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「好きなことをして生きていく」のはキレイごとなのか?/ひろゆき

2019/7/9 08:50 日刊SPA!

Graphs/pixta Graphs/pixta

― 僕が親ならこうするね<ひろゆき> ―

◆「好きなことをして生きていく」が成立するパターンとは?

 ちょっと前から「好きなことをして生きていく」というフレーズを聞くようになった人も多いと思いますけど、最近この言葉が独り歩きしている感じがしています。単に面倒くさい勉強とかやりたくもない仕事とかから逃げる言い訳として「好きなことで生きていく」を使っている感じがあったり、高卒の親が自分はなんとかなったから子どもも大丈夫と思い込むという時代の違いがわかってないパターンとか、大卒なだけに高卒のハンディに気づいてないパターンとか……。

 そもそもスポーツ選手と芸能人以外で、社会でそれなりのポジションにいる人のほとんどが大卒で、生涯賃金も高卒と比べて4000万円くらい多いんですよね。もちろん、子どもが夢を持って好きなことを仕事にしたいと考えるのは悪いことではないんですけど、例えば、好きだからと野球だけを続けても、将来プロになれるのはごく少数だったりします。

 ’16年の小学生野球少年は11万5000人という調査がありますけど、プロ野球の1軍登録選手は12球団で348人なので、プロ野球選手になれるのは1000人に1人くらいで、活躍できるのは1万人に1人とかだったりします。99.99%の人は「好きなことをして生きていく」ことはできなくて敗者として人生を歩む……、みたいな後ろ向きな生き方にならざるを得ないわけです。だもんで、努力ではどうしようもない才能や遺伝が必要な分野でやりたいものを見つけて邁進するのは間違っているような気がするのですよ。

 んでも、「好きなことをして生きていく」が全部間違いというわけではなかったりします。生活のために嫌いなことを続けても終身雇用してもらえない時代ですし、好きなことを仕事にするにしても大事です。んじゃ、「好きなことをして生きていく」が成立するパターンがどういうことなのかというと、「ほかの人が努力だと思うことを努力だと思わない」ということだったりします。

◆自分が苦にならないものを見つける

 例えば、趣味がプログラミングで給料の高い優秀なプログラマーは、休日も自宅で趣味のプログラミングをしたり、新しい技術をすぐに試して自ずと技術力が上がっていったりします。そんな感じで、有名人じゃなくても好きなことをやりながら楽しく暮らしている人が世の中に大勢いるんですよね。んでも、そういう人がメディアに取り上げられることはあんまりないので、テレビに出ているタレントやスポーツ選手が好きなことをして生きているのだと勘違いされちゃう傾向があるのではないかと。

 競争率が高いところには、おのずと勝者と敗者が存在することになるわけですけど、例えばゲームが好きなら、才能が必要で競争率の高いプロゲーマーになる以外にゲームの開発に携わったり、運転が好きならF1ドライバーにならなくてもトラックやタクシーの運転手になるみたいな感じで、世の中にはいろんな作業があったりします。

 そういう感じで「好きなこと」や「やりたいこと」だけでなく、「他の人に比べて苦にならないような作業」を見つけると、気楽にやっているのにお金が貰えるオイシイ状態になったりするんじゃないかと思うのですね。

 だもんで、親は有名人とかスポーツ選手とかみたいに競争率が高くない分野で、自分が苦にならないものを見つけられるようにしてあげるといいんじゃないかと。そのほうが楽しく暮らせる確率も高くなるわけですから。

【西村博之(にしむらひろゆき)】
’76年、神奈川県生まれ。フランス在住、たまに日本。2ちゃんねる・ニコニコの元管理人で、英語圏最大の掲示板サイト『4chan』現管理人。SPA!誌面にて11年間にわたり「ネット炎上観察記」を連載。近著に『自分は自分、バカはバカ』(SBクリエイティブ)など

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