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MLBオールスターで韓国人初先発を果たしたドジャース・柳賢振 今季の活躍支える3つの要因とは

2019/7/17 14:28 SPAIA

オールスターで先発したドジャース・柳賢振Ⓒゲッティイメージズ オールスターで先発したドジャース・柳賢振Ⓒゲッティイメージズ

唯一の防御率1点台

ロサンゼルス・ドジャースの柳賢振(リュ・ヒョンジン)が7月10日(日本時間)、MLBオールスターゲームでナショナル・リーグの先発マウンドに上がった。韓国人投手がMLBオールスターで先発を務めるのは史上初。

今シーズンの柳は防御率1.78、10勝2敗の安定した成績を残しドジャース投手陣を引っ張っている。打高投低時代と言われるメジャーリーグ。開幕から防御率1点台を守る投手は柳しかいない。

1イニングあたり何人のランナーを許すかの指標WHIPでは、先発投手なら1.20未満で優秀とされるところ、柳は0.93に抑えている。これはジャスティン・バーランダーの0.81に次ぐメジャー2位の成績だ。

柳はランナーを出してからも粘り強い。得点圏にランナーを背負った場面での防御率3.91はメジャーの先発投手でトップ。2位のマックス・シャーザーが6.44だから、いかに柳が勝負所での駆け引きに長けているか分かるだろう。

速球の平均球速は90.6マイル(約145.8キロ)でメジャーの投手としては速くないが、優れた制球力を武器に前半戦だけで99個の三振を奪った。その間に与えた四球は10個。三振と四球の比率が9.90というのも今シーズンのメジャーでは最良の数値だ。

かつてないほど好調なシーズンを過ごしている柳だが、その要因はどこにあるのか。今回は『肉体的な健康』『球種の改良』『事前準備の変化』の面から迫っていきたい。

久しぶりに取り戻した健康

柳はキャリアの要所で怪我に悩まされてきた。高校時代にトミー・ジョン手術を経験し、メジャー入りしてからは2015年に肩関節唇の手術を受けている。特に選手生命を左右する深刻な怪我と考えられたのは肩の手術だった。

昔は投手が肘にメスを入れたら選手生命の終わりだと言われたが、現代では術式の確立やリハビリプログラムの充実もあり、トミー・ジョン手術から多くの投手がトップレベルに返り咲いている。一方で肩の手術から華々しいカムバックを果たした例は少ない。

柳の場合は肩関節唇の手術から復帰を目指す過程でも肘や股関節を痛めた。メジャーでのキャリアは大部分が怪我との戦いに費やされてきた。

今シーズンの柳は数年ぶりに健康な身体で野球と向き合えている。

カットボールとツーシーム習得

怪我からの復帰を目指す過程で柳の持ち球には変化が加えられている。

2013年にメジャーデビューしてから肩を怪我するまでの2年間は、柳の投球の15%程度をスライダーが占めていた。しかし、ドジャースのリック・ハニカット投手コーチは、柳のスライダーがメジャーで勝負するには安定感に欠けると見ていた。そのため握り方を変えてカットボールを試してはどうかと提案する。

柳は、同じ左投手のCC・サバシアが投球にカットボールを取り入れて復活したのを参考にしながら、この球種を自分のものにしていく。さらに左打者の内角を攻めるためのツーシームも加えた。

現在の柳のピッチングは、肘の手術から復帰した2017年に土台が形作られた。

優れた直感と入念な下調べで勝負強さアップ

2019年の大活躍を支える最後の1ピースは、またしても怪我が契機となる。2018年5月に股関節の筋肉を痛めて15週間の離脱を余儀なくされた間に、ハニカット投手コーチの指導で柳は相手打者を研究する重要性に目覚めた。

それまでの柳はマウンド上で対峙した相手の気配を読む能力に長けており、投手としては直感派の選手だった。そのスタイルを見直し「ここ2年間は打者を積極的に研究するようになった」ことで、柳はカウントや場面に応じて打者の心理が変化していく動きをより細かく捉えられるようになった。そのことが得点圏での強さを生んでいる。

2019年に野球ファンを驚かせる大復活を果たした柳だが、それは決して単年のスタッツだけで語れるものではない。故障からの復帰に費やした数年の試行錯誤が今シーズンの成績に繋がっている。

記事:岩藤健

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