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レアすぎるいちご【さきひめ】って、生産者が1人だったワケ

2019/8/8 16:50 オリーブオイルをひとまわし

レアすぎるいちご【さきひめ】って、生産者が1人だったワケ レアすぎるいちご【さきひめ】って、生産者が1人だったワケ

「さきひめ」は、屈指の入手困難なレアいちごである。テレビで紹介されたりSNSで農家が発信していたり、知名度があることが理由の一つではあるが、何よりも絶対数が少ないのだ。佐賀県発、2015年に新種登録出願届を出し、2017年に登録認可したばかりの新品種、さきひめ。その希少ないちごの特徴を紹介したい。

1.世にも珍しい!生産者が1件のいちご「さきひめ」

個人で品種登録した珍しいケース

さきひめは商品名「咲姫」で販売され、化粧箱にも有名書道家がデザインした筆文字が躍っている。贈答用の商品として販売されることが多いらしく、熨斗紙の種類も豊富でさまざまに対応してくれる。
さきひめは、佐賀県杵島郡白石町で、個人のいちご農家によって生み出された品種である。品種登録出願が受理され品種登録がされたが、個人で取得するのは極めてまれなことであった。多くは会社や農業法人、県の主導で行われてきたからだ。これは画期的なことで、日本中のいちご農家が注目している事例なのである。

徹底した品質管理がメリット

さきひめは、いちご農家として40年の経験を積んだ名手、中村和好氏の、7年の研究の成果である。甘く香りのよい「さがほのか」と、大きな実をつける「やよいひめ」をかけ合わせてつくられた。
いま、このさきひめを栽培生産しているのは、産みの親である中村和好氏と、息子が管理する農園のみである。一農園でのみ生産しているので、さきひめというブランドの品質管理を100%満足の行く状態で行うことができるのは利点であるが、決定的に生産量が少ないのが難点である。
また、さきひめの何割かは香港へも輸出されているという。これにより、日本ではますますお目にかかる機会が減っている。

2.さきひめの旬と味わい

旬の時期

さきひめは、12月ころには収穫が始まる。一番果である。色はきれいに赤く色づき、艶も甘みもあるが、形が随分と細長いものができあがる。クリスマスシーズンなので、流通は多い。このころのさきひめは、甘くてジューシーで美味しいが、少々硬い。
1月ころから3月くらいまでが本当の旬といってもよいだろう。寒暖差が激しく、ストレスにさらされることでまるまると太り、きれいな雫型になっていくのだ。

さきひめの特徴

特筆すべきは、さきひめの平均糖度が15度を超え、16度になることも珍しくないことだ。最高で18度を記録したことも。
また、やよいひめの遺伝子を引き継ぐさきひめは、大型になりやすい旬のころ平均で30g。小さいものでも20g、大きいものなら40gになったものもある。化粧箱入り贈答用さきひめは300g入りなのだが、合計で7から10個しか入っていない計算である。

味わいは?

実を大きくするために栄養を使うので、大型になるいちごは味が薄く(大味に)なるといわれがちだ。しかしさきひめは、雀より重く、大きさもありながら、しっかりと糖度を保っている。
そして、さがほのか譲りの芳香も楽しめる。まるでクランベリーのような独特のフレーバーだ。粒揃えもよく、程よく外皮が硬いので、傷みにくく輸送にむいている。贈答にぴったりな逸品といえるだろう。いちごは収穫したそのときから糖度が下がっていく。いただいたら、惜しまずに食べてしまおう。

ちなみにさきひめを栽培している農園では、直接販売やいちご狩りなどを一切行っていない。購入したいと思うなら、農園直販のショッピングサイトか、取り扱いのある店舗を探すしかない。自分のおやつに買うには少々贅沢品だが、冬の贈答品には重宝する。くだもの好きなら、きっと喜んでくれるだろう。

3.いちごにおける糖度とは?

日本人は、果物に甘さを求めがちであり、いちごもまた甘い品種が人気である。
さきひめの糖度は、いちごのなかではトップクラス。あまおう、女峰でさえ10度前後だ。同じような高糖度のものは、古都華(奈良県)やさつまおとめ(鹿児島)など、数種類しかない。ちなみに日本のいちごの登録品種は250種類以上あり、さらに毎年増え続けているが、15度を超える糖度のものはなかなか現れない。

糖度とは?

100ml中の液体に15gの砂糖が溶け込んでいる状態が、15度の糖度だ。味を想像してみて欲しい。標準的な缶コーヒーで7から8度の糖度である。例えば、あまおうを食べて、缶コーヒーより、甘いと感じるだろうか。
糖度が高ければ、即ち甘いと感じるわけではない、というところが難しい。

いちごを始めとした果物のおいしさとは、甘さと酸味のバランスが大きく影響するのである。メロンなど、酸味のほぼないものは糖度が味に直結するが、オレンジやぶどう、いちごなどは、糖度がどんなに高くても、酸味が勝れば甘みを感じない場合もある。それは甘いとは感じなくてもコクがあると感じたり、甘みが勝り酸味が穏やかであれば、酸っぱいと感じなくとも、爽やかである、味に深みがある、などと感じる。

糖度を比較する難しさ

糖度は本来、別の品種のものでは比べられない。同じ糖度のいちごでも、酸味とのバランスが違ってくると、また感じた方が違うからだ。
そもそも、味覚には個人差がある。こればかりは、自分で食べて好みを探るしかなく、糖度はひとつの目安である。あまり記載されていないが、酸度という酸っぱさの度合が明記されているものもある。
幸い日本には、250を超えるいちごの種類がある。全部に出会えるわけではないが、選択の幅が広いのはありがたい。

結論

余談だが、驚異の20度を超える糖度のいちごを販売している、こだわりのベテランファーマーが茨城県にいる。これらは新品種を育成したのではなく、完全無農薬ほか、手間暇をかけて既存のいちごを甘く育て上げたのだ。しかしここまで糖度が違うのなら、もう別の種類と言ってもよいかもしれない。いちごは既存を甘くすることも、新品種を甘くすることも可能な、ポテンシャルの高い果物である。

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