「ネタりか」終了のお知らせ

いつも「ネタりか」をご利用いただきありがとうございます。

この度「ネタりか」は、2019年10月16日(水)をもちまして、サービスを終了させていただくことになりました。

これまで長きにわたりご利用いただき、ありがとうございました。

プロ選手のギャンブル依存症が大きな課題の一つに イングランドの熱狂の裏に大きな精神的負担

2019/8/15 18:10 SPAIA

イメージ画像Ⓒwavebreakmedia/Shutterstock.com イメージ画像Ⓒwavebreakmedia/Shutterstock.com

サッカー界でメンタルヘルスの支援要請5年で7倍

イングランドのプロサッカー選手を会員とする労働組合であるプロフェッショナル・フットボーラーズ・アソシエーション(PFA)によると、2013年から現在までに1666名のサッカー選手と元選手がメンタルヘルスのサポートを受けたという。

元イングランド代表で自身もアルコール中毒に苦しんだトニー・アダムス氏が設立した非営利団体Sporting Chance Clinicが、PFA の依頼により2013年から心理学者、心理療法士、カウンセラーによる支援を行っている。2013年は、60名がそのサービスを受けたが、2016年に160名が受けると翌年には403名に急増。2018年には438名と、5年間で受診数は約7倍に上昇している。

現職代表監督が自殺、代表選手がうつ病発症

PFAのマイケル・ベネット氏は英紙Independentに対してこう語る。「2011年のガリー・スピードの死は、現代サッカーにおける精神的ストレスとその予防について、警鐘を鳴らしました。スピードの死後、支援を求める選手が殺到し、この事件がPFAのターニングポイントになりました」

ガリー・スピードは、元ウェールズ代表MFで、ボルトン・ワンダラーズで元日本代表MF中田英寿ともプレーしたことで知られる。当時42歳という若さで、自宅で首を吊っているのが見つかった。現職のウェールズ代表監督の自殺の報に、サッカー界に激震が走った。

イングランド代表選手にもトッテナム・ホットスパー所属のDFダニー・ローズは、自身のうつ病を告白している。負傷で8カ月の戦線離脱を強いられ、ただでさえ精神的に厳しい時期におじが自殺。その後に母親が人種差別を受け、自宅で兄弟が銃で発砲される事件が起こったという。

その後、チームドクターの助言で、精神科を受診し、現在もうつ病と向き合いながらプロ選手として活動している。

選手がかかえる大きな問題「ギャンブル依存症」

PFAと、同じくプロ選手の労働組合であるプロフェッショナル・クリケッタ―ズ・アソシエーション(PCA)、ラグビー・プレーヤーズ・アソシエーション(RPA)の3者は、様々な課題がある中で、ギャンブルが英国のスポーツにおけるメンタルヘルスの最も大きな課題の一つという共通認識を持っている。

「現在、最大の問題はギャンブルです。まず、アクセスが簡単なことがあげられます。スマートフォン、ノートパソコンで18歳以上ですと言えば、入れてしまいます。選手が、時間とお金を持て余していることで拍車がかかっています。練習は昼ごろには終わり、何をしようかと考えます。引退した選手が、サッカーにかわる刺激を求めて、依存症になる場合もあります」(マイケル・ベネット氏)

週給2万4000ポンド(約312万円)の高給取りだった元プレミアリーグ選手が、ギャンブル依存症の結果、大金を失い友人宅のソファーで寝起きをするようになったという事例もあるという。また、22歳のプロ選手が、PKを外してFA杯に敗れた際に、苦悩を紛らわせるために、11000ポンド(約143万円)をギャンブルに投じたことをきっかけに相談。スマートフォン、ノートパソコンを通じてのギャンブルは、現実味がなくバーチャルな感覚があり、大金を賭けているという実感が湧かなかったという。

アスリートに避けては通れない競争と重圧、ケアも必要

イングランド・プレミアリーグは、世界でも有数の人気を誇るリーグだ。クラブは巨額を投じて選手を獲得し、戦力外になれば、いとも簡単に解雇される。高額の年俸を得ている選手たちは、クラブの分配金を稼ぐためにも、常に勝利を要求され、解雇と勝利と言うプレッシャーに常にさらされることになる。

その結果、ギャンブル依存症やアルコール依存症に陥る選手は少なくない。苦悩を紛らわせる刺激を得るために、あるいは勝利に執着し過ぎることで泥沼から抜け出せなくなっていく。

また、結果を重視するあまりに、プレーや戦い方がぎこちなくなり、サッカーが魅力を失っているという意見もある。

さらには、試合前にホテルやチームバス内でギャンブルを嗜んでいる選手は多いが、その結果がピッチ上でのパフォーマンスの低下に繋がっているという記事が過去に英テレグラフ紙に掲載されたこともある。

勝者がいれば、当然ながら敗者も生まれる。華やかなプロスポーツは競争が激しいのは言うまでもないが、その舞台裏で選手たちは重圧、精神的苦痛、ギャンブル中毒と、様々なものとも戦っている。

これらの問題とPFAなどの取り組みは、日本のプロスポーツ界にとっても無視できるものではない。

記事:Takuya Nagata

このネタ読んでどう思う?

投稿ありがとうございます。
よかったらログインしてコメントも書きませんか?閉じる

このネタへのコメント0

コメントを投稿するにはログインが必要です。

ログインしてコメントを書く

カテゴリ別アクセスランキング

トップ