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女の選択肢|安定した仕事を捨てて、オーガニック専門店をオープン!37歳での人生の決断~その1~

2019/8/25 11:00 Suits-woman.jp

大人の女性には就職・転職・恋愛・結婚・出産などなど、2択以上の人生の選択肢を求められる分岐点がいくつも訪れます。「もし、あの時違う道を選んでいたら……」と考えることはいくつになってもあるもの。

大きな選択に挑み、新たな道を切り拓いた女性は、どうやっていまの笑顔の自分を手に入れたのでしょうか?

■オーガニックにこだわったカレー店主

今回の主人公は、東京・八丁堀にてオーガニックファストフードを提案するデイリーストア&スパイスカレースタンド「arcina」の店頭に立つオーナーの平山亜紀さん。11坪の小さな店内には、国内外から選び抜いたオーガニック食材や食品が並べられています。併設された座席ではオーガニックカレーや自家製の発酵食品を使ったドリンクを販売するなど、健康にこだわったメニューもいただけます。

現在38歳の彼女が、会社員をやめ、自分の店を持ったのが、2018年11月末のこと。何がきっかけで安定した仕事を捨てて夢を追うことにしたのでしょうか。

店舗名は野菜や果物をモチーフに肖像画を描いたルネサンスの画家、アルチンボルド(Arcimboldo Giuseppe)とイタリア語でキッチンを意味する「cuccina」からの造語。

■キャリアアップの転職に成功も、劣等感にさいなまれる日々

平山さんは京都の大学を卒業後、京都の茶道専門出版社に就職。そして26歳の時、東京の出版社・世界文化社に転職。世界文化社では約10年勤務し、料理や健康など幅広い実用テーマの書籍と着物の雑誌を並行して担当したそうです。地方の専門誌から東京の総合出版社への転職……キャリアアップの転職には成功したものの、平山さんは中途採用で26歳である自分が出遅れてしまっていると感じていました。

「わたしは、もともと仕事が早いタイプではありません。同い年の人がいろんな場面で活躍して輝いているように見えて、同僚たちに仕事面の劣等感を感じながら、早く周りから認めてもらえる編集者になりたいと必死に働いていました。夜中まで会社で仕事することも多く、コンビニのパンやカップ麺で夕食を済ますこともありました。今では考えられないけれど、そのときは食事の時間がもったいなかったのです」

その影響は体調にも現れ、ストレスもたまりがちで、便秘と下痢を交互に繰り返したり、吹き出物もよくできて、喘息の症状が出ることもしばしば。眠りも浅く、PMSにも悩まされ、プライベートでも恋愛がうまくいかず、精神面でも肉体面でも不安定な時期だったといいます。

「29歳の時、懐石やフレンチの先生方の取材を通して、野菜や食材が選ぶものによって美味しさが違うことを知りました。プライベートでも野菜のお取り寄せを楽しむようになり、食材の魅力に気づいたことが最初のきっかけです。次に31歳の時、美容ムックで頭皮や髪によい食事テーマを担当したこと。大学病院の医師や管理栄養士の先生に取材し、食とカラダの関係を掘り下げたことで、カラダのために食べものを選ぶという意識が目覚めました」

雑誌の掲載商品をセレクト中、31歳の平山さん。一番肌荒れが酷かったのがこの頃。

この時期に食べ物の作用を認知する記事の担当になり、生活の中にひとつずつ、「カラダのための食」という意識が芽生えていきます。心が健康でポジティブでいられること、お肌を綺麗に保つこと、集中力を保つことなど。そのための食について、沢山の本やサイトで情報を集めるようになり、またそれを書籍の企画に生かしたりもしたそうです。その影響は食以外にも及び、コスメでもアルガンオイルを試してみたり、ヨガやアロマなど、自分のカラダや心と向き合うことに夢中になったそうです。

社内のヨガ部に参加し、東京での仕事や生活をうまく楽しめるようになった34歳の頃。

■有機野菜や無農薬野菜の魅力を伝えたい

33歳頃からは、染織の取材で全国各地へ訪れる合間に、野菜の直売所も巡りをスタート。週末もマルシェに通ったり、農家さんからお取り寄せもはじめ、味が濃くて、もちがよい、有機野菜や無農薬を選ぶことが日常になっていきます。有給休暇の旅先も、オーガニックマーケット目当てにオーストラリアのシドニーを選んだそうです。

そして、「個人でお取り寄せをしている無農薬野菜が近所で買えればいいのに」という極々個人的な理由から、自身でお店を作ることを決意します。

「この頃からあったらいいなと思う店と、フランスやロンドンなど海外で見た洗練されたオーガニック食材店が重なり、お店を開こうと考えはじめました。料理家の方に紹介してもらったファーマーズマーケットの八百屋さんで、週末に販売のお手伝いをしながら農業や野菜のことを教わったり、食品の展示会などにも通って学んだりと開業に向けての行動を始めていました」

平山さんが撮ったパリのBio食材店の様子。

ファーマーズマーケットでの平山さん。開業直前の36歳の笑顔。

出版社勤務を経て、独立開業に至るまで約3年。そのなかで一番の困難となったのは、資金確保でも、取引先の開拓でもなく、意外なものでした。後編では自分の店を持つための実務面での道のりや、新たに得た気づきについて伺いました。

■憧れの店づくりの現実は「門前払い」の嵐!

食への興味から、自分の店を持つという夢を実現した平山さん。

実際に販売の現場を見たり、ビジネスとしての食品流通をリサーチ。その後創業塾に通ったり、公的サービスの税理士さんなど専門家の無料相談を利用して、開業の勉強もしたといいます。

そのなかで最も苦労したのが、物件探しだったそうです。

「開業の1年半ほど前から物件探しを開始したのですが、希望のエリア近くの不動産屋さんを回っても、脱サラ予定の素人にはいい物件は見せてもらえず……。マンションを借りるときのようなウェルカム対応とは真逆で、実質的な門前払いを受け続けました」

そこで平山さんは攻略法を検討。押してダメならば引いてみな、ではないですが、トライ&エラーを繰り返すなかで「しつこく通うと根負けして情報を出してもらえる」という噂を耳にします。そこから、出勤前に不動産屋さんに寄るのを日課になったそうです。「自分の店を持ちたい」なんて軽々しく言ってるあなた、これが東京での独立開業のリアルですよ。

「それでもやっぱり、人通りの多い立地の人気物件は、空いたと思ったらすぐに大手チェーン店が入ってしまうんです。1年くらい経ち、視点を変えて探すことにしました。駅からは少し離れていて、下町の人情を残しながら、新しいマンションが多く、これから何色にでもなれるような場所に決めました」

そこで見つけたのが、現在の八丁堀の店舗の場所でした。実際に訪れてみると、近隣にはタワーマンションが建つ一方で、東京駅八重洲口からもバスで1本。JRと東京メトロの八丁堀駅まで徒歩圏内という立地は、都心のエアスポット。一方で近隣に店舗が少なく、人を呼び込みリピーターを確保しなくてはならない、とても内容が問われる場所でした。

JR八丁堀駅からは徒歩8分の距離にある「arcina」の周辺にはちらほら飲食店はあるものの、小売店は見当たらない場所。

 

arcina 
住所: 東京都中央区湊2丁目14−1 リベルタ銀座イースト1階
電話番号:050・5437・0622
営業時間:月水木金10:00~19:00、土&第1・3・5日11:00~18:00
休日:火・第2・4日・祝
https://arcina.jp/

店舗をオープンするための軍資金は、一念発起して購入したマンション!?~その2~に続きます。

取材・文/きたもとゆうこ

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