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プレミア価格も付く「TS抜きチューナー」とは?

2019/7/18 19:05 ラジオライフ.com

地デジ化以降、録画マニアはいわゆる「TS抜きチューナー」という特殊な機材を愛用しています。TS抜きチューナーは、PCショップやネット通販で入手。B-CASカードは付属せず、設定する際に必要なソフト類もネット上から集める必要もあります。それでいて、プレミア価格も付くTS抜きチューナーとは何なのでしょう。

厳し過ぎるコピー制限に愕然とした

地上波のデジタル放送が開始されると、アナログ放送と比べて圧倒的に美しいHD画質に多くのテレビ録画マニアは狂喜乱舞。同時に厳し過ぎるコピー制限に愕然としました。2008年からコピー9回+ムーブ1回の「ダビング10」となりましたが、放送開始時はムーブのみの「コピーワンス」だったからです。

現在は、地上波や無料の衛星放送がダビング10、有料放送がコピーワンスとなっています。コピーワンスの場合、録画番組をダビングしたディスクが読めなくなると、永遠にその番組は見られなくなるということ。何度でも自由にダビングして、バックアップを残したいと考えるニーズが生まれるのは当然かもしれません。

そして、2007年に現れたのが台湾製の「Friio」というUSB接続のPC用チューナーです。家電レコーダーの場合、HDDに録画する際は放送波に乗っているCCIというコピー制御情報に反応することで、ダビング10やコピーワンス状態で保存されます。

TS抜きチューナーを広めたシリーズ

しかし、Friioはそんな放送業界のしがらみに縛られず、このCCIを無視した状態で放送データ(MPEG-2 TS)をそのままHDDに保存できたのです。いわゆる、コピーフリー状態です。これが「TS抜き」と呼ばれるようになり、録画マニアにとって常識に。そして必携テクニックとなったわけです。

ちなみに、TS抜きチューナーは、スクランブルやプロテクトを解除しているわけではないため、グレーであっても違法性はないということで、放送業界に激震が走ったのは言うまでもありません。

「コピーフリー録画=TS抜き」によって、ダビング回数の制限から解放されることが分かったものの、Friioは台湾から個人輸入するかたちでの購入だったため、ユーザーは限られていました。

TS抜きチューナーを広めたのが日本メーカーのアースソフトが開発した「PT」シリーズです。2008年に「PT1」、そして翌年後継機となる「PT2」が登場。PCI-Express接続のチューナーカードで、B-CASカードは付属していません。にも関わらず、入荷情報が流れると、東京・秋葉原では争奪戦が繰り広げられました。

TS抜きチューナーにプレミア価格

その最大の理由は、今では当たり前になった多チャンネル録画が可能だったからです。地デジ×2、BS/110度CS×2の計4番組の同時視聴&同時録画を実現。その上で、コピーフリーだったのですから、録画マニアが夢中になったのも分かります。

その後、2012年に「PT3」が発売されると、TS抜きチューナー市場の盛り上がりは最高潮に。2016年に生産終了となりましたが、その性能の高さからいまだに需要は高く、Amazonなどではプレミ価格が付いて取引されています。

これからTS抜きチューナーを購入するなら、現実的なところではPLEX製品ということになるでしょう。PT3の生産終了後も定期的にコツコツと新製品をリリースし続けており、豊富なラインアップで展開しています。

扱いやすさでいうとUSB接続モデルのTS抜きチューナーがオススメです。中でも、機能と安定性の面から「PX-W3U4」が第1候補。チューナーは地デジ×2、BS/110度CS×2を搭載しています。実勢価格は19,800円です。

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