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いま2019年だよ? 脱獄とかMODとかやる意味あるかな?

2019/8/14 14:00 ギズモード・ジャパン

Image: Gizmodo Image: Gizmodo

悲しい事故が起こるたび、「自己責任論」を振りかざす人の多い今日この頃。突き放した言い方に、胸がちくりと痛みます。ですが、今回に限っては声を大にして言ってもいいですか?

この記事をご覧になり、個人でお試しになった結果に関して、ワタクシは一切責任を負いませんので、悪しからずッ!

近ごろ、MOD(モッド:ゲーム改造)やジェイルブレイク(Jailbreak/脱獄:携帯電話やモバイル機器などの制限を取り除く行為)のコミュニティは、前ほど活発ではない模様。というのも、巨大テック企業は脱獄できないようにプログラミングをますます堅牢化し、脱獄を企むアマチュアジェイルブレーカーの皆さんも「時間と労力をかけてデバイスのデフォルトOSをアンロックしたところで、その元が取れるのかしらん?」と、もやもやしているようです。2019年にこういうことをする意味って、まだあるんでしょうかね

さてここでは、これまでに大流行した有名なMODをいくつかピックアップして、今でも試す価値のあるものかどうかを検証します。そこで何をするか、何が得られるかということについてざっくりお話ししますので、こちらを参考にご検討くださいね。

Nintendo SwitchでMODを実行する

2Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

AndroidがNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で動作するという話は、みなさまもすでにご存じかもしれませんね。Switchは人気も高く、比較的シンプルなガジェットなので、MOD職人の皆さんがガバッと飛びつきました。それに、うんと頑張れば、オープンソースのオペレーションシステムであるLineageOS 15.1やNetflix(ネットフリックス)なんかのアプリもそこで動かせるんですってよ。おまけに、microSDカードからAndroidを起動させることも可能だそうで、それでも再起動すればNintendo Switchやゲームなんかも正常運転に戻っちゃうんですって! あらま!

MODそのものは非常に簡単で、ウェブサイトからファイルをいくつか選んでmicroSDカードに書き込み、カードから起動させるというもの。Netflix、Spotify(スポティファイ)、YouTube(ユーチューブ)といったアプリは動作しますし、Nintendo DS(ニンテンドーDS)のエミュレータアプリであるDraSticや、数々のゲームも動くんだそうです。Androidの気持ちを代弁すれば「おい…これ、標準のAndroidタブレットだよな…」と信じながら走り続けているという感じでしょうか。

もちろん、制限もバグも存在します(このMODに限ってはまだ出始めなので、念のため)。サポート対象のアプリだって、クラッシュや誤動作の可能性も。大人気のゲーム「フォートナイト」は動きませんし、マイクやカメラも使えないので、Google Duo(グーグルデュオ)も、Snapchat(スナップチャット)も、「ポケモンGO」なんかのゲームも使えないんですが…。

それって意味あんの?って思いません? 現時点では、数ある中でも簡単で面白いMODではあります。特に、Nintendo Switchそのものを改造する必要はないという点で。どこかが壊れちゃったら、いわゆる「自己責任」になっちゃいますけどね。

それはさておき、Nintendo SwitchでAndroidが動作しているのを検知した任天堂側が、いきなりロックをかける危険性だって常にあるんですよ。つまり、あなたのNintendo Switchにリンクしているゲームのデジタルライブラリーや、任天堂のアカウントにアクセスできなくなって顔面蒼白、なんてことも十分考えられるんです。 念のため。

iPhoneで「脱獄」を行なう

3Photo: Raul Marrero (Gizmodo)

iPhoneのジェイルブレイク(脱獄)には、長~い歴史があります。昨今では、さらにApple(アップル)が守りを固くしてきてますし、これまで脱獄を実行するために使われていた機能がすでにiOSにはたくさん取り入れられてきましたので、脱獄は昔ほど人気ではありません。リスクと利益を天秤にかければ、ま、こうなりますよね。

とはいえ、脱獄は今でもできますよ。iOS 12も脱獄コミュニティにはやりたい放題にされてきましたし。つまり、Chimeraやunc0verのようなツールを使えば、たいていのiPhoneが脱獄できてしまうということなんです。スマホでファイルを2つ3つコピーして、ボタンを2、3回タップするだけ。こんなに簡単にできちゃうのも、脱獄コミュニティの努力のたまものなのです。

iPhoneでできることに関しては、脱獄してCydiaのような脱獄済み端末用アプリストアにアクセスすれば、もっとフレキシブルになること間違いなし。iOSの見た目を変えたり、ファイルマネージャーを動作させたり、あるいはドックにもっとアイコンを追加したり、自宅にいるときにはパスコードをオフにさせたりと、通常はロックがかかっているような、こういうiOSのオプションがぜーんぶ解放されるんですって。

さて、脱獄するべきか、脱獄しないべきか…、それが問題ですな。これは、言ってみれば荒野に一人で旅に出るようなものです。Appleからはセキュリティの更新も受けられなくなるし、危険なプログラムをインストールしちゃうというリスクはあるし、保証も無効になっちゃうし、ぶっちゃけ申し上げますと、脱獄してゲットできるようになったユーティリティもアプリも、特別「どう、すごいでしょ!」というほどのものでもないんです(通知画面にすてきなアニメーションを表示するような、カッコいいものもあるにはあります)。

まあ、簡単にできるものですし、元に戻すのもわりと簡単です。なので、試すかどうかくらいは考えてみてもいいんじゃないでしょうか。 もちろん自己責任でね。

Hackintoshを構築する

4Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

ハードはWindowsでもソフトはAppleにどうしてもこだわりたいというあなたには、なんといってHackintosh/ハッキントッシュがおススメです。Windows派なら、ハードはDellにHPにMicrosoft...選び放題ですよね。だけど、macOS派は、悲しいかなAppleが提供するラップトップやデスクトップパソコンしか選べません。そんなのずるい...ってことで、ある意味、ここからHackintoshのアイデアが生まれたと言えましょう。つまり、Apple製じゃないコンピューターでMac OSを動かすってことなんです。

iOSの脱獄に比べるとプロセスもより複雑ですし、PCの組み立て方のイロハや、MODコードにも今お使いのデバイスである程度親しんでおく必要があります(それができてなくても、せめてどちらかは身につけるつもりで)。tonymacx86.comには参考になる情報が掲載されています。まずは純正のMacからmacOSのソフトウェアをダウンロードし、USBメモリを使ってそれを非Appleのマシンにコピーします。あらかじめWindowsが搭載されたPCをハックして、そこでmacOSを走らせるのですが、それにはWindowsを入れたことのない、2台目のハードディスクドライブかパーティションが必要になります。

メリットはただ一つ。あなたのお好みのPCで、macOSが動くということ! 現在Macのラインで提供されていない機能をいくらでも追加できる...。夢の仕様が実現できます。入念なリサーチの上、必要な部品の調達も一からやる覚悟があるなら、多少は節約につながるってことでしょう。

その反面、自作マシンでmacOSが完璧に動作するという保証ははっきり言ってどこにもありません。macOSの利用規約にも違反しますしね。そして、万一何かあったときは、Apple Store(アップルストア)ではなく、Hackintoshコミュニティに頼るしかありません(やたらフレンドリーですけどね)。非Appleのコンピューターにも、これまでよりずっと簡単にmacOSを搭載できるようになってきていますが、よっぽどこだわりと好奇心の強い人でなければ、これを行なう意味はあんまりなさそうですね。

コンソールでMODを実行する

5Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

ゲームコンソールの改造(MOD)、あるいはジェイルブレイク(脱獄)など、この手のものは依然人気です。コンソールをアンロックすれば、レトロなゲームエミュレータから、人気ゲームの改造版まで、好きなものなら実質何でもかんでもインストールできちゃいますもん。コンソールには、専用のウェブページを訪問するだけで改変できるものもありますが、これもデバイスによってさまざまです(なおXbox Oneは、現時点ではどんなロック解除方法も受け付けません)。

人はなぜ、こういうものにそそられるのか…? 答えは明白。既存のゲームに新しいパッチを当てたり、隠されたコンソール構成オプションを変更したり、チートコードをまとめてぶっ込んだり、古いゲームを(たとえばプレステ 4で、プレステ2のゲームを)動かしたりできるから。また、ゲームの違法コピーも簡単にできるようにもなりますが…これ、ダメ。ゼッタイ。

欠点は、コンソールを改変するのに、古いファームウェアが必要になってしまうこと。このせいで必然的に、オンラインゲームには一切参加できなくなるんです。それに、ソニーやMicrosoftなどなどが定めた利用規約に違反しているのは見て明らかなので、もし何か不具合があっても、テクニカルサポートが受けられなくなっちゃいますもん。

コンソールを脱獄すれば、自由度と柔軟性の面ではとても大きなメリットになるかもしれませんが、時間、労力、リスク面での負担が非常に大きくなるものでもあります。ゲーマーさんだったら、MODやカスタマイズやPCいじりなんて面倒なことをせずに、ただ座ってプレイするだけの方がいいって人がほとんどじゃないでしょうか。

2019年、MODと脱獄・なう

6Image: Raspberry Pi Foundation

現時点におけるさまざまなデバイスの状況を、このようにひとつひとつ見てきました。例外も多少ありますが、現在市場に出回っている高性能のガジェットなら、たいていはMODが可能です。以前に比べたらこういうMODもほぼほぼ簡単になっているということは、グッドニュースと言っていいでしょう。

バッドニュースは、脱獄も以前と比べて短時間で見つかって消されるようになったということ。マルウェアに感染するリスクも、使用していないソフトウェアやハードウェアのメーカーからペナルティを科されるリスクも引き続き負うことになりますが、それも自由と引き換えに手にしたい人もいるかも。そうそう、自己責任、自己責任。「何でもできる」と評判の超小型PC、Raspberry Pi(ラズベリー パイ)のようなものを好む人が脱獄愛好家に多いのは、こういう理由からなんだそうです。

MODや脱獄したものを動かすにも、これだと古いファームウェアは通常必要ないですし、ソフトウェアをアップデートしたりウェブサイトに接続したりする間、有事に備えてずーっとスタンバイしていることもありません。改変や脱獄のデータは前よりもずっと簡単にインストールできるようになったかもしれませんが、普通にデバイスを使うよりも簡単だってことじゃないんですよ。ある程度自分で調べて、自分で考えることが必要です(場合によってはうんと頑張らないと!)。

もしMODや脱獄をご検討中なら、実行して本当にいいことがあるのか、それを使うということについてちゃんと理解しているのか、やってみる前に、自分の胸に手をあてて聞いてみてください。ほんのお遊びや好奇心で脱獄をするなんて、無意味なことです。時間もうんと無駄にしてしまいますし、デバイスも二度と元に戻らないことだってあるんですからね。あわてない、あわてない。自己責任、自己責任…。

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