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夏の海外旅行で犯罪者に狙われるのは、少人数の女子旅グループ。身を守るすべはあるのか?

2019/8/18 08:29 日刊SPA!

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 夏の旅行は一年を通じてもっとも盛り上がるイベントである。そればかりか、人生を通じても忘れられない思い出となる。ただし、楽しいばかりが旅ではない。とんでもないトラブルに見舞われて、嫌な思い出になってしまったという人もいることだろう。そこで、せっかくの旅で深刻なトラブルに見舞われないための対策をお伝えしようと思う。

 これまで世界の危険地帯と呼ばれる場所を旅して取材してきた筆者の感覚ではあるが、海外で巻き込まれる代表的なトラブルには、スリ、ひったくり、強盗、詐欺、ぼったくりあたりを挙げることできる。これらすべてに共通した対策は難しい。ただし、狙われやすい旅行者はいるので、そのあたりについてまとめておきたい。

◆犯罪者に狙われやすいのは「少人数の女子旅グループ」

 まず、狙われやすい旅行者といえば、最初に思い浮かぶのは、「単独の旅行者」だろう。だが、彼らは狙われやすい反面、自分自身で警戒している人が多い。私自身、ひとりで歩いているときには、自分の荷物を背中から前掛けに持ち替えたり、背後に近寄る気配に敏感になる。このような警戒心は、個人差や経験の差こそあれ、海外を一人で歩く人であれば自然と芽生えるものだ。そんなこともあって、意外と巻き込まれにくいのだ。

 むしろ、「少人数の女性グループ」のほうが危ない。より正確にいうならば、犯罪者たちから狙われやすいのだ。

 犯罪者からすれば、女性は強盗など暴力的な犯罪のターゲットにしやすいというのが共通の認識だ。それでも「一人じゃなければ大丈夫」と思ってしまう方も多いことだろう。

 実際、女性グループは「ひとりじゃない」と思うことで警戒心が薄まってしまう。誰かが見ているだろうと、無意識に自分の荷物から目を離してしまうこともある。そういう旅行者は格好の獲物になる。連中にしてみれば、全員をターゲットにすることはなく、ひとりに狙いを絞ってしまえばいいのだ。

◆子どもたちもグルだった

 私の友人たちがフィリピンの首都マニラで縦列になって歩いていたら、最後尾の人がリュックから財布を盗まれたことがある。友人は、前を歩いていた仲間のほうを見ていたので、自分の背中に意識がいっていなかった。むしろ歩きながらのおしゃべりに夢中になっていたのだという。
 警察で現場近くの監視カメラを確認すると、周囲を数名の子どもたちが囲んでいて、財布がすられた瞬間をはっきりと見ることができなかったという。もちろん子どもたちもグルである。

 野生動物の狩りは、群れ全体を食べ尽くすのではなく群れから離れた一頭をグループで狙ってくる。そのやり方と同じなのだ。

 詐欺やぼったくりも、グループだと意外にもひっかかりやすい。集団での旅行では、協調性がなによりも大事にされる。リーダーシップがある人や代表者が明確になっていればいいのだが、そうでなければあらゆる行動が全員の合意がないと動けなくなってしまう。

◆レストランでのボッタクリをスルーしてしまうわけ

 こちらも私の知人のケースだが、女子5人でのカンボジア旅行で食事をして会計になった際、あきらかに値段設定がおかしかった。それでも誰も何も言わなかったので、そのまま支払って店を出た。
 あとから「今日のレストランは値段が高かった」という話になったが、それぞれが「割り勘にしてしまうと、一人あたりの負担は大騒ぎするほどでもない」「次の予定も迫っていたので、ここで揉めるのも嫌だと思った」「文句を言ったら怖い人が出てくるんじゃないか」など、違和感を覚えていながらも言い出せなかったと告白したのだ。

 これが現場で話し合いになったとしても、おそらくうまくまとまらなかっただろう。全員の意見の方向性がバラバラのなかで、誰か一人が「払ってしまおう」と言い出したら、たとえ納得できなくても支払ってしまうはずだ。

 実はこれもグループの落とし穴で、騙してきている相手よりも身内と揉めたくないという意識が働いてしまうのだ。

 犯罪者の側は同じようなことを繰り返しており、グループ旅行の傾向をきちんと把握している。我々が思う以上にしたたかで、分析力もあり、なにより経験値が高いのだ。犯罪で生活をしているというのは、そういうことなのである。

◆身を守るすべはあるのか?

 ネガティブな面ばかり強調したが、女子グループならではの犯罪を避ける方法もある。たとえば2~3人で一部屋に泊まっている場合、押しかけてくるようなナンパ男はいない。

「まさかそんなことする?」と思う方も多いかも知れないが、アグレッシブなナンパをしてくるヤツは意外といる。そういうときに複数でいると、十分な予防策になる。

 詐欺やぼったくりも、きちんと全員で意思統一していれば、むしろ一人が交渉にあたっているあいだに、ほかのメンバーが警察なり、助けてくれそうな人を呼びにいくことだってできる。スリなら、お互いのカバンを見合っていたりすれば適切に対処できるだろう。強盗だって警戒心の強い連携のとれていそうなグループだったら、もっと楽そうなターゲットに狙いを変えるかもしれない。

 また、女性だからこそのポイントもある。たとえば服装を普段着にして目立たないようにするとか、グループの中でひとりだけ浮いた格好をしないとか、基本的な予防策をとることで狙われるリスクは格段に変わってくる。

 持ち物だって同様だ。私の知人に、配車アプリのUberのドライバーにトランクを奪われた女性がいる。目的地に到着して彼女が降車した瞬間に、トランクを乗せたまま立ち去ったという。警察に被害を届け出ると、Uberへの登録は偽装のナンバープレートでされていたことがわかり、結局荷物が戻ってくることはなかった。

 このケースでは、被害者が悪いことなどないので、あえて原因を挙げるとしたら、トランクがひとめでわかる高級品だったことだろう。彼女のトランクはルイ・ヴィトン、それだけで数十万円の品物である。また、ヴィトンのバッグの特徴的な模様は素人でもわかるだけに、獲物にされやすかったということだ。

 旅の最中は身の回りに目を配る人でも、トランクのような大荷物はわりと油断しがちである。これがもっと地味なトランクだったら、複数のグループ旅行であったなら……。そう思うと、ちょっとしたことの積み重ねや、集団であることが安全な旅に近づけてくれるのがわかるだろう。

 グループで無事に旅を終えた経験は、かけがえのない思い出になるもの。そこを邪魔する連中がいるかもしれないと、「狙ってくる奴らがいる」と共通の仮想敵を作って予防につとめることで、さらに結束が強まる。今回紹介したようなやり方は、安全な旅に近づくやり方としておすすめできる。<取材・文/丸山ゴンザレス>

【丸山ゴンザレス】
1977年生まれ。宮城県出身。考古学者崩れのジャーナリスト・編集者。國學院大学学術資料センター共同研究員。大学院修了後、無職、日雇い労働などから出版社勤務を経て独立。現在は国内外の裏社会や危険地帯の取材を続けるかたわら、TBS系『クレイジージャーニー』に出演するなど、多方面で活躍している。著書に『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』(光文社新書)、『危険地帯潜入調査報告書』(竹書房)など多数ある。

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