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甲子園に出場していないプロ野球の投手は? 内海哲也は仲間の不祥事で出場辞退…

2019/8/16 08:50 日刊SPA!

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 高校3年間1度も甲子園出場を果たせなかったものの、現在は大活躍を見せているプロ野球選手。

 今回はそんな“えっ、あの人甲子園に出てないの?”投手編をお届けする。

◆広島東洋カープ 床田寛樹(大阪府・箕面学園卒)

 今シーズン、広島投手陣の屋台骨を支える活躍を見せている床田。2016年のドラフト3位で中部学院大から入団した大卒投手なのだが、では高校は? というとなんと激戦区大阪の無名校・箕面学園だった。

 ’10年に入学するとその秋にベンチ入り。翌年の2年夏の予選から背番号1を背負ったが、その夏、そして2年秋と大阪府大会では上位進出は果たせなかった。最後の3年夏は2回戦の大阪園芸との試合で被安打5、13奪三振の無四球完封勝利を飾ったが、続く3回戦で豊中の前に3-4でサヨナラ負けを喫している。

◆読売ジャイアンツ 菅野智之(神奈川県・東海大相模卒)

 今や日本最強のエースとも言える菅野の母校は東海大相模。同校は県内きっての強豪校なので、3年間で最低1度は甲子園出場を果たしていてもおかしくはない。実は2年時の’06年春の選抜にチームは出場しているのだが、このときはベンチ入りメンバーから漏れてしまっていた。その悔しさをバネに同年夏の県予選ではベンチ入りを果たし、チームも決勝戦へ進出。

 宿敵・横浜との決戦で1-10と大量リードされる展開で3番手投手として登板するも、1回を投げて被安打4の4失点で流れを変えることが出来ず。チームも7-15で敗退。続く2年秋も県大会準決勝で菅野は完投するも桐光学園に6-7で惜敗し、関東大会進出を逃してしまう。

 そしてもう負けられない3年最後の夏。順調にチームは勝ち上がり、決勝戦進出を果たすが、最後に立ちはだかったのはまたも桐光学園であった。試合は打撃戦となり、8-8で迎えた9回表についに力尽きた菅野が2点を献上。菅野は9回完投するも13安打を浴びるなど、最後の勝負どころで本調子とはほど遠い投球内容となってしまい、無念の涙を飲んだのである。

◆横浜DeNAベイスターズ 今永昇太(福岡県・北筑卒)

 セ・リーグを代表する左腕に成長した今永は強豪ひしめく福岡県出身……なのだが、自宅近くにあった県立校の北筑に進学。というのも、中学時代に野球強豪校からスカウトされるほどの実績が残せなかったため。

 その高校時代に最も惜しかったのが初めてベンチ入りを果たした’09年の1年秋。九州大会出場がかかる福岡県北部大会の準々決勝の折尾愛真戦に先発。中盤まで5-0とほぼ完璧な投球を披露するも、終盤に大崩れし、結果的に5-12で7回コールド負けしている。その後、球速が3年間で急激にアップし、最終的に142キロを計測するまでに。

 3年春の福岡県北部地区大会1回戦の折尾愛真との試合では1-6で敗れたものの、14三振を奪う快投を見せ、一躍プロ注目の好投手となった。その自信を胸に大学野球界の名門・駒澤大学の門を叩いたのである。

◆埼玉西武ライオンズ 内海哲也(福井県・敦賀気比卒)

 FAの人的補償として今シーズンから埼玉西武の一員となった内海は北陸の強豪・敦賀気比出身。なのに3年間1度も甲子園出場は叶わなかった“悲運の好投手”である。実は自身がエースであった’09年の高2。秋の県大会と続く北信越大会でチームは圧勝し、翌年の春の選抜出場を確実にしていたのだが、その矢先にチームメートが不祥事を起こし、出場を辞退するハメに。

 必勝を期して挑んだ最後の夏も順調に決勝戦まで勝ち上がり、あと1勝と迫ったが、そこに立ちはだかったのが、名門・福井商。2-2で突入した延長10回表に決勝の1点を奪われ、ついに甲子園出場は果たせなかったのである。

◆福岡ソフトバンクホークス 武田翔太(宮崎県・宮崎日大卒)

 2011年のドラ1投手で入団4年目と5年目に2年連続二ケタ勝利し、一躍チーム期待の若手右腕となった武田は’09年に甲子園出場経験もある宮崎日大に進学。その年の秋からエースを任されたが、1年秋は県大会準決勝→3位決定戦と連敗。2年夏秋はともにベスト8で敗退……といいところまで勝ち進む球運には恵まれなかった。

 最後の夏も準々決勝まで進出。同じく甲子園経験校の鵬翔と対戦し、11奪三振をマークしたが、0-0で迎えた9回裏に脱水症状を起こし、途中降板。その後、リリーフした投手が打たれ、0-1でサヨナラ負けを喫している。

◆東北楽天ゴールデンイーグルス 則本昴大(滋賀県・八幡商卒)

 2014年から5年連続パ・リーグの最多奪三振王に輝く則本の母校は、公立高校ながら滋賀県内では春夏ともに7回ずつの甲子園出場経験を誇る名門・八幡商。チームは入学直後の’06年夏に甲子園出場を果たしているが、則本が主戦格として登板し始めるのは高2になってからだった。その高2の夏は予選3回戦で名門・比叡山の前に3-5で、秋は2回戦で近江に1-4で敗退。

 3年最後の夏こそ準決勝まで進出したが、綾羽の前に2-5で涙を飲んでいる。ただし、この試合に則本は登板していない。現代のパ・リーグの奪三振マシーンがプロのスカウトの目にとまるのは三重中京大進学後のことである。

――このほか、セでは広島の中崎翔太、巨人の澤村拓一、岩隈久志、中日の山井大介、阪神の能見篤史、パでは福岡ソフトバンクの千賀滉大、オリックスの山本由伸、千葉ロッテの石川歩、楽天の岸孝之などが、甲子園不出場組。

 ただ、投手の肩は消耗品とも言われ、球数制限の導入が唱えられる現状を考えると、逆に彼らには甲子園に出場しなかったことがプラスに働いているとも考えられるのだ。<文/上杉純也>

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