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年金デモを「税金泥棒」と呼んだホリエモンの没落/古谷経衡

2019/7/18 08:30 日刊SPA!

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― 連載「ニュースディープスロート」<文/古谷経衡> ―
◆年金デモを「税金泥棒」と呼んだホリエモンの没落

 いわゆる「年金2000万円問題」が取りざたされると、「年金返せ」デモが永田町周辺で湧き起こった。これに嚙みついたのはあの堀江貴文。こともあろうに年金デモ参加者を「税金泥棒」と一方的に決めつけてツイッターで罵倒したのだ。

 堀江の趣旨は以下の通り。

「このデモに参加してる奴の大半は実質的に納税してる額より給付されてる額の方が多い」

 いつから堀江はデモ参加者の納税額を透視できるエスパーになったのだろうか? そしてデモに参加するのは日本国憲法第21条「集会・結社の自由」により保障されており、年金給付額の多寡とは一切関係がなく、民主主義社会での当然の権利を実行したまでだ。

 早速この堀江の頓珍漢なデモ参加者への罵倒を的外れと批判した著名人らに対し、堀江は「バカ」だの「クソ」だのという言葉で嚙みついた。そのとばっちりは私のところにも来た。

 堀江は「馬鹿な年金デモの参加者を揶揄する用語として“税金泥棒”を使ったまでで、納税額が低いからデモをするなとは一言も言ってない。捻じ曲げるなクソが(後略)」などと、自身への批判すべてを「クソ」と決めつけて拡散したのである。

 しかし、徹頭徹尾バカなのは堀江で、民主主義社会の基礎とか、年金制度に対して明白な無知をさらけ出している。そもそも、ライブドアの有価証券報告書等の虚偽記載で数多の株主に大損害を与え、証券取引法違反で2年6か月の実刑判決が確定し、「国民の税金」で運営される長野刑務所に収監されていたのは、紛れもない彼自身だ。

 こんな支離滅裂の堀江にも、まるで「信者」と言われる支持層が頑なにいる。『堀江貴文のブログでは言えない話』の購読者がそれだ。詳細な会員数は不明だが、およそ2万人強といわれる。単純計算で1600万円を毎月、堀江はこのブログで稼いでいる。

◆堀江の下品さと無学はもはや不可逆であろう

 私はかつて熱心な堀江信者に出会ったことがある。アラフォーで学歴は大東亜帝国かどこかの大卒で、「ライブ(配信)メディアの起業」を常に言い続けている異様に自己評価が高い男で、名刺だけはすでに作っていた。そこにはまだ法人登記もしていない「将来興す会社の名前」が印刷されており、自身の肩書はそのCEOだと設定されていたが、彼の貯金は100万円を切り、「ブレスト(会議)」の重要性を説いては堀江を「神」として崇め奉っていた。

 彼には何もなかった。無職だった。しかしなぜか、Appleの最新シリーズだけは保有していた。こういうのが堀江を支える岩盤層で、今回の「年金泥棒」発言では「みんな堀江さんの行間を読んでいない馬鹿」と堀江を擁護した。どう行間を読んでも堀江が無知蒙昧であることは決定的だが、「信者」とはそういうものだ。

 私はかつて堀江を尊敬する部分があった。それは堀江が逮捕される前、何かの雑誌でアニメ映画『王立宇宙軍オネアミスの翼』に影響を受けて、将来宇宙事業に関わりたい、と語っていたことだ。

『王立宇宙軍』は’87年の作品で、この作品を契機に、のちにエヴァを生み出すガイナックスが設立される。不朽の名作に影響を受けたという堀江に親近感を感じたが、少年老い易く学成り難し。堀江の下品さと無学はもはや不可逆であろう。

【古谷経衡】
ふるや・つねひら。‘82年北海道生まれ。文筆家、評論家。一般社団法人日本ペンクラブ正会員。ネット保守、若者論、社会、政治などで幅広く評論活動を行う。著書に『日本を蝕む極論の正体』(新潮新書)ほか多数。新刊に初の長編小説『愛国奴』(駒草出版)

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