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野沢菜のルーツは、なにわの伝統野菜【天王寺かぶ】だった

2019/8/10 08:50 オリーブオイルをひとまわし

野沢菜のルーツは、なにわの伝統野菜【天王寺かぶ】だった 野沢菜のルーツは、なにわの伝統野菜【天王寺かぶ】だった

なにわ伝統野菜のひとつ、「天王寺かぶ」。大阪府天王寺付近が発祥で、かの有名な与謝蕪村や正岡子規の俳句にも詠まれたほど有名であった。大正時代より生産量は減少していたが、大阪の伝統的な野菜として、近年再び注目されている。今回は、そんな天王寺かぶについて紹介しよう。

1.天王寺かぶの特徴や由来

天王寺かぶは、緻密な肉質と甘み、程よい苦みが特徴である。成長すると、かぶが地面から浮き出ることから「天王寺浮きかぶ」とも呼ばれていた。
天王寺かぶの最盛期は江戸時代~明治時代にかけてで、その後大正時代に入り、徐々に衰退した。しかし近年、全国的に伝統野菜が注目されるようになり、天王寺かぶもそのひとつとして、南大阪を中心に栽培されている。

野沢菜のルーツは天王寺かぶ?!

野沢菜は江戸時代、長野県野沢温泉村・薬王山健命寺の住職が関西から持ち帰った種子を畑にまいたことから誕生した。その種子というのが、天王寺かぶのものだったといわれているのだ。
寒い気候の長野県では根がなかなか育たず、葉だけがすくすくと成長した。そのため長野県では根ではなく、葉を中心に食べられるようになり、それが現在の野沢菜になったのである。

2.天王寺かぶの旬や選び方

天王寺かぶはご当地感が強く、なかなか全国のスーパーで見かける機会は少ないが、もし見かけた際には次の点に注意して選ぶとよい。

葉がしっかりと立っていて、緑色が濃いもの

葉がへたり、黄色くなっているものは鮮度が落ちている証拠である。なるべく葉の元気なものを選ぼう。

茎が折れていないもの

鮮度が落ち、茎が弱っているものは折れやすいので注意する。

重みがあるもの

重みがあるものの方がみずみずしい。大きさが同じものを比較するなら、重量感のあるものを選びたい。

3.天王寺かぶの食べ方

天王寺かぶはかつて、「干しかぶ」としての需要が高かった。干しかぶにすると、甘みや旨みがグッと凝縮されるので、煮物や汁物に使うとよい出汁がとれる。条件によっては半日程度でできることもあるので、干し野菜作りが初心者の人にも作りやすく、おすすめだ。野菜干しネットは100円ショップなどでも手に入るので、ぜひチャレンジしてもらいたい。

天王寺かぶの干しかぶ

天王寺かぶは洗ってから、薄くスライスしたり、太めのせん切りにしたりなど、好みの厚さに切る。キッチンペーパーで水分をよくふき取り、通気性のよい竹ざるや野菜干しネットなどに重ならないように並べる。天気のよい日にベランダなどで半日~1日程度干す。少しやわらかめの半干し状態にするのがおすすめ。天王寺かぶに限らず、かぶは葉にも多くの栄養が含まれているため、捨てずに活用したい。白い根の部分と一緒に浅漬けにすると、美味しく食べられる。

天王寺かぶの浅漬け

天王寺かぶはよく洗い、根の部分は厚めに皮をむいてスライスする。葉は3~4㎝程度の長さに切る。深めの容器に1を入れ、酢、塩、砂糖、酒、鷹の爪を加えて冷蔵庫で1~2日程度寝かせる。

4.天王寺かぶ以外にも!なにわの伝統野菜

なにわの伝統野菜とは、平成17年に大阪府でスタートした認証制度で、認められたものには認証マークが表示されている。概ね100年前から大阪府内で栽培されてきた、大阪のオリジナル品種のものに認められる。
なにわの伝統野菜には、天王寺かぶのほかにも、さまざまな野菜が登録されている。

大阪しろな

しろなとは結球しない白菜の仲間で、クセがなく葉もやわらかいので、お浸しなどに使われる。天満橋周辺での栽培が盛んであったため、「天満菜」とも呼ばれる。

田辺大根

江戸時代より、東住吉区田辺地区周辺で多く栽培されていた白首大根。長さは20㎝程度と短く、末端が膨らみぼってりとしている。肉質はやわらかく、甘みが強いのが特徴。

結論

大阪の伝統野菜・天王寺かぶについて紹介した。なかなかなじみのない品種だが、野沢菜のルーツということもあり、実は意外と身近なかぶなのである。近年、注目されている伝統野菜のひとつとして、ぜひ一度味わってみてはいかがだろうか。

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