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94球中62球がストライク 星稜・奥川恭伸の初戦から見えた明るい材料と課題

2019/8/10 17:56 SPAIA

星稜・奥川恭伸投手ⒸYoshihiro KOIKE 星稜・奥川恭伸投手ⒸYoshihiro KOIKE

わずか94球の完封劇

佐々木朗希(大船渡)、西純矢(創志学園)、及川雅貴(横浜)と並び2019年の高校ビッグ4と言われる投手の中で、唯一甲子園の舞台にたどり着いた奥川恭伸(星稜)。8月7日に行われた1回戦の星稜−旭川大では、先発のマウンドに立ち9回を3安打無失点に抑える見事な完封劇をやってのけた。そんな奥川の投球について、データとともに振り返ってみよう。

奥川投手の投球成績ⒸSPAIA

奥川投手の対戦打者成績ⒸSPAIA

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戦前から一部スポーツ紙では、まだ本調子ではないと報道されていた奥川だったが、初回に3者連続三振というこれ以上ないスタートを切った。2回に初安打、4回には併殺を挟みながらも2安打を打たれたが、それ以外では5回に四球を与えたのみ。常にストライク先行で、94球の省エネ投球ができたことは今後にとっても明るい材料だ。

ストレートの平均球速は146.6km

では94球の内訳はどうだったのかを見ていこう。

奥川投手の球種別割合ⒸSPAIA

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全体の66%にあたる62球がストレートで最も多いというデータが見てとれる。次いで得意の縦に落ちるスライダーが28%、チェンジアップはわずか6%という結果だった。

ストレートの平均球速は146.6km、さすがビッグ4と言われるだけの素質を感じる数字だ。スライダーの平均球速が126.2kmと約20kmの球速差があるだけに、よりストレートが生かすことができていたと言えるだろう。

イニング別の球速は以下の通りとなっている。

奥川投手の全投球球速ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

この日の最速は初回にマークした153kmだったが、2回、3回、7回、9回とイニングを重ねても150kmオーバーのストレートを投げていた。全球を全力で投げるのではなく、同じストレートでも140km前後を効果的に使えるクレバーな投手だという印象を受けた。

配球面では初回に12球中6球、スライダーを投じていたが、制球が定まっていなかったこともあり、2回から5回にかけてはストレート中心の配球に変更。見せ球としてスライダーを使う中で、制球力を改善させ、低めに決まりだした6回以降は要所要所でスライダーを織り交ぜる配球へと変化していることが見てとれる。

そして投球数こそ少なかったが、左打者相手には130km台のチェンジアップを使っていたのが印象的だった。ストレートとスライダーばかりに目が行きがちだが、次戦以降も対左打者へのチェンジアップの使い方に注目してみるのも面白いかもしれない。

全体の66%がストライクゾーンに

最後に奥川が投じた94球はどのようなコースに決まっていたのか、実際の試合映像を目視で確認してみた。

奥川投手の全投球分布図ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

試合序盤はスライダーが高めに浮いていたとはいえども、1試合トータルでみると全体の66%にあたる62球がストライクゾーンに投球されていた。中でも右バッターの外角低め、左バッターに対しては内角低めにあたるゾーンに13球を投じており、投球の基本であるコントロールが高いことをデータで証明した。

欲を言えば右バッターから見て外角の真ん中に13球、外角高めに8球、ど真ん中に8球とやや甘いコースへの投球が多かったことが、次戦への課題なのかもしれない。

奥川本人もこれを自覚していたかのように、試合後のコメントにも決して満足感はなかったようだ。次戦は8月13日(火)の立命館宇治戦。それまでにどこまで課題を修正できるのか、そして納得できる投球ができた時には、どのような結果が待ち受けているのだろうか。奥川恭伸の夏は、まだまだ序章にすぎない。

記事:三木俊幸

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