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『men’s egg』が1号限りの復刊…ギャル男からメンズアイドルへ

2019/8/14 19:26 日刊SPA!

写真左から、チェ・ケイト(じゃっく☆ぽっと)、えつや(Contact+)、風道扇(LIBRE FUNTOS) 写真左から、チェ・ケイト(じゃっく☆ぽっと)、えつや(Contact+)、風道扇(LIBRE FUNTOS)

 かつて若者たちから絶大な人気を誇った男性ファッション雑誌『men’s egg』(大洋図書)。休刊から約6年の月日が流れたが、8月13日・14日の2日間に渡って新宿ReNYで開催されたイベント「今夜はアナタのmen’s eggフェス」にて、1号限りの復刊を遂げた。

◆『men’s egg』が1号限りの復刊…ギャル男からメンズアイドルへ

 1999年5月から2013年10月まで刊行されていた『men’s egg』は、ガン黒・日焼け肌に盛り盛りのヘアスタイルという“ギャル男”ブームを生み出し、当時の若者たちから絶大な人気を誇った。しかし、惜しまれながらも休刊。街ではギャル男の姿は見られなくなったが、若者たちの有り余るエネルギーが今、また新たなトレンドを生み出そうとしている。

 幻想的な光に照らされステージが浮かび上がると、会場を埋め尽くす少女たちが、力いっぱいに声を張り上げペンライトを振り回す――。

 視線の先には、“メンズアイドル”と呼ばれる男たちだ。この日、いま注目のメンズアイドルグループが一堂に集い、ライブやパフォーマンスが繰り広げられた。そこに、かつて誌面を飾った「メンエグモデル」の姿はない。

 今回の『men’s egg』復刊号はイベント会場のみでの販売となり、登場するのもメンズアイドルたちだ。いわゆるギャル男というジャンルからは大きく舵を切った形である。

 とはいえ、編集長の東宮昌之氏によると「ギャル男とメンズアイドルには共通点がある」という。

「とにかく勢いがあって、どのカテゴリーにも収まらないルックスやキャラクターを持ち合わせている。そんなところに、(世間でブームになる以前の)ギャル男と通じるものを感じています。メンズアイドルたちの未知なる可能性と爆発力をこの目で確かめたく、今回は復刊を決めました。再び定期刊行できるように、彼らを追いかけていきます」(東宮氏)

 雑誌の内容は、私服のストリートスナップを中心に、座談会や行きつけのスポット紹介などが掲載されている。

◆大手所属とフリーランスが渾然一体、ブームの予兆!?

 イベント主催者によると、メンズアイドルはまだこれからのジャンルで、盛り上がってきたのはここ3年ぐらいの話だという。いま大手の芸能事務所も参入しつつあるが、事務所に所属しているグループは一部で、セルフプロデュースで活動している人がほとんどだそう。彼らがひとつの会場で渾然一体となり、まさにカオスの様相を呈している。「メンズアイドルが急増しつつある」と話すのはメンズアイドル歴2年のケイトさん。

「俳優やYouTuber、読者モデルからメンズアイドルを始める人が非常に増えているので、ブームが来ているのかなって感じます」(ケイトさん)

 有名になりたい、自分を表現したい、お金を稼ぎたい、好きなことで生きていきたい……。きっかけは人それぞれだろうが、たとえば、メンズアイドル歴は半年だというえつやさんは、大学入学と同時に上京。飲食店でアルバイトをしていたそうだが、つまらない毎日に嫌気が差していた。そんなとき、メンズアイドルの募集を見つけて応募したという。今では充実した毎日を過ごす。

「髪型も自由で、メイクもやるようになって。普通の仕事ではできないような経験ができるので本当に楽しいですね」(えつやさん)

 また、演者が増えるということは、それだけイベントに客が入るということだ。風道扇さんは、メンズアイドル歴2年半になる。これまでの市場の流れを見てきた。

「今いろんなジャンルのお客さんが遊びに来ていますね。少し前はイベントに固定のお客さんしかいなかったのですが、最近は初めて見るような新しい子も多いですね。口コミとか、友達が友達を呼ぶ形で徐々に増えていったみたいです」(風道扇さん)

 とはいえ、まだまだ市場規模としては小さいかもしれない。メンズアイドルのファンの母数は全体でも1500人~2000人程度とのことだ。女性アイドルの市場に比べれば、10分の1にも満たない。しかし、メンズアイドルも、ファンも、運営側も、一丸となってジャンルごと盛り上がろうという様子が見てとれる。

 通常のアイドルイベントでは“推し”の出番が終われば、そのファンたちも会場の外に出てしまうことも多い。今回のイベントでは、ひとつのグループの出番が終わってもその場に残り、そのまま応援を続ける人も多数見受けられたのだった。

◆月100万円も…熱狂的なファンの存在

 現状、メンズアイドルを地上波で見かける機会はほとんどない。彼らを支えているのは、熱狂的なファンの存在だ。会場を見渡してみれば、客層は10代から20代前半ぐらいと若い。メンズアイドルの魅力を訪れていた女性たちに聞き込み調査をしてみると、「距離感が近いこと」と声を揃える。

 ライブを楽しんだ後、物販でチェキをいっしょに撮り、交流するのが生き甲斐だという女性も多かった。

「私は1回のイベントで使う予算は2万円ぐらいかな。1か月で100万円ぐらい使っている子もザラにいると思いますよ。物販のチェキは大体1000円ですが、お金を使ったぶんだけたくさん話せるんですよ。相手が許す限りずっといられることがうれしい」(20代・女性)

「女性のアイドルイベントって、普通は何か月に1回とかだと思うけど、メンズアイドルの場合はほぼ毎日のようにあるんです。昼間に仕事をしてから、彼らに会うのが日課です。そのために頑張れる」(20代・女性)

 ライブ終了後、物販は2時間も続き、チェキを撮るために長蛇の列ができていた。たしかにツーショットの距離感が近く、推しのメンズアイドルから頭をポンポンしてもらい頬を赤らめるファンの姿も多く見られた。

 今回のイベントは、『men’s egg』とメンズアイドルたちの今後を占う意味も大きかったように思える。彼らのパフォーマンスは荒削りな部分も多いが、キラキラと目を輝かせ、だれも歩いたことのない道を進もうと必死になっている。実際、雑誌のことは「なんとなく知っている程度」という人がほとんどだったが、用意された1000部が完売。会場を包む異様な熱気は、次なるムーブメントを予感させるものだった。

<取材・文/藤井敦年、撮影/林紘輝>

【藤井敦年】
Web/雑誌編集者・記者。「men’s egg」編集部を経てフリーランスとして雑誌媒体を中心に活動。その後Webメディア制作会社で修行、現在に至る。主に若者文化、キャバ嬢、地下アイドル、社会の本音、サブカルチャー、エンタメ全般を取材。趣味は海外旅行とカメラとサウナ。Twitter:@FujiiAtsutoshi

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