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<特集・和田亮一/最終回>誰もが主役になれるリーダーシップとは?

2019/7/20 12:02 教えて!gooウォッチ

<特集・和田亮一/最終回>誰もが主役になれるリーダーシップとは? <特集・和田亮一/最終回>誰もが主役になれるリーダーシップとは?

前回の「教えて!goo」へ投稿されたお悩みについてのアドバイスなど、いろいろな話を聞かせてくれた和田亮一さんのインタビューは、今回でいよいよ最終回だ。最終回は和田さんの仕事論、中でもリーダーシップについて詳しく紹介しよう。

■誰もが輝けるように配慮するのがリーダーの仕事

――劇団の主催や、劇団員をまとめるうえでの苦労話を今一度聞かせてください。

前回も言いましたが、苦労したこと点は、全員がビジネスを知らなかったことと、社会を知らなかったことです。独学や我流でやっていくことに、限界を感じていました。ですが、人をまとめるのは昔から得意でした。小学校でもそれなりにリーダーっぽかったし、中学高校とも生徒会長をやってたんで、常に人をまとめる立場にいたような気がします。さらに、演劇をやったことによって、基本的には誰とでもコミュニケーションが取れるようになりました。

――和田さんがリーダーシップを意識するのは、どんなときですか?

劇団員の中には、いじってやらないと輝けない人もいます。なぜか、みんなに嫌われちゃう人とかもいるじゃないですか。でも、そういう人たちでも輝かせてあげるのが代表の仕事なんです。司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読んで、新選組にすごく影響を受けました。三国志なんかも、人心掌握術が物語になっているんですよね。

――新選組のどんな部分に影響を受けたのでしょう?

たとえば、新選組で言うと、近藤勇が絶対的アイコンで、土方歳三が副長、その下にアクの強い隊長たちがいて。もちろん、みんなのあこがれは近藤勇なんですけど、実質みんなをまとめているのは土方歳三です。土方歳三はすごく能力がある人なんですけど、性格が悪く見えちゃうから嫌われるんですね。その嫌われたやつを嫌われないようにするのが近藤勇で、僕なんです。また、三国志には劉備玄徳がいて、諸葛亮公明がいて武将たちがいてとか、常にそういう図は意識していました。

――それぞれのメンバーの立ち位置を理解することが大切なんですね。

■飲み会を侮るべからず

――リーダーシップという観点で、他に意識されていることはありますか?

リーダー論でいえば、結構本も読みましたね。面白かったものの1つが、「ハーバード流宴会術」です。飲み会やパーティーって、人を呼ぶ、企画、楽しませる、お金の計算、食べ物の準備といったように全ての要素が詰まっています。ハーバードではマストじゃないんですけど、パーティーは人生で一番大切なことが学べるから、大学在学中の4年の間に1度は自分で主催しなさいって教えがあるんです。

――飲み会……。確かに、そうかもしれません。和田さんは、どのように実践されたのですか?

飲み会は、僕もとても大事にしています。劇団って、多い時では50~60人が関わったりするので、飲み会のときには、必ずしゃべっていない人やケータイいじっている人がいないように、「あなたはココ、あなたはココ」っていう具合に配置換えをリアルタイムに行います。

――采配やキャスティングを飲み会でも行っているんですね。

もちろん、事前に配置も考えておきます。そうすると、「あー飲み会楽しかった!」ってなって、また頑張りましょうみたいな雰囲気になります。そういったエンターテイメント性は常に意識していました。ですので、飲み会の幹事は自らよく買って出ますし、メンバーにもやらせます。

――メンバーにも、学びを得て欲しいと。

一度リーダーをやってみれば、その大変さも分かるし、人をまとめる技術も学べます。これまで組織を作ったときには、僕は必ずメンバーに、何かしらの仕事を自分でやらせるようにしていました。特に、大人数をまとめる仕事は、今も意識的にやらせています。

――でも、和田さんみたいに、うまくやれる人ばかりじゃないのでは?

そんなときは、いじってあげるとよいですね。会社とかで、新人が飲み会の幹事とかやらされるじゃないですか。でも、緊張してうまくできないこともありますよね。なので、その緊張している様をいじってあげることで、本人も和むし、周りも笑ってくれて、一種の主役感を得られることがあると思っています。ただし、笑いに変えられなかったら、ただのいじめになってしまうので……必ず笑いに変えるという点は常に気をつけています。

■劇団時代に今のスキルがあれば……

――リーダーをやらせてみたものの、うまくいくときいかないときの勘所はあるんですか?

ありますね。一人で全部やろうとする人は危険です。僕的には、必ずキーマンを立ててやりなさいという風に教えるようにしていいます。全部一人でやろうとして、当日勝手に一人でテンパっちゃうみたいな、そんな社会人アルアルを回避したいんです。

――あー、確かにいますね、そういう人。

4年くらい前からラップスクールを運営していて、小学生からお爺ちゃん、中には会社の社長からコピーライターといった面白い人が来ていて、その人たちがみんな一緒の学校でラップを学んでいるんです。そのスクールは3カ月で一期終了なんですが、最後に必ず全員でイベントを主催しなさいというカリキュラムを課しています。会場押さえから、ライブに出る演者のブッキング。また、コンテンツ決定やラップバトルの有無、ドリンクはどういうものにするのかとか。さらに、拡散、宣伝活動はもちろん、最後にお金の集計も行い、必ず赤字を出さないといったことも徹底させます。

――確かに、これなら嫌でも成長できそうですね!

これを劇団のときにやっていればと、今は思います。劇団時代は、主催が僕で、経理担当みたいな人がいて、残りが役者たちという感じでした。役者たちは、僕と経理の人がやっている仕事のことなんて知らなかったので、「役者やってればいいでしょ、お芝居してればいいでしょ、小道具作っておけばいいでしょ」といったマインドになってしまいました。なので、会社もそうなんですけど、経営ってものをみんなが経験するべきです。

――おっしゃる通りだと思います。では、最後に一言いただけますか?

僕の中では主題が教育で、演劇をやってきたことで、表現やコミュニケーション能力が上がったことにより、いろいろな人たちに技術を教えられるようになりました。ですので、たとえ疑似経営でもよいので、人をまとめる経験を、特に日本人は絶対にやるべきだと思いますね。

――ありがとうございました。和田さんの下で学んだ人たちが、今後どんな風に活躍するのかとても興味深いです。

5回に渡ってお送りした和田亮一さんのインタビュー。波乱万丈な人生から得た教訓を、すべて自分の糧にして大きな成果を上げている和田さんの話には、学ぶべき部分が多かった。この記事を読んでくれた読者の中にも、きっと行動がよい方向に変化する人が現れるのではないかと期待する。

●和田 亮一(わだ りょういち)プロフィール
和田亮一脚本家・演出家として舞台・イベントを中心に数多くのエンターテインメイントを創作する。養成所での講師、ウェディングや企業の表彰式など、枠にとらわれず数多のイベントの構成、演出、プロデュースを手掛ける。2014年それまでのアングラなイメージであったラップという文化を「学校で学べるもの」と一新し、“新たなコミュニケーションの形”・“教育の形”として多数のメディアに取り上げられる。世の中に現象を生み出し、常に新たな文化を作り出すことを信念にしている。2018年社会現象となった映画『カメラを止めるな!』の原作を手がけた。現在はIT企業の役員、スタートアップの創業支援など行っている。2019年4月に、リアルを超えた世界で、夢を実現させるVRプロダクションマボロシを設立。最近では、カナダ人落語家 桂三輝(サンシャイン)のNYブロードウェイ公演応援プロジェクトをスタートさせるなど、精力的な活動を続けている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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