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20世紀初頭に活躍した天才芸術家の軌跡。三菱一号館美術館で「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」

2019/7/10 00:00 オズモール

◆20世紀初頭に活躍した天才芸術家の軌跡。三菱一号館美術館で「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
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軽くてしなやかなドレス「デルフォス」で、20世紀初頭の服飾界の寵児となったマリアノ・フォルチュニ(1871-1949)。このドレスをはじめ、デザイン、絵画、舞台美術と幅広く活躍した天才芸術家の作品を紹介する日本初の大回顧展「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」が、2019年7月6日(土)から10月6日(日)まで、三菱一号館美術館で開催される。多才すぎる創作のすべてを、じっくりと堪能して。

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左/マリアノ・フォルチュニ《タチアオイ》1923年 テンペラ/板 フォルチュニ美術館(C)Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny 右/マリアノ・フォルチュニ《雲の習作、ヴェネツィア》1915年頃 銀塩ネガプリント フォルチュニ美術館(C)Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny
画家、版画家、舞台美術家、写真家にして天才デザイナー!
今回の展覧会は、フォルチュニ美術館(ヴェネツィア)の全面的な協力によって開催。同館の所蔵作品は、すべて日本初公開となる。

スペインのグラナダに生まれ、ローマやパリで育ったフォルチュニは、ヴェネツィアで制作を行い、パリとニューヨークで作品を世に送り出した。繊細なプリーツを施した絹のドレス「デルフォス」が注目を浴びたけれど、服飾・染織のデザイナーというだけではなく、画家、版画家、舞台芸術家、写真家、そしてファッションプロデューサーの側面も持っていた多才な人物。

彼が最初に表現の方法として学んだのは「絵画」で、服飾の世界で成功した後も「画家」として描き続けていたそう。さらに、10代で写真機を手にして以来、大量の写真を残した。これらは作品でもあり、他の創作活動のための下図でもあったと考えられている。

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左/マリアノ・フォルチュニ《バラ色の衣装のための習作(アンリエット・フォルチュニ)》1932年 テンペラ/厚紙 フォルチュニ美術館(C)Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny 右/マリアノ・フォルチュニ《アンリエット・フォルチュニ、芸術家の妻》1915年 テンペラ/厚紙 フォルチュニ美術館(C)Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny
まさに芸術家の系譜!偉大な画家だった父をめざして画家に
フォルチュニの父は19世紀のスペインで成功した偉大な画家であり、母の父も祖父もプラド美術館長だったという芸術家の家系。3歳のときに父を失ったフォルチュニは、父に憧れて画家をめざし、10歳でオリエンタリスム(東洋趣味)の画家・バンジャマン=コンスタンの弟子に。

1895年に始まった現代美術の国際美術展覧会「ヴェネツィア・ビエンナーレ」にも、何度も絵画を出品している。1896年(25歳のとき)には、第七回ミュンヘン国際美術展で、ワーグナーのオペラ『パルジファル』の一場面を描いた《花の乙女たち》が金賞を受賞。

絵画の勉強のために、屋敷に残る父の作品や中世の画家の作品の模写を行い、パリで出会った美しい妻・アンリエッタは、絵画や写真のモデルを何度も務めたそう。

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左/マリアノ・フォルチュニ《ワーグナーのオペラ『ニーベルングの指輪』よりジークフリートとラインの乙女》制作年不詳 テンペラ/板 フォルチュニ美術館(C)Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny 右/マリアノ・フォルチュニ《デスクランプ》1925年 木、金属 フォルチュニ美術館(C) Fondazione Musei Civici di Venezia - Museo Fortuny
舞台美術では演者を美しく見せる間接照明のシステムを開発
ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの作品に大きな影響を受けたフォルチュニの関心は、絵画から舞台美術や照明技術へと移ってゆく。

やがて、拡散光と間接照明を組み合わせた革新的な舞台装置を開発。30歳を目前にして、ミラノ・スカラ座で憧れのワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」を演出するチャンスにも恵まれた。

このほか、カラーのセロファンを重ねる操作装置で、電球の色温度を変化させるシステムを考案。舞台上にさまざまな自然の色味などを再現できる装置は「フォルチュニ・システム」と呼ばれて、ヨーロッパ各地の劇場が採用するようになる。

こうした舞台照明の設計に携わるだけでなく、歌劇の場面などを多数絵画に残しているのも、画家を出発点とするフォルチュニらしい。

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左/マリアノ・フォルチュニ《室内着》1910年代 絹タフタにステンシル・プリント 公益財団法人 京都服飾文化研究財団 撮影:リチャード・ホートン 右/マリアノ・フォルチュニ《デルフォス》1910年代 絹サテン、トンボ玉 島根県立石見美術館 展示期間8/20~10/6
ドレスに革命を起こしたデルフォス、そして日本の影響も
彼の名を一躍有名にしたドレス「デルフォス」は、日本から輸入されたといわれる最高級の絹地を、世界中から選りすぐった天然染料で染め上げ、繊細なプリーツを施したもの。軽くてしなやかな「デルフォス」は、それまで身体を締め付けていたコルセットから女性を解放して、自然な美しい曲線をそのままに表現。ドレスの概念そのものに革命をもたらしたデザインと言える。

絹のベルベットにエキゾチックな模様をプリントしたマントやジャケットなどもあり、それらには中世ルネサンスや中東、極東などの文様や図案を用いている。彼の所蔵品のなかには日本の染め型紙などもあり、型紙を使った防染染めの技術をプリントに生かしていたと思われる。

また、妻のアンリエッタは日本の着物を室内着として愛用していたそうで、彼のデザインには着物の影響を感じさせるものも見られる。会場では、世界のセレブリティに愛された約30点(一部展示替えあり)のドレスなどを中心に展示。セレブたちが愛用したドレスに、期待が高まる。

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Store 1894「デルフォスのノート」各540円
ドレスの美しさを再現した会期限定ミュージアムグッズたち
ミュージアムショップ「Store 1894」では、会期中限定で展覧会のオリジナルグッズや関連グッズを販売する。フォルチュニの代名詞とも言える「デルフォス」の美しさをイメージした「デルフォスのノート」(各540円)は、布地を写真に撮ったように見えるかもしれないけれど、実はグラフィックデザインとしてシルクスクリーンプリントで仕上げたもの。帯の部分も同様で、こちらはデザインとしてだけでなく、ノートを留める帯の機能も持っている。

このほかに、フォルチュニが残したテキスタイル用の下絵をもとに製版し、シルクスクリーンでハンドプリントした「トートバッグ」(2484円)や、フォルチュニからインスピレーションを得て制作された「ブローチ」(6048円)など、ファッション雑貨も多い。

天才デザイナーの作品を生かしたミュージアムグッズは、おしゃれな暮らしに役立ちそう。

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Café 1894 展覧会タイアップデザート「マリアノ・フォルチュニ」972円 販売時間:14:00~17:00
デルフォスをイメージして布に包まれたタイアップデザート
美術館の隣にあるカフェ「Café 1894」には、展覧会のタイアップデザート「マリアノ・フォルチュニ」(972円 販売時間:14:00~17:00)が登場する。

フォルチュニが生み出した「デルフォス」や染付の布地など、布の華やかさ、柔らかさを、ガーゼに包まれたチーズケーキのクレームダンジュで表現。トロピカルなマンゴーやパッションフルーツといった南国の果実と、白桃のシャーベットなどが織りなす夏にぴったりの味わいを楽しもう。

才能あふれるフォルチュニの多才な芸術世界を作品で堪能した後は、コラボメニューでアートを味わって。

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