「ネタりか」終了のお知らせ

いつも「ネタりか」をご利用いただきありがとうございます。

この度「ネタりか」は、2019年10月16日(水)をもちまして、サービスを終了させていただくことになりました。

これまで長きにわたりご利用いただき、ありがとうございました。

倫理的な討論が必要だって。日本政府が世界初、「人間の臓器をネズミの体内でつくる計画」を承認

2019/8/1 11:30 ギズモード・ジャパン

Image: Gettyimages Image: Gettyimages

ネズミと人間が融合?

かつてのSFの世界がついに実現? 戦隊ものやライダーシリーズでも、ネズミ男とかトカゲ男とかありましたよねえ。そこまではさすがに実現するのは倫理的にも技術的にも難しいとしても、iPS細胞を使ってネズミの体内でヒトの臓器を作る計画が日本で承認された、という衝撃ニュースを米Gizmodoの ライアン・マンデルバウムが伝えています。

政府の承認は世界初

動物の受精卵にヒトの細胞を組み合わせるという計画を政府が承認したのは世界初。これにより、人間と動物のかけあわせであるキメラが生まれることになるのかも。

総合学術誌のNatureによれば、文部科学省の専門委員会が、ネズミの胎内で人間の膵臓を成長させるという東大の計画を承認したとのこと。これまで禁止されていた動物と人間の細胞のかけ合わせが今年3月に解禁されたことにかかり、実験の承認が下りた形になりました。「10年がかりの研究がこれでようやくできるようになった」と中内啓光教授が朝日新聞で語っています。

実は動物人間の胎児を作る実験が行なわれたのはこれが初というわけではなく、羊や豚と人間の細胞をかけ合わせる実験も過去には行なわれてはいるのです。でも、いずれも人間の細胞が着床して妊娠が確認されてから数日レベルで強制的に終了させられています。でも、この実験ではキメラの胎児の妊娠を満期完了させ、出産を実現させることで動物人間をこの世に迎えることになるのです。

猫女はとりあえず生まれない

米Gizmodoの編集部でも落胆のため息がもれましたが(みなさんの中にも想像を膨らませてがっくりした人もいるかも)残念ですが、少なくともこの実験では(イーロン・マスクが期待しているような)猫女は生まれません。

ついに科学が「猫女」誕生の活路を開いたね。

または、大好きな動物と自分を融合させることもできません。りすになりたいとか、うさぎになりたいとか、まだムリです。人間の臓器は手にいれるのが難しいため、この手の実験はあくまでも人間の臓器を、豚などの手軽に扱える動物の胎内で作り出すのが目的なのです。

この研究では、中内教授のチームはバイオエンジニアリングで膵臓を作ることのできないネズミを作り出し、そのネズミの胚に人間のiPS細胞を移植することにより、人間の細胞をかわりに成長させることを狙いとしています。さらにその胚を大人のネズミに移植しますが、中内教授はまずは妊娠満期前までの妊娠で様子を見てから出産に移行する慎重な計画があることを明らかにしています。胚の脳に人間の細胞が入り込むことがあった場合には、実験は直ちに中止されるとのこと。

倫理問題も考えよう

倫理的な問題を懸念するのはなにもあなただけではないでしょう。2017年には生命倫理研究機関ヘイスティングスセンターの医学倫理学者キャロライン・ニューハウス博士は米Gizmodoに、科学者はもっと倫理的な討論をすべきと語っています。

人間の細胞が動物の脳にはいりこんだらどうする?とかいう倫理的な問いかけについては、すでに日本の研究チームでは話し合いが進んでいるようですが、人間の臓器を豚から「収穫」するのは許されるのか、といった倫理については、工業型農業や動物の研究利用などとならんで、物議をかもす内容でもあります。

「食用の豚を育てることと、倫理的にはそう変わらないかもしれませんが、臓器を得るために育てられる豚は研究用に育てられる豚とかなり違う“生い立ち”をたどることになることは、間違いないのです」とニューハウス博士。その一方では臓器を待っている大勢の人がおり、その人たちの気持ちもここでは考えなくてはならない重要なものです。

ということで、2019年の時点では悪夢に出てきそうな動物人間はまだ出現しそうにありません。ほっ。でも令和のその先は? それはあなたの想像におまかせするしかないでしょう。

このネタ読んでどう思う?

投稿ありがとうございます。
よかったらログインしてコメントも書きませんか?閉じる

このネタへのコメント1

コメントを投稿するにはログインが必要です。

ログインしてコメントを書く

カテゴリ別アクセスランキング

トップ