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【派遣女子・更新なし】 婚活も派遣も後がないアラサーの息抜きは、ロリータ服でファッションショー~その1~

2019/8/4 11:00 Suits-woman.jp

パートやアルバイトというような非正規雇用が増え続けている現代。いわゆるフリーターと呼ばれているアルバイトやパート以外に、女性に多いのが派遣社員という働き方。「派遣社員」とは、派遣会社が雇用主となり派遣先に就業に行く契約で、派遣先となる職種や業種もバラバラです。そのため、思ってもいないトラブルも起きがち。

自ら望んで正社員ではなく、非正規雇用を選んでいる場合もありますが、正社員の職に就けなかったため仕方なくというケースも多々あります。しかし、派遣社員のままずるずると30代、40代を迎えている女性も少なくありません。

出られるようで、出られない派遣スパイラル。派遣から正社員へとステップアップできずに、ずるずると職場を渡り歩いている「Tightrope walking(綱渡り)」ならぬ「Tightrope working」と言える派遣女子たち。「どうして正社員になれないのか」「なぜ派遣を選んでいるのか」を、彼女たちの証言から検証していこうと思います。

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今回は、都内で派遣社員として働いている上野加奈子さん(仮名・34歳)にお話を伺いました。

加奈子さんは、肩までのボブヘアをきれいに内巻きに巻いています。落ち着いたダークブラウンの髪色と、フリルがついたベージュのブラウスがメルヘンチックな雰囲気を醸し出しています。ボトムは、茶色の縁取りが裾に着いた深い緑のロングスカート、こげ茶色のレースアップシューズを合わせていました。アラサーOLのファッションにしては、少し子どもっぽさを感じさせます。

「本当は30歳くらいまでは、私服はロリータファッションを好んで着ていました。職場にも、首元がフリルになったシャツや、胸元にイニシャルが刺繍されているようなカーディガンを着ていたのですが、さすがにどんどん似合わなくなってきて……。最近は、フリマアプリでロリータ服を売って小銭を稼いでいます」

加奈子さんは「非正規雇用だし、将来が不安なんです。子どもは欲しくないけれど、できれば35歳までに結婚がしたい」と続けます。いったい、これまでどのような経歴だったのでしょうか。

埼玉県で生まれ育ち、実家は地元の信用金庫に勤めていた父と、近所のクリーニング店にパートで働いていた母、2歳下の妹の4人家族です。去年、結婚した妹が実家から出て行ったため、今は両親と3人暮らしをしています。

彼女は、親の前では長女らしく面倒見がよい性格にふるまうようにしてきたと言います。のびのびとした性格の妹と比べられるのがいやだったので、常に優等生でいるようにしたとか。

「小中と周りよりも勉強はできましたね。運動神経だけちょっと鈍くて、通知表で3を取りましたが、あとはだいたい全教科4か5でした。中学では内申点も良かったので、地元で一番優秀な県立高校に進学できました。音楽が好きだったので、学生時代は軽音楽部に所属して、ギターやキーボードを担当していました。ロリータファッションは、その頃から着始めました。高校では、学園祭にバンドで演奏したり、充実した生活を送っていましたね」

大学受験では、2歳下の妹の大学受験が控えていたため、親からは浪人はできないと言われていたそう。

「本当は1年浪人して難関私大を受験したかったのですが、現役で受からなければならなかったので、どこでもいいから受かりたいと必死に勉強しました。結局、中堅の共学大学と歴史のある女子大に合格をしたので、就職率が高かったそ女子大の英文科に進学しました」

女子大では、ロリータファッションが浮いてしまい窮屈な大学生活を送ります。

「大学では、同じようにバンドの音楽に興味があったりする友人と仲良くなって一緒に行動していました。大学へは、あまり目立たないような服装で通うようにしましたね。私、空気を読むタイプなんです」

そう語る彼女。恋愛の方はどのような感じだったのでしょうか。

「女子大だったので、周りは、サークルや合コンに出かけていましたが、私はライブハウスに出演した時に知り合った年上のバンドマンと付き合ったり、大学に講義に来ていた美術系の講師の先生とご飯を食べに行ったりしていました。講師の先生のことは、本気で好きになって告白したのですが、振られてしまいましたね」

実家暮らしが原因で、元カレに振られて仕事も退職…

大学3年になると、就活が始まります。持ち前の真面目な性格が功を奏して、就活では内定を手に入れます。

「親が信金に勤務していたので、同じように金融や、不動産会社などを中心に就職活動を行ないました。企業の研究やOGに対策などをヒアリングしましたよ。その結果、女性の採用人数が多い生命保険業なども手掛ける大企業の一般職で内定が貰えました。入社後に、総合職に変われる職種転換制度もあったのですが、入社してみると男性並みに働く意欲がわかず、一般職で勤めることに決めました」

あくせくと働いたり、一生懸命になるのが苦手といいます。

「2歳下の妹は、私とは違って堅実なタイプで、手に職をつけて自分一人で生きていけるようにと、看護学校に進学して看護師として働いています。私は営業事務として、資料作成や経費の入力、ファイリング作業などを行なっていました。繁忙期以外は残業も少ないため、帰宅後も自分の時間を持てたので、好きなバンドのライブを見に行ったり、早く帰って家でごろごろしていました」

ここ数年は、彼氏と呼べる男性もいないのが悩みといいます。

「大学までは、出会いがあったんです。でも今はさっぱりで……。元カレは、入社した頃に一緒に研修を受けていたグループ会社の同期でした。元カレに食事に誘われた時に“お母さんが夕飯を作ってくれているからいいや”って断ったら、“社会人にもなって親にご飯作らせてるの?”って、凄く嫌な顔をされたんです。しばらく付き合っていましたが、26歳ごろにケンカして別れました。元カレはそのあと、別部署にいた地味な女性と結婚しました。まさか、結婚するなんて思わなかったんでショックでした」

その失恋が原因で、長年勤めていた保険会社を退職してしまいます。

「元カレの顔を社内で見るのが嫌になったのもあって、30歳の時に退社しました。周りには“スキルアップのため仕事を辞める”と言っていましたが、全部一度リセットしたかったんです」

婚活も不発で、経済的な不安から、自分より恵まれている女性を見ると毒を吐くように……。~その2~に続きます。

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