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「世間の目が気になるのは当たり前」20年以上、“専業主夫”と暮らしてます

2019/8/7 18:12 ウートピ

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アメリカ名門私立のコーネル大学修士課程を修め、多くの会社で人事本部長や執行役員を歴任し、現在は働く女性のキャリアを支援する株式会社LiBの副社長を務める永井裕美子さん。いわゆる“バリキャリ”の彼女のプライベートを支えてきたのは、家事を担ってくれる夫の存在だといいます。

大黒柱女子&専業主夫カップルとして暮らしてきた20年以上。その日々が永井さんに何をもたらしたのか、伺いました。

人の人生に口出しできる他人も、うるさい世間も、本当はいない

——留学中に出会った旦那さまと、まずは海外別居婚。3年経って帰国した後は、旦那さんが専業主夫になり、夫婦二人で暮らしてこられました。決断のたびに周りからいろいろ言われたかと思いますが、世間の目は気にならなくなってくるものでしょうか。

永井裕美子さん(以下、永井):折々にいろいろなことを言ってくる人はいますよ。でも、そんな声はだんだん届かなくなってくるんです。両親や親戚がうるさいタイプだったら、話は変わってきたかもしれません。

私の親はきっと「ふつうに結婚して仕事を辞めて、子どもを生んで、旦那さまに養ってもらって……」という未来を描いていただろうけれど、私たち夫婦の選択を反対されたことはありません。

——本当に自分を想ってくれる周りは、意外となにも言わないものなのかもしれませんね。でも、イメージのなかの“世間”が、ああだこうだ言ってくるというか。

永井:そうですね。人の人生に口出しできる他人なんて、本当はいませんから。みんな、通りすがりのように数回言ってくるだけ。その数回さえ我慢すれば、徐々に気にならなくなってきます。あとは、自分たちの選択に自信を持つこと。

我が家も最初、日本とアメリカで別居婚をしようと決めたときには、外野の言葉でそれなりに心が揺れました。だけど、想像していたようなデメリットなんてなかったし、二人で考えて選んだ道を進んできたからこそ、いま自分たちらしい暮らしができているんです。

——そういう決断が重なって「世間の目を気にする必要はない」という確信に変わったんですね。最初からそれくらい強くいられるといいんですが……。

永井さん:世間の目が気になるのは当たり前ですよ。でも、一番大切なのは、世間ではありません。自分がどうしたいか、パートナーがどうしたいか。自分たちの得意なことや不得意なことも含めて、冷静に考えたほうがいい。

私たちはつい、起こらないかもしれない未来のことばかり心配してしまうけれど……悪い想像や周りの意見はいったん置いておいて、自分たちがやりたいことをやる方法を考える癖をつけたいですね。そのための手段は、専業主婦でも専業主夫でも、家事代行のアウトソースでも、なんでもいいんです。

“思い込みや世間の目”を手放すために

——世間を気にせず、自分たちの理想の暮らしをつくっていく……。永井さんとお話していると、そんなに難しい話ではないような気がしてきました。

永井さん:うれしいです。これからの社会は、なんでも分け合ってやっていったほうがいいと思うんですよね。お互いに自分にはない力を持っているんだから、それを見つけてシェアすること。世の中は「あの人にはここが足りない」「時短勤務の人はこれしかできない」みたいな減点評価になりがちだけど、得手不得手があるということは、唯一の個性があるという意味でもあるはずです。

——足りない部分を補い合うパートナーシップ。いいシェアの循環を、シンプルに家庭内でつくれるのがいいですね。

永井さん:じつはそれって、仕事と家事の役割分担だけの話でもないんですよね。たとえば彼がいなかったら私は、もっと競争心をむきだしにした、圧の強いキャリアウーマンになっていたかもしれない。一生懸命働いたり、出世をすることでなくしてしまうものって、やっぱりある気がするんです。人によって違うだろうけれど、たとえばゆったりした時間とか、心地よい人間関係とか……だけど、雑念を手放せば、そういうものが取り戻せると思っていて。

——どういうことでしょう?

永井さん:「こうしなくちゃいけない」「こうあらねばならない」みたいな雑念があると、仕事ばかりでがんじがらめになっちゃう、というか。もちろん私も若いころは夜中まで仕事をしていた時期があるし、それはそれで大切な経験だったと思っています。でも、ひたすら仕事をしているだけでは、いいアウトプットはできないんですよね。

趣味を通じていろんな脳を使ったり、さまざまなインプットをしたりすることが、結果的には仕事も人生も豊かにしてくれる。そういうふうに考えるためには、自分を縛る世間の目や思い込みをすべて手放すのが大事だと思うんですね。そして、私をそんな雑念から解放してくれたのが、彼とこの家庭のかたちなんです。

——いろいろな面で支え合っている永井さんご夫婦、本当に素敵です。「幸せ」「仲良し」ということを公の場で言いにくい世の中ですが、ぜひもっと発信していってください!

永井:本当ですよね(笑)。飲み会などでも、パートナーの愚痴や奥さんの怖いエピソードみたいな話って、絶対に出てきますから。だけど、好きなら好き、幸せなら幸せだと口に出したほうが、楽しいしハッピー。そして、もっと楽しい世界を引き寄せられると思います。

(取材・文:菅原さくら、撮影:青木勇太、編集:安次富陽子)

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