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海外にも轟かせた”ディープ”の名 種牡馬としてディープインパクトが残した功績とは?

2019/7/30 17:54 SPAIA

2019年7月30日に世の世を去ったディープインパクトⒸ明石智子 2019年7月30日に世の世を去ったディープインパクトⒸ明石智子

無敗の3冠、GⅠ7勝

偉大なる種牡馬サンデーサイレンスが残した最高傑作、そして日本競馬史上最強馬とも言われた名馬、ディープインパクトが7月30日に繋養先の社台スタリオンステーションで死亡した。ディープインパクトは今年に入ってから首に痛みが出たため、種付けを中止。その後、7月28日に頸部の手術を受けたものの突然起立不能となり、レントゲン検査を行ったところ頚椎に骨折が見つかり、安楽死の処置が取られた。

2002年3月25日にノーザンファームで生を受けたディープインパクトは同年、セレクトセールに上場されて金子真人氏が7350万円で落札した。その後2004年12月に栗東・池江泰郎厩舎からデビューすると、圧倒的な力を見せつけて、無敗でクラシック戦線へと向かう。

皐月賞、日本ダービー、菊花賞のクラシック3冠レースをいずれも完勝といえる強い勝ち方を見せ、無敗で3冠を達成。有馬記念はハーツクライに敗れて2着となったが、続く4歳時には天皇賞・春、宝塚記念を制した後、フランスの凱旋門賞へと挑戦。結果は3位入線後に失格と残念な結果に終わるが、帰国後はジャパンC、有馬記念を勝利。日本競馬史上最多タイとなるGⅠ7勝を挙げて、現役を引退した。

51億円のシンジケート

翌2007年からは社台スタリオンステーションで種牡馬入り。それに伴い、総額51億円(8500万×60口)という破格のシンジケートが組まれ、毎年約200頭の種付けを行う人気種牡馬となっていった。

ディープインパクト産駒成績ⒸSPAIA

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そんなディープインパクト産駒が2010年から現在までに挙げている通算勝利数はここまで1941勝、通算の重賞勝利数は204勝となっている。

種牡馬リーディングを見ても、初年度の2世代目となった2011年こそ2位だったが、2012年以降は6年連続でリーディング1位を獲得。2019年も7月28日の開催が終了した時点で1位の座をキープしている。

加えて注目したいのが下記のデータだ。

ディープインパクト産駒成績ⒸSPAIA

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これまでの出走した出走頭数は1241頭だが、そのうち789頭がJRAの舞台で勝ち上がっている。勝ち上がり率の63.6%は驚異的な高さだ。1頭あたりの獲得賞金も約4000万円と破格の高さで、2019年の種付け価格が4000万円だったのも納得がいく。

平均勝利距離は1816.5m、平均連対距離が1812.4m。現在JRAで施行されている芝のGⅠレース22レースのうち19レースを勝利しており、残すは高松宮記念、スプリンターズS、ホープフルSの3レースのみだ。しかし、ホープフルSはGⅡ時代に2勝を挙げていることからも、実質スプリントGⅠ以外は全て勝利していると言ってもいいだろう。

ディープインパクト産駒の日本ダービー優勝馬ⒸSPAIA

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レース別では、桜花賞と日本ダービーが5勝ずつ。中でも日本ダービーを見てみると、現在種牡馬として活躍しているディープブリランテとキズナ、現役馬のマカヒキ、ワグネリアン、ロジャーバローズとそうそうたる名前が連なっている。

世界中で活躍馬を輩出

その活躍の場は日本だけに止まらないのがディープインパクトのすごいところだ。

ディープインパクト産駒の主な海外重賞勝ち鞍ⒸSPAIA

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主な海外重賞勝ち鞍を見てみると、2012年には日本産でフランス調教馬のビューティーパーラーがフランス版の1000ギニーにあたるGⅠプール・デッセ・デ・プーリッシュを勝利。その後もジェンティルドンナがドバイシーマクラシック、リアルインパクトがオーストラリアのジョージライダーS、エイシンヒカリがフランスのイスパーン賞を制するなど、日本調教馬も世界各国でGⅠを勝っている。

2018年にはヨーロッパにおけるクラシック戦線で大活躍。サクソンウォリアーが200回以上の歴史を数える伝統あるイギリス2000ギニーを勝利すると、6月にはスタディオブマン(日本で種付け後、アイルランドで生産)がフランスのダービー、ジョッケ・クルブ賞を勝利する歴史的快挙を成し遂げている。

こうしたこともあり、近年は世界中の名門ブリーダーであるクールモアグループやニアルコスファミリー、ヴェルテメール兄弟などが日本に優秀な繁殖牝馬を持ってきて、ディープインパクトと種付けするというケースが増え、世界中のホースマンに知られる存在にまでなっていた。

ディープインパクトを種付けした世界の名牝ⒸSPAIA

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そんな歴史に名を刻んだディープインパクトを突然失ってしまったショックは非常に大きい。しかし、これまで活躍を見せた産駒たちが種牡馬、繁殖牝馬となりその血は世界中へと広まっている。これからも世界的な名馬として、その活躍は広まっていくだろう。

この時代に生き、ディープインパクトという世界的な名馬を見ることができたことは、一生の宝物。そしてその記憶は一生ファンの心に刻まれ続けることだろう。

記事:三木俊幸

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