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履正社56年ぶり快挙、井上vs奥川ライバル伝説幕開け

2019/8/22 21:10 SPAIA

決勝で対決した履正社・井上(右)と星稜・奥川ⒸYoshihiro KOIKE 決勝で対決した履正社・井上(右)と星稜・奥川ⒸYoshihiro KOIKE

星稜を5-3で下し初優勝

どちらが勝っても春夏通じて初の甲子園優勝となる、履正社と星稜の第101回全国高校野球選手権決勝戦。深紅の優勝旗を掲げたのは履正社だった。

歴代優勝校ⒸSPAIA

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決勝の対決は、わかりやすい構図だった。今秋のドラフト1位候補と注目されるエース奥川恭伸を擁する「投の星稜」と、準決勝まで5試合連続二ケタ安打で計41得点をあげた強力打線が看板の「打の履正社」。頂上対決にふさわしい決勝戦は、序盤から試合が動いた。

まずは2回裏に星稜の7番・岡田大響が右中間への適時二塁打を放ち、1点を先制。しかし続く3回表の履正社の攻撃で、星稜・奥川が簡単に二死を奪ったあと、制球を乱して連続四球を与えてしまう。ここで迎えたのは、こちらもプロ注目の4番・井上広大。初球の外角高めに浮いたスライダーを完璧にとらえ、打球は左中間スタンドへ。履正社が3-1と逆転に成功した。

7回裏、星稜は疲れの見える履正社の左腕エース・清水を攻めて同点に追いついたが、8回表に履正社はすぐに突き放す。投球数が100球を超えて制球が甘くなった星稜・奥川をとらえ、4本の長短打にふたつの犠打を絡めて2得点。5-3と勝ち越し、そのままリードを守り切った。

大阪桐蔭に続いて大阪勢連覇

結局、履正社は全6試合で2ケタ安打を放ち、昨年の大阪桐蔭に続いて2年連続で大阪代表が頂点に立った。大阪代表は全国最多記録を更新する夏通算14度目の優勝。同一都道府県の異なる学校が連続優勝したのは1974年銚子商、75年習志野の千葉県勢以来4度目となった。

同一府県連覇ⒸSPAIA

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24年ぶりの決勝進出となった星稜のエース・奥川恭伸は準決勝まで防御率0.00を誇っていたが、今大会初めての自責点。1979年の延長18回サヨナラ負け、1992年の松井秀喜5敬遠など、何度も悔し涙を流してきた先輩たちの雪辱を期したが、石川県勢悲願の初優勝にはまたしても届かず、最速154キロ右腕は悔し涙にくれた。

星稜悔し涙ⒸSPAIA

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選抜初戦で敗れた相手に夏の決勝でリベンジ

履正社にとっては、春の選抜1回戦で17三振を奪われて屈辱の完敗を喫した星稜に、夏の決勝でリベンジして優勝するという最高の結末となった。

選抜初戦で敗れた相手に夏の決勝でリベンジして優勝したのは1940年の海草中(和歌山)、1963年の明星(大阪)に次いで56年ぶり3校目。明星は履正社と同じ大阪代表で、卒業後に阪神に入団する強打者・和田徹らを擁した強打のチーム。相手の下関商は後に西鉄に入団し、黒い霧事件に巻き込まれる池永正明が2年生エースとしてチームを牽引。池永は地方大会から選手権大会準々決勝まで67イニング無失点を記録し、大会ナンバーワン投手との評判だった。

この年の選抜1回戦で明星は下関商に0-5で完封負けを喫したが、同じ対戦となった夏の決勝では2-1でリベンジを果たしている。今夏の履正社・井上vs星稜・奥川の構図は、まさにこの時に酷似。56年の時を経て、高校野球の歴史に埋もれていた秘話が掘り返された。

明星と海草中ⒸSPAIA

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注目の対決は奥川に軍配か

決勝の焦点は、準決勝までの5試合中4試合に登板し、32回1/3を投げて自責点0.00と驚異的な成績を残してきた奥川と、高校通算48本塁打を放っていた履正社の主砲・井上広大の対戦だった。

選抜1回戦では4打数無安打2三振と手も足も出なかった井上にとって、リベンジを期した大一番。第1打席はスライダーを連投され、最後はストレートを待っていたのかスライダーを見逃して三振。第2打席は豪快な本塁打を放つも、2死三塁の第3打席は153kmのストレートを見逃し、2死一、二塁の第4打席は外角の抜いたスライダーにバットが空を切って連続三振を喫する。1死走者なしで迎えた最後の第5打席は、外角のスライダーを引っかけてサードゴロに終わった。

結果は5打数1安打3打点。試合を引っ繰り返す49号3ランを放ったとはいえ、井上の胸中には奥川に勝った思いはないだろう。

井上vs奥川ⒸSPAIA

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とはいえ、井上の魅力はスケールの大きさ。身長187センチ、体重95キロの堂々の体格を誇り、粗削りながら芯で捉えた時のパンチ力は抜群だ。今大会では26打数10安打3本塁打14打点の打率.385をマークし、4番の重責を果たした。

井上成績ⒸSPAIA

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履正社はこれまでも多くのスラッガーを輩出している。オリックスのT-岡田、ヤクルトの山田哲人らそうそうたる顔ぶれが並んでいるだけに、井上もこれからどんな大打者に成長するのか楽しみだ。

履正社歴代スラッガーⒸSPAIA

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奥川も敗れたとはいえ、3回戦の智弁和歌山戦では延長14回完投し、わずか3安打で23三振を奪う力投を見せた。大会を通じて41回1/3で奪った三振は51。最速154キロの速球はプロのスカウトをうならせた。

奥川成績ⒸSPAIA

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「井上vs奥川」次のステージで

夏の甲子園決勝で名勝負を繰り広げた好投手と強打者が、後にプロ入りしたケースは数々ある。奥川も井上も退部届を提出していないので進路は表明できないが、ともに高校からプロに進む可能性は低くない。

今はまだ実現していないが、2018年の大阪桐蔭・藤原恭大(ロッテ)、金足農・吉田輝星(日本ハム)のように、あと数年のうちにプロでの対戦が見られるかもしれない楽しみがある。また2012年の藤浪晋太郎(大阪桐蔭)と北條史也(光星学院)のようにチームメイトになるのもまたドラマだ。

井上と奥川のライバル物語は始まったばかり。この先も野球ファンを楽しませ続けることだろう。

ライバル対決ⒸSPAIA

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記事:カワサキマサシ

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