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中国の「PKO大国」アピールに思う、自衛隊の適正規模議論の必要性

2019/8/14 20:20 まぐまぐニュース!

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中国大使館での人民解放軍創立記念パーティーに毎年のように参加している軍事アナリストの小川和久さんが、今年は雰囲気に変化を感じたと、自身のメルマガ『NEWSを疑え!』で伝えています。それは、国益のためとはいえ、世界一の「PKO大国」としての活動への誇りを感じる展示に現れていたようです。この展示に触れた小川さんは、「平和国家」を口にする日本の国際協力活動のあり方について、国民を挙げての議論が必要だと訴えています。

世界平和のための解放軍

7月30日夜、東京・元麻布の中国大使館で人民解放軍創立92周年のパーティーに顔を出してきました。1987年以来、ほとんど顔を出してきましたし、天安門事件の時は武官たちと顔にツバがかかるくらい面と向かって大喧嘩をしたような関係ですが、それでも本音ベースの関わりは絶えることなく続いています。

その軍のパーティーのおもむきが、今年はちょっと変わっていました。大使が5月末に程永華さんから孔鉉佑さんに替わったことや、昨年が日中平和友好条約締結40周年だったことも関係しているのかもしれませんが、正面玄関のホールにブルーのパネルが展示されているのが目を引きました。

タイトルは「人民解放軍は世界平和のために」。中国がいかに世界の平和のために取り組んでいるかということを、真正面からアピールする展示でした。

国連平和維持活動(PKO)に始まり、海賊対処や病院船の派遣という内容で、海賊対処については2008年12月から常に3~4隻の艦船を派遣し、これまでに6600隻の民間船舶を護衛し、うち70隻を救助したという成果が誇らしげに展示されていました。病院船も、アフリカ沿岸、インド洋諸国から中米のカリブ海諸国で無料の医療活動を行ってきたことが強調されていました。

言うまでもなく、これは中国が2003年から進めている『三戦』(輿論戦、法律戦、心理戦)のうち、中国の国際的イメージを向上させ、それを中国の安全と繁栄につなげようという輿論戦の具体的な姿でもあります。

とりわけ目を引いたのは、PKOで殉職した13人についての展示です。

1993年  1月21日 カンボジア 1993年  5月21日 カンボジア 1993年  5月21日 カンボジア 1994年  5月  7日 イラク・クウェート 2003年  5月  3日 コンゴ 2004年  8月11日 リベリア 2004年10月24日 リベリア 2006年  7月26日 国連停戦監視団(場所不明) 2010年  5月28日 スーダン 2014年  9月11日 リベリア 2016年  6月  1日 マリ 2016年  7月10日 南スーダン 2016年  7月11日 南スーダン

このうち、日本の自衛隊が派遣されなかったのはコンゴ、リベリア、マリくらいですが、カンボジアで文民警察官の高田晴行警視が亡くなったものの、自衛隊は1人の殉職者も出していません。

これは、自衛隊の安全対策が万全だったことによるのか、それとも中国が参加してきた活動が普通のPKOであり、自衛隊は安全な任務を手がけてきた結果なのか、その点はなんとも言えないところがあります。

しかし、中国が世界一の「PKO大国」として8000人の待機部隊を持ち、率先して世界平和の実現に取り組んでいる様子は、いかに中国の国益のためといっても、否定できるものではありません。

殉職者を出さない形を追求することは言うまでもないことですが、平和国家や平和主義を口にする日本としても、国際平和協力活動については中国と互角以上に活動できるよう、自衛隊の適正規模などについて国民を挙げて議論してもよい時期ではないかと思います。(小川和久)

image by: Shutterstock.com

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