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岡崎の新天地マラガ、アンダルシアの古豪と無責任な王族オーナー

2019/8/20 11:25 SPAIA

マラガCF会長のアル・タニⒸゲッティイメージズ マラガCF会長のアル・タニⒸゲッティイメージズ

岡崎の新たな挑戦の舞台はアンダルシア

2019年7月30日、日本代表FW岡崎慎司がスペイン2部(セグンダ)のマラガCFに移籍した。この夏、クラブ史上初となるプレミアリーグ優勝を成し遂げたレスター・シティを退団していたため、移籍金はゼロ、契約期間は1年間での加入となった。

スペイン南部アンダルシア自治州、マラガ県の県都マラガに本拠地を構えるマラガCF。州都セビージャに次ぐ第2の都市でもあるマラガは、パブロ・ピカソの生誕地。アンダルシアにはセビージャやベティス、グラナダなど多くのクラブがあるが、マラガCFにとって最大のライバルはグラナダで、直接対決は東アンダルシアダービーと呼ばれている。

前身クラブであるMalaga Football Club(マラガCF)の創立が1904年のため、“アンダルシアの古豪“と称されるマラガCF。ホームスタジアムは30000人を収容できる「ラ・ロサレダ」だ。スタジアム名の「ロサレダ」はスペイン語で「バラ園」を意味し、1920年代にバラ園の中に建てられたことかが由来とされている。

亜熱帯に位置するため気候は高温少雨。夏は暑く湿気が少なく、12~2月の平均気温が17-18度と比較的冬も暖かいため、プレーしやすい環境だ。

1シーズンでプリメーラ復帰はならず、戦力補強もなく苦しい新シーズンか

セグンダでの戦いが11シーズンぶりとなった昨季、シーズンを通して昇格圏(1~2位)とプレーオフ圏内(3~6位)を争い続けたマラガCF。プレーオフにまわったものの、1回戦でデポルティーボ・ラ・コルーニャに敗れ、最終順位は3位となった。セグンダの中では上々の成績だが、1シーズンでプリメーラ復帰を目指していたクラブにとっては無念な結果に終わった。

リーグ2位タイの失点数(31失点)を支えたのがモロッコ代表GKのムニルだ。ヌマンシアから移籍した初年度ながら正GKの座を掴み、36試合30失点、1試合平均0.83点というリーグ4位の素晴らしい働きを見せた。

しかし、アシスト数リーグ5位のグスタボ・ブランコはレンタル期間が終了したため所属元のシャフタール・ドネツクに戻り、守備のレギュラーだったリッカはクラブ・ブルージュへ200万ユーロで移籍するなど、主力の離脱が続いている。レンタル先から復帰した選手たちを除くと、補強は岡崎のみ。

王族の到来で強豪への夢が始まる

2010年に経営難に陥ると、当時の会長フェルナンド・サンスがカタール王族の実業家シェイク・アブドゥラ・ベン・アル・タニに3600万ユーロでクラブを売却。当時、アブダビの王族の投資家グループが2008年にマンチェスター・シティを買収すると、大型投資を続けていた最中だったマラガCFも王族であるアル・タニの潤沢な資金で、資金難とは無縁の強豪クラブに生まれ変わると期待された。

買収直後の10-11シーズン途中にマヌエル・ペジェグリーニを招聘。翌11年夏には豊富な資金力でルート・ファンニステルローイ、ジェイミー・トゥララン、サンティ・カソルラ、イスコ・アラルコンらを積極補強し、リーガを史上最高位の4位で終え、チャンピオンズリーグ予選出場を果たす。パナシナイコスとの予選を制し、12-13シーズンはクラブ史上初のCL本戦に出場すると、初出場ながらスペインクラブとして7チーム目となるCLベスト8入りを果たした。

ずさんな経営が表面化、すぐに凋落へ

だが積極補強と素晴らしい成績の一方で、アル・タニと彼の親族(現在も息子ナセルがクラブCEOを務めている)は給与未払いや債務返済の遅延など、無責任極まる経営を続けていた。12年夏、給与未払いを選手協会から告訴されると、事態の解決が無ければ3部(セグンダB)への強制降格という危機に直面したマラガCF。アル・タニは資金繰りのため、昨夏獲得したばかりのカソルラをアーセナルに売却するなど余儀なくされる。いくらかの戦力ダウンはしたものの、3シーズン目のペジェグリーニ体制で成熟したチームはCL躍進を果たした。

ところが、経営の根本は変わらなかったため、13年夏に再び資金難に陥る。UEFAから4シーズン(のちに軽減され1シーズン)の欧州大会出場禁止を命じられ、13-14シーズンに出られるはずだったヨーロッパリーグの出場権をはく奪された。

ここからは凋落するばかりで、ペジェグリーニが去り、トゥラランはモナコ、イスコはレアル・マドリー、ホアキン・サンチェスはフィオレンティーナへと移籍し、戦力はみるみる低下した。アル・タニに強化プランはなく、時折気まぐれな補強をするばかり。8位~11位という中位にとどまったのち、17-18シーズンにはついに20位でシーズンを終え、セグンダ降格。そして18-19シーズンには、プリメーラ復帰を果たせなかった。

クラブ経営はリゾート建設の布石?

アル・タニは2010~12年の3年間で1億200万ユーロを費やしたが、それ以降はまともな資金投入を放棄。その裏には、リゾート地マラガに大型のスポーツリゾート地を作る計画を立てていたものの、煩雑な権利関係や地元の反対を受け、やる気をなくしたというリゾート建設計画の失敗があったようだ。

また、株式の49%をホテルグループのブルーベイに売却することで資金繰りをし、13年の夏に売却交渉を行っている。だが、のちに経営権を巡る紛争に発展。売却交渉をまとめられず、2014年にはTwitterで「クラブを去る」と投稿したものの、結局手放すことは無かった。これについて、自身が投じた1億ユーロを超える投資額を回収するまでは、手を引くつもりはないだろうとの指摘がある。このトラブルは、2019年現在になっても解決していない。

19-20シーズンの開幕直前に受けたマルカ紙のインタビューでは、マラガCFへの愛を語り辞任の否定をしたうえで、目指すは選手の売却と補強、そして再びプリメーラに戻ってCLを戦うことだと強調したアル・タニ。だがもはやファンの期待は失望に変わり、街では退任を要求するデモが行われ、アル・タニのスタジアム入場が阻まれている。小規模株主たちが共同で退陣要求の声明を出すほどの嫌われようだ。

この事態をどう収拾するのだろう。現時点でクラブの先行きはまったく見えない。しかし、救いはファンの存在だろう。こうした事態が続き、降格した昨シーズンでも1万6000人以上のクラブ会員がいた。アル・タニの気まぐれによって、岡崎の新たな挑戦を潰されないことをファンと共に願うばかりだ。

記事:橘ナオヤ

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