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筒井真理子「池松壮亮さんに申し訳ないと思った…」その理由とは?

2019/7/25 19:40 anan総研

筒井真理子「池松壮亮さんに申し訳ないと思った…」その理由とは? 筒井真理子「池松壮亮さんに申し訳ないと思った…」その理由とは?

些細なことがきっかけで人生が思わぬ方向に転がり落ちることは、誰の身にも起こりうること。そこで、ある出来事が原因で仕事も恋人も失ってしまった女性が繰り広げる復讐を描いた話題作『よこがお』をご紹介します。今回は、こちらの方に見どころについてお話いただきました。

写真・黒川ひろみ(筒井真理子)

主演を務めた筒井真理子さん!

ananweb 編集部

【映画、ときどき私】 vol. 247

映画、テレビ、舞台などで幅広く活躍し、多くの名監督から愛されている女優の筒井さん。本作は、「筒井さんの美しい横顔を撮ってみたい」という深田晃司監督たっての希望から生まれたヒューマンサスペンスです。そこで、現場の様子や演じるうえでの苦労などについて語っていただきました。

―深田監督とは、脚本の執筆段階から話し合われていたそうですが、筒井さんから具体的に何か提案したことはありましたか?

筒井さん プロットを受け取ったときに少しお話をさせていただいたくらいですが、そのときに話した私の実体験をひとつだけ脚本に入れていただきました。

ネタバレになるので多くは言えませんが、市川実日子ちゃん演じる基子が子どもの頃に友達としていた“ある秘密の遊び”を妹に見られてしまったと語るシーン。それは、私が幼稚園のときに姉と友達がその遊びをしていたのを見てしまったというエピソードなんです。

私は変わった話だと思っていたんですけど、監督もプロデューサーも意外なことに「子どもの頃ってそういうおかしなことするよね」と共感してくださって、採用していただきました。

ananweb 編集部

―役柄について、女性ならではの視点で意見されたこともありましたか?

筒井さん 深田監督は女性を描くのが上手な方なので、それは特になかったですね。監督は登場人物を書くときに、まずは性別を取り払って考えるそうですが、だからこそ「こんなこと言わないよね」みたいな違和感がないんです。それを聞いてから、女性を描くことに苦労されている方は、男と女が違うということを意識しすぎているのかもしれないと思うようになりました。

―深田監督とは『淵に立つ』でもご一緒されていますが、筒井さんから見てどんな監督ですか?

筒井さん 深田監督はすーっと空気みたいな方で、不思議な安心感がある監督ですね。現場では、言いたいことや疑問を全部言ってきたので、妙な信頼関係があるように感じています。

監督と一緒の取材で「いまだから聞きたいことはありますか?」と質問されたんですが、お互いに何もなくて……。気になることといえば、プライベートくらいかな。(笑)

監督のおかげで現場は柔らかい雰囲気だった

ananweb 編集部

―それほど現場ではすべてを見せ合っていたんですね。

筒井さん そうですね。おそらくそれは脚本を読んだだけで信頼感が生まれていたからだと思います。そのおかげで自分を追い込むことも安心でした。

深田監督は「リラックスしてもらうのが一番」と考えているような方なので、現場はとにかく柔らかい雰囲気。だから「よーい、スタート!」とピリッとする感じではなく、「よーい、はいっ」みたいにふわっと入っていく感じです。

―本作は「現在」、「過去」、「4年後」が交錯して描かれており、そのたびに容姿や内面において変化を求められたと思います。かなり繊細な表現が求められるなかで、難しさを感じたことはありませんでしたか?

筒井さん 特に前半部分の追いつめられるところでは、市子がどのくらい心身ともに疲弊しているのかということをちゃんとやらないと伝わらないだろうと思っていました。

そこは台本にもいろいろと書き込んだ部分でもありますが、今回私がイメージとして使ったのは、花のしおれ具合。たとえば、「このシーンは花びらが1枚落ちるような感じ」とか、「ここは最後まで残っていた茎が折れる」とか、「ここから枯れ始める」とか、そういったことを頼りに演じていきました。

ananweb 編集部

―いままでも役作りをするときは、具体的に何かをイメージして取り組まれていたのですか?

筒井さん ここまで細かくイメージして挑んだのは、初めてだったと思います。『淵に立つ』のときは、前半と後半でわけて演じられましたが、今回は落ちていく過程がすさまじかったので、それぐらいしなければいけないと感じました。

―市子ほどの強い復讐心を抱くことはなくとも、そういう気持ちがある種の原動力となることは多くの人が共感できる部分だと思いますが、筒井さんはどのように感じましたか?

筒井さん そこに関しては意外と淡白なほうなので、自分のなかにそういう感情はあまりないんですよね。けっこうボヤっとした性格というのもあるかもしれませんが……(笑)。あとは、プライベートでつらいことがあったら仕事に夢中になるとか、逆に仕事でつらかったら友達と飲みに行くとか、私の場合はそういう気持ちをリリースしてしまうほうなんですよね。

しかも、復讐というのは執着がないとできないものですが、私はここまでの執着がない性格。なので、この作品のなかでも監督と一番話し合ったのはその部分でしたし、そこをとらえるのは私にとって一番難しいところだったと思います。

でも、市子の場合は、仕事もプライベートもすべてを失ってしまうわけで、どこにもぶつける場所がなくなってしまうわけですよね。そんなふうに「私はどこにも生きていく場所がないんだ」と感じたら、ああいう行動も理解することはできました。市子にとっては、復讐というよりも、生きるための拠り所だったのかもしれないと思っています。

役者としての課題を感じた瞬間とは?

ananweb 編集部

―共演者の方々についてもおうかがいしますが、まずは物語のカギを握る基子役の市川実日子さんの印象について教えてください。

筒井さん 実日子ちゃんは明るいし、とにかくかわいかったですね。なので、最後のほうで実日子ちゃんに対して激しい感情を抱かないといけないシーンでは、違うことを思い浮かべないとできないなと思ったほどです。実日子ちゃんが好きなので、「かわいいな」とつい思ってしまって……。そういうところが、私の役者としての課題かなとも感じました。(笑)

―ちなみに、どんなことを思い浮かべていたのでしょうか?

筒井さん つらかったときに出会った人たちの顔をコラージュしたイメージやそのとき自分のなかでグッとくるものなどです。そうやって実日子ちゃんへの思いを自分のなかで打ち消しながら演じていました。

ananweb 編集部

―そして、市子の復讐に欠かせない人物でもある和道を演じたのは池松壮亮さんですが、ご一緒されてみていかがでしたか?

筒井さん これまで映画や舞台を拝見させていただきましたが、素晴らしい俳優さんだと思っていたので、ご一緒できてうれしかったです。実際に会ってみると、すごく落ち着いていますし、包容力もあるので、精神年齢がすごく高い方だなと思いました。

―印象に残っているシーンはありますか?

筒井さん 今回、池松さんと最初に撮ったのは、行く場所がなくなった市子が絶望から道で吐いているシーン。しかも、そのときは髪の毛を染めたりする関係上、頭は白髪交じりでしたし、吐いてばかりいるひどい顔。そんな状態で「初めまして」となりましたが、それでも池松さんがいい感じで受け止めてくださったので、本当にありがたかったです。

ベッドシーンでは「こんなに年が違うのにごめんなさい」と思いながら、演じていました。それを言葉にしたら終わっちゃうと思っていたので、ずっと言わずにいたんですが、心のなかでは申し訳ないと思っていたんですよ。(笑)

そのほかにも私が勘違いして間違ったことをしても、何も言わずにニコニコしてくれて、「なんていい人なんだろう」と思いました。

すべてが仕事に繋がってしまうのが役者

ananweb 編集部

―タイトルの『よこがお』に込められているように、誰でももうひとつの横顔を持っているものですが、筒井さんにもあまり知られていない一面がありますか?

筒井さん そもそも私は自分が客観的にどう見られているのかということをあまりわかっていないので、どうなんでしょうか。ただ、役者というのはすべてが仕事に繋がってしまうところがあるので、プライベートとの境目があまりないように感じています。

「なんでこんなに気にならないんだろう」とすごく大雑把なときもあれば、けっこう暗いなと自分で思うときもあるんですよね。たまに、深刻な気持ちで目が覚めたりすることもありますが、そういう朝は勢いよくバーッとカーテンを開けて、気分を変えるようにしています。

ananweb 編集部

―それでは最後に、ananwebの女性読者に向けてメッセージをお願いします。

筒井さん 私の経験から言うと、若い頃に観た映画や読んだ本というのは、自分のなかに残るもの。たとえば、私は遠藤周作さんの「わたしが・棄てた・女」を中学時代に読みましたが、そのときは男女の機微や社会のヒエラルキーなんてわかっていませんでした。それでも残ったのは、女性の踏みにじられた思いや男性の後ろめたさといった複雑な感情を追体験した記憶。

そして、社会に出てから理不尽な思いをしたときに、「あのときの感情と同じだ」と感じることができたんです。もし、あの本を読んでいなければ「私が変なのかもしれない」という狭い考えに陥っていたかもしれませんが、「本がベストセラーになったということは多くの人が共感していることなんだ」と思えましたし、その瞬間に救われました。

なので、みなさんもこの作品で市子と同じ経験を味わってもらえれば、きっとそれが自分の血となり、肉となるはずです。本当にいろいろな見方ができる作品ですし、「いままで観たことがない映画だ」と言ってくださる方が多いので、ぜひそういうところも覗きに来ていただきたいと思います。

インタビューを終えてみて……。

妖艶でミステリアスなイメージのある筒井さんですが、柔らかい笑顔とおっとりとした雰囲気には一瞬で魅了されてしました。まさに「美しい大人の女性」のお手本のような存在感。近づくことはできないとわかっていても、見習いたいと思いました。劇中で堪能することができる筒井さんのさまざまな“よこがお”にも注目です。

予期せぬ展開に圧倒される!

ananweb 編集部

不条理な世界で絶望の淵に立たされたひとりの女性が、再び希望を見出して歩き出すまでを描いた本作。市子の叫びに、あなたの心も思わず共鳴してしまうはずです。いくつもの才能がぶつかり合って生まれた新たな衝撃作をお見逃しなく。

ストーリー

ananweb 編集部

周囲から信頼されていた訪問看護師の市子。恋人との結婚も控え、順風満帆な日々を過ごしていた。ところがある日、訪問先の女子中学生が失踪し、意外な人物が犯人として逮捕されることに。

その後、ある人物によってねじ曲げられた事実が世間に広められてしまい、市子は事件の関与を疑われることとなる。すべてを失った市子は復讐を誓い、ひとりの男性の前に姿を現すのだった……。

ざわつきが止まらない予告編はこちら!

作品情報

『よこがお』
7月26日(金)より角川シネマ有楽町、テアトル新宿他全国公開
出演:筒井真理子/市川実日子 池松壮亮/須藤蓮 小川未祐/吹越満
脚本・監督:深田晃司  
配給:KADOKAWA  
©2019 YOKOGAO FILM PARTNERS & COMME DES CINEMAS

ヘアメイク:在間亜希子〔MARVEE〕
スタイリスト:齋藤ますみ

紺リボンワンピース VELLA(ベラ)/アクセサリー GOLDY

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