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死期が近いゾウが集まる「ゾウの墓場」は実在するのか?

2019/8/27 19:00 新刊JP

死期が近いゾウが集まる「ゾウの墓場」は実在するのか? 死期が近いゾウが集まる「ゾウの墓場」は実在するのか?

「命の重さはみな同じ」と私たちはみな教わるが、年をとるごとに「どうも本当はそうではないらしい」ということもだんだんとわかってくるものだ。

たとえば唐揚げやフライドチキン、ナゲットなどになるブロイラーの寿命は5年から10年以上とされるが、彼らが天寿をまっとうすることはない。窓がなく暗い鶏舎に押し込められ、生後40日から50日で出荷され、殺され(生きたまま首を切られる)、食肉に加工され、若鶏として売られる。

その命は、もしかすると人間より軽いといえるかもしれない。しかし、ともあれこれがブロイラーの死にざまであり、生きざまだ。

■普段は花の蜜を吸う平和な生き物 蚊が「吸血鬼」に変わる時

『生き物の死にざま』(稲垣栄洋著、草思社刊)は、さまざまな動物の「死にざま」に注目することで、その生をあざやかに浮かび上がらせる。

何重にも張り巡らされた防御網を突破して、敵の隠れ家の奥深くに侵入する。そして敵に気づかれないように、巨大な敵の体内の目標物を奪う。もちろん、それで終わりではない。そこからさらに防御網をかいくぐって見事に脱出し、無事に帰還しなければならないのだ。(p.35より引用)

勘のいい人ならお気づきだろうが、これは蚊(アカイエカ)の行動である。私たち人間からしたら、刺されればかゆいし、かゆいからといってかきむしると痕が残るしで、蚊は厄介な生き物でしかないが、蚊の方からすれば、人間などの動物の血を吸うのは、お腹に宿した卵に栄養分を与えるため(血を吸うのはメスだけだ)なのだ。普段はオスもメスも花の蜜や植物の汁を吸っている。しかしそれだけでは卵を育てるのに十分なたんぱく質を得られない。

こうした事情から、リスクを冒して果敢に民家に入り込み、そこにいる人に気づかれぬように血を吸う。居眠りでもしてくれていればいいが、万が一飛んでいるところを見られれば最後。追いかけまわされ、ついには手のひらに血の痕を残して死ぬ。

蚊の成虫の寿命は一カ月程度。しかし、一定数は殺虫剤や人の手で殺されている。これが蚊の死にざまだ。

■「象の墓場」は実在するか?

今度は大きな動物を見てみよう。
「象の墓場」を知っているだろうか。

象は死期が近づくと群れから離れ、「象の墓場」と呼ばれる場所に行く。そこにはたくさんの象の骨や牙が転がっていて、年老いた象はそこで最期を迎える、というものだ。これが象の死にざまだろうか?

実は、この「象の墓場」は実際にはない。体長7メートル、体重6トンにもなる巨体にもかかわらず、サバンナで象の死体がまったく目撃されなかったことから生まれた伝説である。

象の寿命は70年ほどといわれており、そのため象が死ぬこと自体が珍しい。加えてサバンナではハイエナやハゲタカなど、死体を食べる動物がたくさんいるため、死んだ象は彼らによってまたたくまに骨だけになってしまう。やがて骨も風化し、すべてが土に還る。そのため、人間が象の死体を見ることはなかったのだ。

『生き物の死にざま』には、このほかにも研究室の中で実験動物として生涯を終えるマウスや、ひっくり返ったまま地面を見つめて絶命するセミ、道路で車にひかれて落命するヒキガエルなど、さまざまな生き物の死にざまと、その死にざまを必然にする生きざまが紹介されている。

死に着目することで生を浮かび上がらせるちょっと変わった生き物の本。命の尊さを子どもに教えるのには最適かもしれない。

(新刊JP編集部)

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