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乳がん母さんの明るい共病12| いよいよキターーー!抗がん剤治療の脱毛について~その1~

2019/8/18 15:00 Suits-woman.jp

6年前、人間ドックでA判定を出され、バカなの?と自分で思うほどの健康体と思いきや、実は乳がんだったというオチを持つ私です。前置きが長くてごめんなさい。前回までのお話はコチラ。

抗がん剤って?

さて、皆さんが「がん治療」という言葉を聞いた時、イメージするのはどういう光景でしょう?

たぶん、頭髪が抜けてニットキャップをかぶった患者さんが、点滴の柱をガラガラと引きながら病院の廊下を歩く姿、という感じではないでしょうか。

大丈夫。間違ってはいません。何が「大丈夫」なのかはわかりませんが。

がん治療のメジャーなものをざっくり並べると、「外科手術」「放射線治療」「化学療法」の3つに分かれます。がんが見つかっちゃった患者さんには、その種類や進みぐあいによって、医師がこれらの治療を組み合わせて方針を決めます。全部盛りこんだフルコースになることも多いです。

なかでも特筆すべきは、アレですね、アレ。「化学療法」の中の有名選手、とにかく嫌われがちな「抗がん剤」です。

ほら、新聞の書籍広告などでも3日と開けずに見かけるじゃないですか。「抗がん剤で殺されないために」とか「本当は怖い抗がん剤の真実」だとか「長生きしたかったら抗がん剤はやめなさい」とか。なんか、そういうのです。

ていうか、ちょっと待って。

抗がん剤って、どんだけ嫌われ者? なんでそこまでディスられちゃうの?

それ以前に、抗がん剤って、そもそも何者?

以前の記事で、私は「がんは部屋の壁にはえてきたキノコのようなもの」と書きました。いや、主治医の説明そのまんまなんですが。

手術でキノコをとっちゃえば万事解決かといえば、そんなことはなく。目に見えないけど、胞子が別の部屋まで広がっているかもしれません。放っておいたら、あっちこっちの部屋でキノコが生えだして、切っては生えてのイタチごっこになりかねません。

明らかに初期のがんで、その心配がないならいいんですけど、胞子が広がっている可能性があるなら、キノコになる前に叩かなきゃいけません。だけど相手は、目に見えない胞子のレベル。そこだけを狙って叩くのは難しく、どうしても全身に渡るじゅうたん爆撃にならざるをえないのです。

(また別の回に書きますが、そこだけを狙う分子標的薬というものも最近はあります。でも、どんながんにも有効というわけではないのです。残念ですが)

がん細胞は、一般の正常細胞と違って、活発に増えます。

抗がん剤は、なんたって「じゅうたん爆撃」なので、がん細胞だろうが正常細胞だろうが見境なく攻撃します。がん細胞は活発に増える分、大きなダメージをくらいます。でも、がん細胞じゃないのに、同じように活発に増える正常細胞もダメージをくらってしまうのです。具体的に言うと、髪の毛と爪、それと造血機能です。

髪も爪も毎日伸びるものだし、血液も毎日作られるものなので、活発です。ガン細胞のように活発です。なので、抗がん剤はがん細胞と見分けられません。がんに壊滅的なダメージを与えるのと同時に、髪の毛と爪と造血機能にも深刻なダメージを与えてくれちゃうわけです。

「がんになる」イコール「髪の毛が抜ける」というイメージは、この抗がん剤によるものなんですね。逆に言うと、抗がん剤治療をしなければ、がんになっても髪の毛は抜けません。

ウィッグ、作りました

6年前。外科手術、放射線治療と、順調にコマを進めていった私は、いよいよ抗がん剤治療に向かいました。

やっぱり抗がん剤って、がん治療のヤマ場というか、ボスキャラ的な位置づけというか、「ここが本番!!」という気がします。

周囲に経験者はいないので、髪の毛が抜けるとか、何を食べても吐いちゃって激やせするとか、テレビドラマで刷り込まれたイメージしか私にはありませんでした。

「……髪の毛はやっぱり抜けますか?」と聞く私に、

「まあ、でも、髪はいつかまた生えてきますからね~」と主治医。

いや、まじデリカシー!!

乳がんは、わりと薬が効きやすい病気です。もちろん抗がん剤といっても種類はたくさんあり、それによって脱毛率も違います。でも、最近の脱毛調査では、頭髪の8割以上が脱毛した患者さんが94%いたと報告されている(日本乳癌学会のHPより)そうなので、まず髪の毛は抜けると思っていたほうが間違いないでしょう。

私は、抗がん剤治療が始まる前に美容院に行き、髪の毛をショートにしました。抜け毛の量を思うと、セミロングの髪の毛のままでは始末が大変だと思ったからです。

そして、ウィッグを作りました。

いや、皆さん!!ウィッグって持ってます? コスプレイヤーとかならともかく、あんまり買わなくないですか?

ウィッグには人毛と人工毛のものがあり、人毛のほうが高いくらいの知識はありましたよ、私だって。でも、どこで買えばいいのか悩みませんか?

ぶっちゃけ、病院でも売っています。ていうか、乳腺外科があるような病院では、ほぼ確実に医療用ウィッグの注文窓口があります。だけど、品質的にはどうなんでしょう?病院でもらったカタログを見ると、安くても10数万円とかしちゃいます。高いのは数十万円します。えっ、その値段ってフツーなの? と何から何までビックリしました。

……この問題は、わりと早くに解決しました。

髪の毛をショートにするために行った美容院(10年以上のお付き合い)で、なにげにボヤいたんですよ、私。そしたら、「ウチでもできますよ~」と!!その手があったか!!

考えたら、髪の毛関連なんだから、美容院に頼るのは当たり前ですよね。でも、その発想はなかった~。

美容師さんいわく、医療用ウィッグというのは、抗がん剤治療で肌が過敏になっている人にも刺激がないように作られた高級品ではあるものの、基本的には市販のウィッグと変わらないとか。だから、病院で買っても美容院で買っても、メーカーは同じだったりするそうです。

えっ、だったら慣れ親しんだ美容院で相談しながら購入したほうがよくない?

その場で予約を入れましたよ、私。

私が通っている美容院は小さいところなので、ウィッグの試着のときは他の予約を入れず、貸し切りにしてくれました。(このデリカシー、主治医にも見習ってほしいところです)

病気が病気なので、あまり大っぴらにはしないけれど、同じようなお客さんはけっこういるそうです。事前にカタログを見ていくつも取り寄せておいてもらい、試着していちばん気に入ったものが決まったら、その場でカット。私の頭の形になじむようにしてもらえました。

もちろん病院で買ってもいいんだけど、既製品をスッポリかぶるのではなく、より自然になじむようにカットで微調整してもらえるので、私は美容院で購入したのは大正解だと思いました。……ちなみに、この美容院とは長年の付き合いがあり、病気が理由ということもあるので、お値引きをしてくれました。カット代にお手入れ用品などをすべてセットしても7万円ちょっとだったと記憶しています。

ただし、これはあくまでも6年前の私の例です。ここ数年、「医療用ウィッグ」を名乗った粗悪品が出回っているということで、2015年に経済産業省が「医療用ウィッグJIS(日本工業規格)」を制定し、ウィッグ本体と付属のネットを対象に「性能・品質・安全性」についての基準が示されたそうです。購入の前に、確認することをおすすめします。

実際に抗がん剤治療を始めて、脱毛が始まった……!~その2~に続きます。

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