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日本人初ミドル級王座・竹原慎二さん 世界戦1カ月前に肋骨骨折

2019/8/25 12:06 日刊ゲンダイDIGITAL

ダウン暦ゼロのホルヘ・カストロ(左)にボディー1発!(提供写真) ダウン暦ゼロのホルヘ・カストロ(左)にボディー1発!(提供写真)

【その日その瞬間】

 竹原慎二さん(元プロボクサー・47歳)

 ◇  ◇  ◇

 1995年に日本人として初のミドル級世界王者に輝いた竹原慎二さん。勤めていた内装会社の社長の援助を受けながら、ついに世界タイトルをつかんだ瞬間は、勝った喜びより殴り合ったうれしさでいっぱいだった?

 上京して入った内装会社の社長さんにはとてもお世話になりました。最初は寮に住まわせてくれたし、「日本チャンピオンになったらマンションに住まわせてやるからがんばれよ」と言って本当に住まわせてくれた。家賃10万円くらい。会社がかなり負担してくれてありがたかったですね。

 新人王になった時には社長がテレビとビデオを揃えてくれたし、日本王者になってからは試合で勝つたび、20~30人集めて祝勝会をやってくれました。仕事は普通18時か19時までなのに、現場が都内だと17時とか、横浜でちょっと遠い時は15時半くらいで上がらせてくれたのでその時間から練習に行けた。それが一番助かりましたね。

 日本王者のファイトマネーは当時で80万円くらいで、防衛戦は年に3回だから、東洋太平洋王者になるまではその内装会社で働いていました。

 世界挑戦は95年の12月でした。東洋太平洋の6度目の防衛戦の頃に、世界挑戦がようやく決まった。でも、そこからが大変で、世界戦の1カ月前にスパーリングでアバラ骨を折ってしまった。3~4日休んだ後、さらしやコルセットをきつく締めて練習した。骨に響くけど、やるしかない。それまでも拳のケガとかあっても乗り越えて勝ってきたし、練習中の骨折なんて、負けた言い訳にはならないじゃないですか。2週間したら、骨がくっついてきたみたいで、よく動けるようになった。

 ミドル級だとスパーリングの相手があまりいない。ミドル級の日本チャンピオンとやったり、軽い階級の選手と1人1ラウンドずつ戦ったり。つまり、1度のスパーリングで7、8人を相手にするんです。引退後に出演した「ガチンコ!」(TBS系)のファイトクラブみたい。僕より少し軽い選手は1ラウンドだけだと、思い切り向かってくる。その選手は3ラウンド休んでまた僕と戦う。僕にとっては入れ代わり立ち代わり選手と戦い、充実した練習になりました。

初防衛戦に負けた時は「人生こんなもんかな」と

 試合は王者ホルヘ・カストロが100を超える戦歴で1度もダウンしたことがなかったけど、3ラウンドにボディーでダウンをとりました。練習通りにパンチが入ったので「いける!」と思い、ラッシュしたけど、途中で「倒し切れない」と考え直してラッシュはせず、打ち合うようにしました。再度ボディーにいいパンチを入れても王者はタフで、結局、倒せなかった。

 試合は判定で、3対0で勝ちました。「その瞬間」は世界チャンピオンになったことより、「12ラウンド殴り合った!」ことがうれしかったですね。「12ラウンドを戦い切ったんだ」という気持ちが大きかった。社長はデビュー戦から見てくれて、勝つといつもリングに上がってもらってましたけど、その日も上がって、すごく喜んでくれました。

 世界王者になった自覚は現役の頃は持てませんでした。すぐに防衛戦があるし、目のケガとかいろんなことがあって、余韻に浸れる余裕はなかった。引退してから「俺は昔、世界王者だったんだなぁ」と思ったくらい。目のケガの後の防衛戦に負けて、「俺の人生こんなもんかな……」と思いました。

 その試合で引退してから二十数年。今も社長とはお付き合いがあり、たまに食事をご一緒しています。僕の「その瞬間」をつくってくれた恩人のひとりですね。

(聞き手=松野大介)

▽たけはら・しんじ 1972年1月、広島県生まれ。89年にプロボクサーデビュー。ミドル級日本王者、同級東洋太平洋王者を経て95年12月、WBA世界ミドル級王者に。翌年初防衛戦に破れ引退。その後「ガチンコ!」(TBS系)の「ファイトクラブ」企画などタレント活動やジムを経営。 

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