても面白いですね。“条件付きの愛”って、愛情だけれども、人間にとって最も毒になるものですから。要するに、条件が消えてしまうと同時に、はかなく消え去る砂の城の上に愛情を築かなければならないっていう……。

荒川:「~すれば幸せになれるはず」というのを、フォーカシング・イリュージョンと呼びますが、「結婚すれば幸せになれるはず」というのも同じですよね。

中野:ごく個人的な感想なのですが、「婚活市場」に行く人は、「この人と結婚すれば一発逆転が狙える」と思って婚活している人が多いような印象を受けます。でも、誰と結婚しようが自分は自分だと思える人のほうが、実際には結婚されているような……。元々、自己肯定感が高い人のほうが結婚に向いているんじゃないかなと思います。

恋愛軸のソロ男と仕事軸のソロ女

荒川:自己肯定感は幸福度とほとんど等しいと言えるので、自己肯定感を上げていかないと、いつまでたっても幸福度は変わりません。自己肯定感が高くて、幸福度が高い女性のインスタは、後ろ姿だろうが、影だろうが、手だろうが、どこかに必ず自分を写してます。「いいね!」を押してもらいたいのは、自分なんですよ。話題のアイスとかは道具であって、これを選んだ私を「いいね!」してもらうことを求めている。

一方で、自己肯定感が低い男性のインスタは、ラーメンとか、バイクとか、風景とかが多いですね。そもそも自分を撮らないんですよ。自己肯定感が低い人は、自分の顔や声、動きが嫌いなんです。だから、自己肯定感が低い人には、自撮りを勧めています。たくさん自撮りをすれば、自己肯定感が上がるんじゃないでしょうか。

中野:それは確かに面白いですね。美人だなと思うような方でも、自己肯定感が低いことが言葉の端々から分かるような人は自分の顔を載せていませんね。自己肯定感の高さは、容姿の美しさとはあまり関係がないんですね。

荒川:そうですね。私の調査で、自己肯定感が低い人の中で相関因子が高いものを抜き出していくと、結構面白いことが分かりました。男性は、「恋愛に自信がない」、「容姿に自信はない」、「異性に告白された経験がない」といった“恋愛軸”で、女性は、「仕事の評価は能力主義がいい」、「副業を兼業したい」、「負けず嫌い」といった“仕事軸”なんです。これ面白くないですか?

この調査に回答した男性は、「恋愛には興味がない」と言っていましたが、解析すると“恋愛軸”で自己肯定感ができないという。女性のほうも、「なぜ同期の男性と給料やボーナスの差があるの?」といった不満がある“仕事軸”で自己肯定感が低くなっています。でも、そういうところは、ちょっとの環境で変えられますよね。

中野:私がもっと腹黒い人間だったら、ここを突きますね(笑)。すごく勉強になりました。

ソロが充足感を感じる“エモ消費”って?

荒川:そして、自己肯定感が低い人の欠落感を埋めているのが消費です。私は、心の充足のための“エモ消費”と呼んでいます。みなさんは、「エモい」という言葉を知っていますか? 単に「エモーショナル」の略というわけではなく、落合陽一さんはロジカルの対極にあるもの、「もののあはれ」のようなものだと表現されていましたが。古語でいう「えもいわれぬ」みたいな感情ですね。

要は、お金と時間を消費しないと、自己肯定感との乖離(かいり)が激し過ぎて、穴埋めができないんですね。例えば、好きなアイドルのために消費をする人は、膨大なお金や時間がかかっても、心の充足を得ているから「もったいない」とは思わないわけです。消費は、ひとつの幸せだったりもしますから。

中野:幸福感を定義することは難しいのですが、幸福の測り方にも種類がたくさんあるんですよね。それに、幸福そのものにも種類がたくさんある。温泉に行ってゆっくりすることが幸せだと感じることもあるし、何かに没頭していて自分が幸せかどうかも考えなくていい時間が幸せだと感じることもあるでしょう。それらを統合して充足感を感じるのが幸せだという定義もできるでしょうし……。「どうすれば幸せを感じられるのか?」というのも、あまりに多様であるという気がしますね。

荒川:「どうすれば幸せを感じられるのか?」と思ってしまうと、逆に幸せを感じられないんじゃないですかね。

中野:そうですね。この問いを発することそのものが、「今は幸せではありません」という前提に立っていることになりますよね。

荒川:既婚者の幸福度が高いというのも、おそらく、普段の日常に対して幸せだと感じているわけではなく、これまでを振り返ってみて、「別に不幸じゃなかったな」、「さりげない日常って幸せだよな」と思えるから。

幸せのもとって、人と人との関係性や巡り逢いなんですね。そうすると、「ソロはどうすればいいのか?」と言われるのですが、そこは“エモ消費”で帳尻を合わせているんです。

※次回は9月9日(月)公開です。

ウートピ編集部

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