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「なつぞら」113話。おバタ餡サンドを開発し、雪次郎、夕見子にプロポーズ

2019/8/10 08:30 エキレビ!

エキレビ! エキレビ!

連続テレビ小説「なつぞら」 
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

第19週「なつよ、開拓の郷(さと)へ」113話(8月9日・金 放送 演出・木村隆文)視聴記録


結婚ラッシュ
「〜雪次郎くんと夕見子ちゃんが久しぶりに再会するという視点をもって臨んだほうがいいんではないかと皆さんもそう思うんじゃないでしょうか」と「おはよう日本関東版」の高瀬耕造アナ。「〜〜でしょうか」あたりの呂律がまわってなかったのは気持ちの現れだろうか。どんな気持ちかは各自の想像に任せたい。

その雪次郎(山田裕貴)と夕見子(福地桃子)の結婚話がにわかに持ち上がった113回。なつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)、信哉(工藤阿須加)と女子アナ(三倉茉奈)と結婚ラッシュである。
雪次郎と夕見子の結婚までの流れを振り返ってみるとーー。

雪次郎が新作菓子を作ってお披露目するために、なつ、坂場、門倉(板橋駿谷)、良子(富田望生)、天陽(吉沢亮)、夕見子を雪月に呼んだ。呼ばれてないけど倉田先生(柄本佑)も来た。
そこで披露したのは「おバタ餡サンド」。「おばさん」と聞こえると妙子(仙道淳子)に言われるこの名前の菓子はバターと餡を混ぜてブッセとビスケットにはさんだもの。焼き塩の隠し味を効かせるという工夫なども含めて、あの仕事に厳しい雪之助(安田顕)がとうとう「はじめてオマエに先越されたわ」と認めた。

倉田先生からも「奥原や天陽にも負けないおまえの魂だな」と太鼓判を押され、父を乗り越え一人前になった雪次郎は、夕見子にプロポーズをする。
「十勝の男は昔から人前でプロポーズするのがならいだべさ」と門倉。そういえば雪月で行われたなつの送別会で天陽も「なっちゃんが好きだ」と公言していたっけ。そのときはもうお別れを決意したあとで、友としての「好き」だったのかもしれないけれど。ということはすでに43話のレビューで書いていたので引用しておく。
“「俺はなっちゃんが好きだ」と言う天陽くん。先週は「待たない」って言ったのに〜。あれはなつに心置きなく東京に行かせるためではなかったのか……。うんうん頭を捻って考えた結果、開拓の人々はなんでも言い合う関係なので、みんなの前で堂々と「好き」と宣言はして、好きだけど送り出すという潔さの表明だったのかも……という結論に私は達した。門倉といい、このあたり一帯ではみんなの前で宣言するのはさほど珍しいことではないのかもしれない。”

それにしても雪次郎。あんなに蘭子(鈴木杏樹)に夢中だったのに…と思うが、あれから時間も経っているし、もともと少年時代は夕見子に夢中だった。蘭子は演劇とともに東京の夢のひとくくりで、そこから卒業した雪次郎は、地元で生きていくことを自覚したのだろう。夕見子だって一度は駆け落ちした身。でも雪次郎の演劇の夢と同じく、青春の熱病のようなもの。ふたりは、夕見子の工場でつくるバターと雪月でつくる餡の結びつきのごとく、共に地元で生きていく覚悟(結婚には資格でなくて覚悟、と言った倉田先生ははたして結婚しているのか謎)を決めたのだ。めでたい。

こうして、とよ(高畑淳子)と泰樹(草刈正雄)が親戚になることに。気が合うふたりが再婚したら、「真田丸」の夫婦再びだと思っていたのだが、それはないようだ。ちょっと残念かも。

「タンポポが咲いたってことだよ」
なつと夕見子。柴田家で同時にふたりの娘が嫁ぐことになり、「春が来た」「タンポポが咲いたってことだよ」
と剛男(藤木直人)。勢いにのって坂場は北海道で一緒に結婚式をあげようといいだす。坂場家のことをまったく無視していることをなつは心配するが、坂場は平気そう。坂場家とは、いったいどんな家庭なのか。それは114回で描かれるようだ。お父さん役は関根勤であることはすでに明かされている。

さて。一気に北海道で結婚式とは、まとめてきたなあという印象ではあるが、こういう手法は昔からある。結婚ですべてをまるく収めるということは演劇にはよくあって、たとえば、シェイクスピアの「お気に召すまま」。いろいろあった末にいくつかのカップルによる結婚エンドものだ。大森寿美男は「64」「悼む人」などの社会性の強いドラマの脚本にも定評があるが、その一方で、朝ドラの名作「てるてる家族」でミュージカル調演出が行われただはある、リアリティーという枠から飛び出した演劇的飛躍のある脚本を書く作家でもあるのだ。坂場がアニメに関して言う「ありえないことをありえるように見えるように」、ドラマを書こうとしているように思う。ありえないように見えて、夕見子となつの同時結婚はひとつの象徴と思えばありえる。戦争で天涯孤独になったなつと、戦争の被害を受けずに済んだ夕見子が、数奇な運命のもと出会い、姉妹として暮らすことになった。「双子」というように偶然、同じ年で、もしかしたら逆の立場だったかもしれないふたりである。そのふたりの立場が入れ替わり絡まりあい、いろいろあった末、なにはともあれ同時に結婚という幸せを掴む。それは個々の人生というよりも、もっと大きな視点で見るべきエピソードなのである。深いぞ「なつぞら」。

【第20週あらすじ「なつよ、笑って母になれ」8月12日・月〜8月19日・土】 


なつが東洋動画で働き、夫の坂場が翻訳の仕事をしながら家事を行うという新婚生活が始まった。アニメブームの中、なつは「魔法少女アニー」の原画という大役を任される。その一方、茜(渡辺麻友)がお腹の大きくなりつつも仕事に取り組む姿を見て、働きながら子育てをする難しさを実感する。その頃、声優プロが多忙になった咲太郎(岡田将生)は、野上(近藤芳正)から「川村屋」や「風車」を含む新宿一帯が再開発され、それを期に光子(比嘉愛未)が引退することを聞かされる。咲太郎は光子へのプロポーズを決意し、「風車」でなつたちを集め、結婚の報告会を開く。そんな華やかな席の中、亜矢美(山口智子)だけはいつもの元気がない。

114回あらすじ  8月10日・土 放送




なつ(広瀬すず)を嫁に出すことになり、わが子同然に育ててきた富士子(松嶋菜々子)は、1冊のノートをなつに手渡す。そこに書かれた内容に、なつは深い愛情を感じる。その後、なつは坂場(中川大志)と天陽(吉沢亮)の家を訪れる。以前から天陽の描く絵に感銘を受けていた坂場は、描かれた絵を見つめ、いつものようにある疑問を天陽に投げかける。すると、天陽は坂場の想像を上回る返答をするのだった…。


115回あらすじ  8月12日・月 放送


なつ(広瀬すず)が東洋動画で働き、夫の坂場(中川大志)が翻訳の仕事をしながら家事を行う新婚生活が始まった。アニメブームの中、なつは「魔法少女アニー」の原画を任される。その一方、妊娠して仕事に取り組む茜(渡辺麻友)を見て、働きながら出産することの難しさを実感する。その頃、声優プロダクションの仕事が多忙になった咲太郎(岡田将生)の元に、川村屋の野上(近藤芳正)が神妙な顔で訪ねてきて…。
(木俣冬)

登場人物とキャスト 登場順


奥原なつ 広瀬すず 幼少期 粟野咲莉…主人公。戦争で父母を亡くし、兄と妹と別れ、剛男に連れられて北海道に引き取られてきた。生活を保障してもらう代わりに酪農の手伝いをする。父の描いた家族の絵を大切にもっている。生きるために感情を押し殺してきたが、柴田家、とりわけ泰樹と触れ合うことで、素直に感情を出せるようになっていく。これからは酪農の時代だと考え、十勝農業高校で学んでいる。演劇部に入る。
高校卒業後、アニメーターを目指して東京に出てくる。
佐々岡信哉 工藤阿須加 幼少期 三谷麟太郎…空襲のとき、なつを助ける。孤児院で働きながら勉強している。
柴田剛男 藤木直人…柴田家の婿養子。なつの父の戦友で、戦災孤児となったなつを十勝に連れて来た。妻を「ふじこちゃん」と呼ぶときがある。1955年時点では音問別農協組合で働いている。
柴田富士子 松嶋菜々子…剛男の妻。開拓で苦労してきたので、ひとに優しい。
柴田照男 清原翔(13 回から) 幼少期 岡島遼太郎…柴田家長男。搾乳をさせてもらえない代わりに薪割りを頑張っていたが、なつが来たことを機にようやく搾乳させてもらえた。
柴田夕見子 福地桃子(13回から)幼少期 荒川梨杏…柴田家長女。牛乳嫌い。同い年のなつに嫉妬を覚えたが、剛男に説得されてなつを受け入れる。勉強ばかりして家の手伝いを全然しない。
柴田明美 平尾菜々花(13回から) 幼少期 吉田萌果…柴田家次女。
柴田泰樹 草刈正雄…柴田家当主。頑固者で幼いなつにも容赦なく厳しく接するが、意地悪ではなく、彼の人生哲学に基づいたもの。他人に頼らず己の力で人生を切り拓くことを心情としている。甘いものが好き。
なつをほんとうの家族にしたいと願い、照男と結婚させようとする。
奥原咲太郎 幼少期 渡邉蒼…なつの兄。タップダンスが得意で、米兵にかわいがられていた。孤児院を出て新宿で亜矢美に助けられ、ムーラン・ルージュを経て、浅草の劇場で働いていたが、盗み濡れ衣を着せられ捕まってしまう。
奥原千遥 幼少期 田中乃愛…なつの妹。親戚に引き取られている。

2回
焼け跡にいたおばあさん北林早苗…情にほだされなつたちに食べ物を分ける。演じている北林は朝ドラ第1作め「娘と私」の娘・麻里の少女時代役を演じた。
戸村悠吉小林隆…柴田牧場で働いている。貧しい開拓団の八男に生まれ、幼い頃に奉公に出され、泰樹に世話になった恩を感じて尽している。
戸村菊介音尾琢真…悠吉の息子。嫁募集中。

4回
小畑とよ 高畑淳子…帯広在住。泰樹の昔なじみ。口の減らない元気な人。
小畑雪之助 安田顕…とよの息子。菓子店・雪月の店主。菓子作りに情熱を注ぐ。
小畑妙子 仙道敦子…雪之助の妻。
小畑雪次郎 山田裕貴(13回から登場) 幼少期 吉成翔太郎…雪之助、妙子の長男。十勝農業高校に通っている。演劇部。高校卒業後、川村屋に修業に出る。

5回
山田天陽 吉沢亮 幼少期 荒井雄斗…音問別小学校でなつと同級生になる。東京からやって来た。馬が好き。農業をしながら絵を描いている。
大作 増田怜雄…音問別小学校の生徒。
実幸 鈴木翼…音問別小学校の生徒。
さち 伍藤はのん…音問別小学校の生徒。
山田正治 戸次重幸…天陽の父。東京から北海道にやって来たが土地が悪く、農業ができず、郵便局で働いている。泰樹の協力を得て、土地を蘇らせる。

8回
山田陽平 (31話から)犬飼貴丈 幼少期 市村涼風…天陽の兄。絵がうまい。東京で芸大に通いながらアニメの美術の仕事をしている。なつに絵画の道具を贈った。東洋動画に就職。

9回
なつの父 内村光良…日本橋で料理人をしていた。絵が上手。家族のことを思いながら戦死した。

10回
花村和子 岩崎ひろみ…音問別小学校の教師。 
校長先生 大塚洋…音問別小学校の校長先生。
山田タミ 小林綾子…天陽の母。

13回
居村良子 富田望生…十勝農業高校の生徒。演劇部に入り衣裳を担当する。「白蛇伝説」のラスト、白蛇として登場し喝采を浴びる。
村松 近江谷太朗…柴田牧場と長い付き合いのあるメーカーの人物。奥様封筒をもってくる。

倉田隆一 柄本佑…十勝農業高校の国語の先生。演劇部の顧問。「魂」が口癖。なつの問題、十勝の伝承を交えて「白蛇伝説」の台本を書く。

14回
田辺政人 宇梶剛士…音問別農協組合組合長。農協で一手に酪農事業をとりまとめ十勝を酪農王国にしたいと考えている。 

19回
門倉努 板橋駿谷 …十勝農業高校の番長。クマとサケを争った逸話をもつ。演劇部に入り、村長役を略奪する。
高木勇二 重岡漠 …十勝農業高校演劇部。メガネ。門倉に役をとられてしまう。
石川和男 長友郁真…十勝農業高校演劇部。
橋上孝三 山下真人…十勝農業高校演劇部。

21回
太田繁吉 ノブ(千鳥)…十勝農業高校の教師。ヤギのチーズは牛より「クセがすごい」と言う。

27回
前島光子 比嘉愛未… 川村屋のマダム
野上健也 近藤芳正… 川村屋のギャルソン
茂木一貞 リリー・フランキー… 角筈屋社長
煙カスミ 戸田恵子… 歌手。クラブメランコリーの看板。ムーラン・ルージュにいた。
三橋佐知子 水谷果穂…川村屋の店員。川村屋社員寮でなつと同室に。咲太郎を「同志」と思っている。
土間レミ子 藤本沙紀…カスミのいるクラブの店員。咲太郎のことが好き。「真心を一晩貸したままだから」返してほしいと思っている。

28回
島貫健太  岩谷健司
ローズマリー  エリザベス・マリー…浅草の踊り子

30回
藤田正士 辻萬長  親分
松井新平 有薗芳記 …浅草の芸人
岸川亜矢美 山口智子 …元ムーランルージュの踊り子。咲太郎を助けた。

31回
下山克己 川島明 …新人アニメーター
仲努 井浦新 … 実力派アニメーター

37回
阿川弥市郎 中原丈雄 … 東京から北海道に移住。彫刻で生計を立てている。
阿川砂良 北乃きい… 弥市郎の娘。

44回
杉本平助 陰山泰… 川村屋の料理長

45回
蘭子 鈴木杏樹… 劇団の女優
虻田登志夫栗原英雄… 劇団の俳優

49回
井戸原昇 小手伸也… 東洋動画アニメーター

55回

森田桃代 伊原六花…仕上げ課の先輩、といっても年齢はなつと同じで19歳。あだ名は「モモッチ」
山根孝雄 ドロンズ石本…仕上げ課のえらい人。
石井富子 梅舟惟永…仕上げ課のベテラン。といってもまだ30歳。
大沢麻子 貫地谷しほり…原画スタッフセカンド。周囲に一目置かれている才能あるアニメーター。
おしゃれしているなつを敵視している。
堀内幸正田村健太郎…動画スタッフ 芸大出身で、線画のきれいさには定評がある。

58回
露木重彦木下ほうか…演出家、第一製作課長
山川周三郎古屋隆太…東洋動画スタジオ所長

66回
泉千恵
岡部たかし
池間夏海

脚本:大森寿美男
演出:木村隆文 田中正ほか
音楽:橋本由香利
キャスト:広瀬すず 松嶋菜々子 藤木直人 岡田将生 比嘉愛未 工藤阿須加 吉沢亮 安田顕 仙道敦子 音尾琢真 戸次重幸 山口智子 柄本佑 小林綾子 高畑淳子 草刈正雄ほか
語り:内村光良
主題歌:スピッツ「優しいあの子」
題字:刈谷仁美
タイトルバック:刈谷仁美  舘野仁美 藤野真里 秋山健太郎 今泉ひろみ 泉津井陽一
アニメーション時代考証:小田部羊一 
アニメーション監修:舘野仁美
アニメーション制作:ササユリ 東映アニメーション

制作統括:磯智明 福岡利武

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