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某イケメン俳優がいるVIP合コンで勝利をつかむ方法/峰なゆか・卒業♡アラサーちゃん

2019/8/19 15:36 AM

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まもなくアラサーを卒業する峰なゆかさんが、アラサー世代を経た今だからこそみなに伝えたい、女道サバイバル術をエッセイとイラストでお送りする連載です。アラサー以降の方も若い方も、ぜひ参考にしてください!

VIP合コンに参加したときの話

某男性アイドルに、某イケメン俳優に、某バンドのボーカルに、といった具合のVIP合コンの来賓の一人として招かれたことがある。
そういう種類の男たちは24時間365日勝ちまくりモテまくり状態で、使い捨てる膣には不自由してないイメージをお持ちの方も多いでしょうが、彼らは下手に素人の女とヤッて、上裸の寝顔を写真に撮られて週刊誌に売られでもしたら大打撃だし、かといって普段彼らが仕事で共演するような名のある女優さんたちとは熱愛発覚する可能性はあれどヤリ捨て対象にするのはなかなか難しいし、なのでいちおう芸能界のことわりを知っていて、その女自身も自分のセックス情報が流れるとマズいくらいには知名度があり、でも一発ヤッたあとにめんどくさくなったらLINEをブロックしても差し障りない程度には権力を持っていないという狭き門をくぐり抜けた女を用意してもらわないことには今夜は一発ヤレるかもという期待を持つことすら叶わない足枷をつけられた悲しきイケメン達なのだ。

そういった合コンの采配を担う敏腕女衒によって召喚されたのは、エロ巨乳担当の私、清楚系担当の女子アナ(ヤリマン)、童顔系担当のアイドル(ヤリマン)。そんな歴戦の猛者が集う中に一人だけ、さしてなんの特徴もない無名のモデルの子がいた。
まあ美人なのだけど男ウケのいい顔立ちというわけでもなく、スタイルはいいけど色気がある体なわけでもなく、ちょっとエッチなおもしろトークができるわけでもなく、芸能界の末席の大部分を占める、モデルっつってもZOZOTOWNとかのモデルやってる感じの、たぶんもともと来る予定だった子がドタキャンして急遽呼ばれたんだろうなという子。

その時無名モデルが動いた

事前に女子だけでラウンジで顔合わせをし、VIP合コンの会場としてよく使用されるホテルのスウィートルームへと向かうエレベーターの中で、「彼女にとっては不毛な夜になるだろうな」と予想していた私は、その無名モデルが自分のはいてる黒ストッキングに手を伸ばし、おもむろに破ったところを、見た。

宇野千代が「茶碗ひとつをちゃぶ台に置くにしても、ここしかないという場所があるのです」というようなことを書いていたけど、ミニスカートから覗く内ももの、ここしかないという場所を伝線させたその無名モデルは、イケメン達に「それどうしたの?」「なんかエロくね?」と言われまくり「来るときに伝線しちゃって、替えがなくて……。恥ずかしい……」とかっつって、果たして彼女はその夜のイケメン達の中でも一番イケメンの、一番知名度の高い、女全員が狙っていた、一発ヤレたら墓石に「◯◯と一発ハメし者ここに眠る」と彫ってほしいくらいの男と個室に入っていく権利をもぎとったのでした。

私は二番人気だったイケメン俳優におっぱいを揉まれながら思った。あれか。あれが隙か。よく恋愛指南サイトとかに書いてある「男は隙のある女が好きってホント? 隙のある女になるための七つの方法!! 早速調べてみました! いかがでしたか?」ってのの「隙」ってやつなのか、と。
というわけで世間は女に隙を作ることを求めてくる。もうちょっと隙を作らなきゃダメだよ、と時には男から言われたりもする。月9の主演やってる男に言われるんなら「貴重なご意見賜りまして誠にありがとうございます! 右も左もわからない若輩者ではございますが、より一層精進して参りますので今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げ奉り候!!」と言って一礼なのだけど、これを一般人男性から言われると「ハァ?」としか返しようがない。
私は「隙」とは「一発ヤレそうな雰囲気」のことだという理解をしていて、VIP合コンでの女たちのゴールはまさに一発ヤることなのでストッキング破りの術で誰がどう見てもわかる隙を作り上げたあの子が勝利したわけだけど、普段の生活を送る中で、一般人男性に「一発ヤレそう」などとはビタイチ思われたくはない。

目指すゴールは女子それぞれ

対一般人男性というフィールドで目指すゴールは、女子それぞれにあることでしょう。「なんとなく好意を持たれること」だったり、「告られること」だったり、あるいは「私に恋愛感情を抱いているけど告れるほどの距離は詰めさせないまま、ヒマなときにご飯をおごってもらったり、彼氏の愚痴をだらだら話して慰めてもらったりして便利に飼い殺すこと」だったり。
私が一般人男性に対して設定するゴールは「私をいかに愛しているかを語る様子を長尺の動画で撮らせてくれて、さらにそれを他人に見せることを許諾してくれるくらいまで恋慕と性欲で脳細胞の数を減少させ、おもしろ動画マンとして女子会を賑わせる一輪の花となって散ってもらうこと」だ。
ここまでもっていくのは一般人男性相手でもなかなかの一大事業なので、次はどういった手で脳細胞を減らしてやろうかという算段で毎日頭がいっぱいで、そしてその次なる手とは「隙を作ること」では絶対ないので、私には「ちょっと酔っちゃったかも~」とかっつったり、下半身を中心にボディタッチをしたり、男と会うときはブランドバッグを持たないよう心がけるなんていうアホ臭いことをしている時間はないのです。
でも次にVIP合コンに誘われたら、必ずストッキングをビリビリに破いて登場しようと思います。

Text&Illustration/峰なゆか

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