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「なつぞら」110話。なつ、ナレーションに相槌を打つ「この人はこういうことがほんとうに好きなんだな」

2019/8/7 08:30 エキレビ!

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連続テレビ小説「なつぞら」 
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~


第19週「なつよ、開拓の郷(さと)へ」110話(8月6日・火 放送 演出・木村隆文)視聴記録


夕見子が乳製品を
熊の肉を食べながら仲良くなっていく柴田家と坂場(中川大志)。泰樹(草刈正雄)は「牛飼いの喜び」という坂場の言葉をさっそく使っている。

夕見子(福地桃子)は牛乳が嫌いだったが、いまではすっかり牛乳を使った製品の開発に精を出している。
なつが東京に出てアニメーターになったため、父と農協で働き、祖父の牛乳でバターをつくる、という本来の長女の役割を果たすようになったかと思うと、なんとも複雑な気持ちもしないではないが、雨降って地固まるじゃないが、それぞれの収まるところに収まったということなのだろう。

地元の仲間と再会を喜ぶ
なつと坂場は帯広の雪月に。すっかり菓子職人になった雪次郎。でもまだ店には自分の菓子は並ばない。一人前になるには売り物を作らないとならない。その日を夢見てがんばる。

シュークリームやアップルパイなどたくさん並んだ洋菓子のメニューのなかに「たぬきケーキ」という名があるのが気になった。説明文を読むと、コクのあるバタークリームをつかったケーキらしい。

雪次郎が、倉田先生(柄本佑)と番長(板橋駿谷)と良子(富田望生)を呼んで、なつとの再会を喜ぶ。
広瀬すずは、何作も共演している富田にはものすごく心を許しているようで、彼女とのシーンは短いながらも親しみがこもって見える。誰に対してもどこか遠慮がちに距離をとっているなつが、良子にはぐいっと間合いをつめていく。そこが面白い。

「なつぞら」の演劇編(高校編)のとき、俳優の演技は「魂」と言っていたが、ほんとうにそうで、広瀬すずと富田望生にはほんとうに友達の情が流れて見えるし、柄本佑は巧い俳優だが、残念ながら年取った倉田先生にはなれていない。いつまでも演劇青年ふうだ。むしろやたら演劇的な手振りで話していて、若返ったようにすら見える。倉田はそういう人と思えばそれで成立するからそれでも構わないが、身体的にはもうすこし年齢を感じさせてほしかったかも。余計なお世話ながら父の柄本明ならどう言うだろう。とはいえ、ふいのゲスト的出演なので無理もないとも思う。その点、高畑淳子は元気なおばさんが元気なままおばあちゃん化した変化を器用にやっていた。演劇的にナイーブで環境や状況に左右されるように見える(広瀬すずもこのタイプ)柄本佑と、演劇的に当たって砕けろとばかりどんな状況でもグイグイ形から入っていけるベテラン高畑淳子のタイプの違いが楽しめた。

「この人はこういうことがほんとうに好きなんだな」
農協で牛乳を使った製品をつくることは、すでにあるメーカーにとって面白いことではない。反対の声があがり妨害を起こす。役所が動きにくい土日にかけて、集約酪農地域指定という動きに出た。
指定されたら国の補助が受けられるが、勝手に工場を建てられなくなる。それを阻止するには、指定前に組合長会議で決定して工場建設の届け出を出すこと。でも期限は役所が開いている土曜の午前中しかない。いま、金曜日。というギリギリの状況だ。応援するため、土曜の午前中に、泰樹や戸村父子たち、酪農家たちが大集合することに。それを坂場も応援、一緒に行こうとする。
「この人はこういうことがほんとうに好きなんだな」とナレーション(内村光良)が言うと、なつが「うん」とうなづく。ついにナレーション(なつの父)とドラマがつながってしまった。

それにしても、難しい話を入れてきたものだ。牧場、アニメ、お菓子とエンタメになりやすそうなモチーフを使いながら、中身はゴリゴリとした労働者の話。しかも、現実では広島平和式典の日、通常、朝ドラでは、戦争で亡くなった方を想うエピソードを描き、多くの人の共感を得ることが多いところ、先週、先々週に蘭子や亜矢美を通して戦争の思いを描き、今週は労働者が国に立ち向かう話にしてきたところが骨太過ぎる。
倉田と門倉夫婦が出てきたのも単に旧交をあたためる場面でなく、十勝で生きる人達の実情を語る意味がある。
すごいよ「なつぞら」。

【第19週あらすじ「なつよ、開拓者の郷(さと)へ」8月5日・月〜8月10日・土 


なつ(広瀬すず)は、坂場(中川大志)との結婚報告をするため、十勝に戻ってきた。結婚を喜ぶ富士子(松嶋菜々子)たちだが、坂場が失業中と聞き、泰樹(草刈正雄)は面白くない。その頃、夕見子(福地桃子)らが勤める農協では、大手メーカーに対抗するため、自ら工場を新設し、乳業会社を造ろうという壮大なプランが動き始めていた。しかし、建設反対派と折り合いがつがず、組合長・田辺(宇梶剛士)をはじめ、泰樹や天陽(吉沢亮)ら十勝の酪農家が集まり、激しい議論になる。そのとき、同席していた坂場の何気ない言葉がきっかけに、事態は思わぬ方向に動き始める。一方、「雪月」では、雪次郎(山田裕貴)がなにやら新しいお菓子を開発しており・・・。

111回あらすじ  8月7日・水 放送


剛男(藤木直人)や夕見子(福地桃子)が勤める農協では、酪農を守るため、工場を新設し、乳業会社を造ろうという案が出ていた。しかし、反対派と折り合いがつかず、組合長・田辺(宇梶剛士)をはじめ、泰樹(草刈正雄)や天陽(吉沢亮)ら酪農家が集まり、激しい議論になる。その時、坂場(中川大志)の言葉を思い出した菊介(音尾琢磨)が、酪農への純粋な思いを語りだし、なつ(広瀬すず)を始め、皆はその話に耳を傾け…。



112回あらすじ  8月8日・木 放送


農協の工場建設問題は無事解決する。なつ(広瀬すず)の育った環境を知った坂場(中川大志)は、なつが多くの人からの愛情を受けて育ったことを実感し、絵を生み出す力の源を知る。そして坂場はある思いをなつに打ち明ける。組合長の田辺(宇梶剛士)に呼ばれたなつは、入院している病院を訪れる。すると田辺からあるお願いされる。一方、その頃、雪月では、雪次郎(山田裕貴)が何やら企てており…。
(木俣冬)

登場人物とキャスト 登場順


奥原なつ 広瀬すず 幼少期 粟野咲莉…主人公。戦争で父母を亡くし、兄と妹と別れ、剛男に連れられて北海道に引き取られてきた。生活を保障してもらう代わりに酪農の手伝いをする。父の描いた家族の絵を大切にもっている。生きるために感情を押し殺してきたが、柴田家、とりわけ泰樹と触れ合うことで、素直に感情を出せるようになっていく。これからは酪農の時代だと考え、十勝農業高校で学んでいる。演劇部に入る。
高校卒業後、アニメーターを目指して東京に出てくる。
佐々岡信哉 工藤阿須加 幼少期 三谷麟太郎…空襲のとき、なつを助ける。孤児院で働きながら勉強している。
柴田剛男 藤木直人…柴田家の婿養子。なつの父の戦友で、戦災孤児となったなつを十勝に連れて来た。妻を「ふじこちゃん」と呼ぶときがある。1955年時点では音問別農協組合で働いている。
柴田富士子 松嶋菜々子…剛男の妻。開拓で苦労してきたので、ひとに優しい。
柴田照男 清原翔(13 回から) 幼少期 岡島遼太郎…柴田家長男。搾乳をさせてもらえない代わりに薪割りを頑張っていたが、なつが来たことを機にようやく搾乳させてもらえた。
柴田夕見子 福地桃子(13回から)幼少期 荒川梨杏…柴田家長女。牛乳嫌い。同い年のなつに嫉妬を覚えたが、剛男に説得されてなつを受け入れる。勉強ばかりして家の手伝いを全然しない。
柴田明美 平尾菜々花(13回から) 幼少期 吉田萌果…柴田家次女。
柴田泰樹 草刈正雄…柴田家当主。頑固者で幼いなつにも容赦なく厳しく接するが、意地悪ではなく、彼の人生哲学に基づいたもの。他人に頼らず己の力で人生を切り拓くことを心情としている。甘いものが好き。
なつをほんとうの家族にしたいと願い、照男と結婚させようとする。
奥原咲太郎 幼少期 渡邉蒼…なつの兄。タップダンスが得意で、米兵にかわいがられていた。孤児院を出て新宿で亜矢美に助けられ、ムーラン・ルージュを経て、浅草の劇場で働いていたが、盗み濡れ衣を着せられ捕まってしまう。
奥原千遥 幼少期 田中乃愛…なつの妹。親戚に引き取られている。

2回
焼け跡にいたおばあさん北林早苗…情にほだされなつたちに食べ物を分ける。演じている北林は朝ドラ第1作め「娘と私」の娘・麻里の少女時代役を演じた。
戸村悠吉小林隆…柴田牧場で働いている。貧しい開拓団の八男に生まれ、幼い頃に奉公に出され、泰樹に世話になった恩を感じて尽している。
戸村菊介音尾琢真…悠吉の息子。嫁募集中。

4回
小畑とよ 高畑淳子…帯広在住。泰樹の昔なじみ。口の減らない元気な人。
小畑雪之助 安田顕…とよの息子。菓子店・雪月の店主。菓子作りに情熱を注ぐ。
小畑妙子 仙道敦子…雪之助の妻。
小畑雪次郎 山田裕貴(13回から登場) 幼少期 吉成翔太郎…雪之助、妙子の長男。十勝農業高校に通っている。演劇部。高校卒業後、川村屋に修業に出る。

5回
山田天陽 吉沢亮 幼少期 荒井雄斗…音問別小学校でなつと同級生になる。東京からやって来た。馬が好き。農業をしながら絵を描いている。
大作 増田怜雄…音問別小学校の生徒。
実幸 鈴木翼…音問別小学校の生徒。
さち 伍藤はのん…音問別小学校の生徒。
山田正治 戸次重幸…天陽の父。東京から北海道にやって来たが土地が悪く、農業ができず、郵便局で働いている。泰樹の協力を得て、土地を蘇らせる。

8回
山田陽平 (31話から)犬飼貴丈 幼少期 市村涼風…天陽の兄。絵がうまい。東京で芸大に通いながらアニメの美術の仕事をしている。なつに絵画の道具を贈った。東洋動画に就職。

9回
なつの父 内村光良…日本橋で料理人をしていた。絵が上手。家族のことを思いながら戦死した。

10回
花村和子 岩崎ひろみ…音問別小学校の教師。 
校長先生 大塚洋…音問別小学校の校長先生。
山田タミ 小林綾子…天陽の母。

13回
居村良子 富田望生…十勝農業高校の生徒。演劇部に入り衣裳を担当する。「白蛇伝説」のラスト、白蛇として登場し喝采を浴びる。
村松 近江谷太朗…柴田牧場と長い付き合いのあるメーカーの人物。奥様封筒をもってくる。

倉田隆一 柄本佑…十勝農業高校の国語の先生。演劇部の顧問。「魂」が口癖。なつの問題、十勝の伝承を交えて「白蛇伝説」の台本を書く。

14回
田辺政人 宇梶剛士…音問別農協組合組合長。農協で一手に酪農事業をとりまとめ十勝を酪農王国にしたいと考えている。 

19回
門倉努 板橋駿谷 …十勝農業高校の番長。クマとサケを争った逸話をもつ。演劇部に入り、村長役を略奪する。
高木勇二 重岡漠 …十勝農業高校演劇部。メガネ。門倉に役をとられてしまう。
石川和男 長友郁真…十勝農業高校演劇部。
橋上孝三 山下真人…十勝農業高校演劇部。

21回
太田繁吉 ノブ(千鳥)…十勝農業高校の教師。ヤギのチーズは牛より「クセがすごい」と言う。

27回
前島光子 比嘉愛未… 川村屋のマダム
野上健也 近藤芳正… 川村屋のギャルソン
茂木一貞 リリー・フランキー… 角筈屋社長
煙カスミ 戸田恵子… 歌手。クラブメランコリーの看板。ムーラン・ルージュにいた。
三橋佐知子 水谷果穂…川村屋の店員。川村屋社員寮でなつと同室に。咲太郎を「同志」と思っている。
土間レミ子 藤本沙紀…カスミのいるクラブの店員。咲太郎のことが好き。「真心を一晩貸したままだから」返してほしいと思っている。

28回
島貫健太  岩谷健司
ローズマリー  エリザベス・マリー…浅草の踊り子

30回
藤田正士 辻萬長  親分
松井新平 有薗芳記 …浅草の芸人
岸川亜矢美 山口智子 …元ムーランルージュの踊り子。咲太郎を助けた。

31回
下山克己 川島明 …新人アニメーター
仲努 井浦新 … 実力派アニメーター

37回
阿川弥市郎 中原丈雄 … 東京から北海道に移住。彫刻で生計を立てている。
阿川砂良 北乃きい… 弥市郎の娘。

44回
杉本平助 陰山泰… 川村屋の料理長

45回
蘭子 鈴木杏樹… 劇団の女優
虻田登志夫栗原英雄… 劇団の俳優

49回
井戸原昇 小手伸也… 東洋動画アニメーター

55回

森田桃代 伊原六花…仕上げ課の先輩、といっても年齢はなつと同じで19歳。あだ名は「モモッチ」
山根孝雄 ドロンズ石本…仕上げ課のえらい人。
石井富子 梅舟惟永…仕上げ課のベテラン。といってもまだ30歳。
大沢麻子 貫地谷しほり…原画スタッフセカンド。周囲に一目置かれている才能あるアニメーター。
おしゃれしているなつを敵視している。
堀内幸正田村健太郎…動画スタッフ 芸大出身で、線画のきれいさには定評がある。

58回
露木重彦木下ほうか…演出家、第一製作課長
山川周三郎古屋隆太…東洋動画スタジオ所長

66回
泉千恵
岡部たかし
池間夏海

脚本:大森寿美男
演出:木村隆文 田中正ほか
音楽:橋本由香利
キャスト:広瀬すず 松嶋菜々子 藤木直人 岡田将生 比嘉愛未 工藤阿須加 吉沢亮 安田顕 仙道敦子 音尾琢真 戸次重幸 山口智子 柄本佑 小林綾子 高畑淳子 草刈正雄ほか
語り:内村光良
主題歌:スピッツ「優しいあの子」
題字:刈谷仁美
タイトルバック:刈谷仁美  舘野仁美 藤野真里 秋山健太郎 今泉ひろみ 泉津井陽一
アニメーション時代考証:小田部羊一 
アニメーション監修:舘野仁美
アニメーション制作:ササユリ 東映アニメーション

制作統括:磯智明 福岡利武

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