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「なつぞら」85話。久々登場の夕見子(福地桃子)が朝ドラ評論家みたいだった

2019/7/9 08:30 エキレビ!

エキレビ! エキレビ!

連続テレビ小説「なつぞら」 
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

第15週「なつよ、ワクワクが止まらない」85話(7月8日・月 放送 演出・田中正)視聴記録


高瀬アナ、「いたとかいないとか」。
先週は三兄妹の再会をハンカチ用意して楽しみにしていた「おはよう日本関東版」高瀬耕造アナ。予想外の展開(会えなかった)に戸惑っていたが再会の涙ではなくなんともできない涙でハンカチが役に立っただろう。
そして週明け。「(結婚した天陽くんを見て寂しくなった)なっちゃん、それはしょうがないっしょと思った人がいたとかいないとか」。対して和久田麻由子アナは「いたかなあ」とつぶやくのだった。いやあ、ほんとうにこのふたりの役割分担はしっかりできている。

しょうがない。うん、なつが夢を求めて東京に行ったのだからしょうがない……。
ただ、なつが牛の世話を手伝っているとき、座った足の開き具合がオトコマエ過ぎて、俯いて絵を描き続けるアニメーターより、北海道でたくましく牛と暮らし続ける話も見たかったような気もしてしまった。
広瀬すず、憂い顔ながら、肩とか背中とか足とか身体がやけにたくましい。身体がたくましくても心が乙女な人もいるが、彼女の場合たくましい身体にてらいなく堂々としているので、このドラマでときおり語られている身体と精神はつながっているという見地からしたら、精神性としてはオトコマエなんじゃないかと思ってしまうのだ。いやでもたくましいアニメーターがいても全然いい。そういえば、なつの描く馬は元気がいいと言われていた。元気な絵を生き生き描けるキャラになっているということで数分の間に思い直す。アニメーターでも全然いい。
そう、夕見子(福地桃子)も「もっとふつうを疑え」と言っている。ふつうだったらこうだ、みたいな常識に囚われ過ぎないこと。その流れでなつが「ふつうの家族でしょ」と言うと咲太郎が「いや、ふつうじゃない」と言うところが愉快だった。

「おしん」とつながっていた? 
夕見子が男の人に送ってもらって札幌から十勝にやって来たと聞いた家族は動揺する。進歩的な女・夕見子は千遥の結婚に疑問を投げかける。
18歳で結婚することがそもそも女の意思なのか? とか、結婚して嫁になったら人のものになるという固定観念を疑わないと女は自由になれない、とか容赦ない。
ちょうど同じ日、「おしん」の再放送でも女が結婚することについて語られていたのは偶然か。
家長(伊東四朗)の父の死後、長男が家長となり勢力を増し、長男の嫁(渡辺えり)の立場が上がるが、母(泉ピン子)は長男の嫁に負ける気はない。
逆に、おしん(田中裕子)の結婚した家に居候になることこそ形見が狭いと言う。
加賀屋の加代(東てる美)は家のために結婚したところ、夫は加賀屋の金目当てのうえ、ほかに女をつくって子どもまで。プライドを傷つけられて泣く加代。好きな人と結婚できる幸せを噛み締めるおしん。平成から令和となった現代では家の女と書いて「嫁」という言葉に疑問もあがるようになっているが、女は嫁ぐもので、その先で踏みにじられる女の悲しみを描く「おしん」。
「おしん」は大正時代。「なつぞら」は昭和。昭和になってもなお、女の苦悩は続いていて、夕見子はそれに物申すのだ。

それを受けて照男は砂良を「自分のものと思ってない」と理解のあるところを示すと、言葉尻をとって「わたしはあんたのものじゃないの?」と砂良がつっこむのも可笑しい。信頼関係とか程度問題があるということで、女性、男性関係なく、決まりだから仕方ないと思って我慢していることを、ほんとうに決まりなのか、我慢しないといけないことなのか? と疑えと夕見子は言っている。

夕見子、久々出てきて役に立つ
久々に登場の夕見子は、ものすごい勢いで様々な主張を振りまき、なつの短編映画に示唆まで与える。
なつが短編映画の参考に読んでいた「ヘンゼルとグレーテル」を見て、この兄妹はなつと咲太郎のことで、パンくずが兄妹三人離れていても描いて心の支えにしてきた“絵”であると読み解く。さらに水先案内人となる鳥は「時の流れという名の鳥」と文学的なことを言い出して……北大に通う夕見子はまるで朝ドラ評論家みたいな人になっていた。

【第15週あらすじ】「なつよ、ワクワクが止まらない」 7月8日・月〜13 日・土 演出:渡辺哲也


天陽(吉沢亮)との決定的な別れを痛感したなつ(広瀬すず)の里帰りは、終わろうとしていた。そんな中、北海道大学に通う夕見子(福地桃子)が帰省して来る。夕見子のハッキリとした物言いに富士子(松嶋菜々子)たちが振り回される姿を見て、なつはどこか懐かしさを感じる。出社後、十勝でヒントを得た企画が正式に採用され、なつが初めて原画を務める漫画映画の制作が動き出す。坂場(中川大志)の自分勝手な進め方に麻子(貫地谷しほり)や下山(川島明)は反発するが、何故かなつは彼の情熱に心を動かされていく。一方、兄・咲太郎(岡田将生)はテレビ時代の到来を見越して、洋画にアテレコする声優たちの会社を立ち上げようとしていた。


87回あらすじ  7月10日・水 放送


なつ(広瀬すず)が初めて原画を務める短編映画の制作が始まった。脚本家をたてない坂場(中川大志)のやり方に、麻子(貫地谷しほり)は難色を示しながらも、下山(川島明)を中心になつや麻子、新人の動画マンが集まり、ストーリーの検討会が行われる。互いに意見を言い合いながら物語が少しずつできあがっていく中、今まで口を閉ざしていた新人動画マンの神地(染谷将太)が、突如遠慮なく意見をぶつけてきて…。



(木俣冬)

登場人物とキャスト 登場順


奥原なつ 広瀬すず 幼少期 粟野咲莉…主人公。戦争で父母を亡くし、兄と妹と別れ、剛男に連れられて北海道に引き取られてきた。生活を保障してもらう代わりに酪農の手伝いをする。父の描いた家族の絵を大切にもっている。生きるために感情を押し殺してきたが、柴田家、とりわけ泰樹と触れ合うことで、素直に感情を出せるようになっていく。これからは酪農の時代だと考え、十勝農業高校で学んでいる。演劇部に入る。
高校卒業後、アニメーターを目指して東京に出てくる。
佐々岡信哉 工藤阿須加 幼少期 三谷麟太郎…空襲のとき、なつを助ける。孤児院で働きながら勉強している。
柴田剛男 藤木直人…柴田家の婿養子。なつの父の戦友で、戦災孤児となったなつを十勝に連れて来た。妻を「ふじこちゃん」と呼ぶときがある。1955年時点では音問別農協組合で働いている。
柴田富士子 松嶋菜々子…剛男の妻。開拓で苦労してきたので、ひとに優しい。
柴田照男 清原翔(13 回から) 幼少期 岡島遼太郎…柴田家長男。搾乳をさせてもらえない代わりに薪割りを頑張っていたが、なつが来たことを機にようやく搾乳させてもらえた。
柴田夕見子 福地桃子(13回から)幼少期 荒川梨杏…柴田家長女。牛乳嫌い。同い年のなつに嫉妬を覚えたが、剛男に説得されてなつを受け入れる。勉強ばかりして家の手伝いを全然しない。
柴田明美 平尾菜々花(13回から) 幼少期 吉田萌果…柴田家次女。
柴田泰樹 草刈正雄…柴田家当主。頑固者で幼いなつにも容赦なく厳しく接するが、意地悪ではなく、彼の人生哲学に基づいたもの。他人に頼らず己の力で人生を切り拓くことを心情としている。甘いものが好き。
なつをほんとうの家族にしたいと願い、照男と結婚させようとする。
奥原咲太郎 幼少期 渡邉蒼…なつの兄。タップダンスが得意で、米兵にかわいがられていた。孤児院を出て新宿で亜矢美に助けられ、ムーラン・ルージュを経て、浅草の劇場で働いていたが、盗み濡れ衣を着せられ捕まってしまう。
奥原千遥 幼少期 田中乃愛…なつの妹。親戚に引き取られている。

2回
焼け跡にいたおばあさん北林早苗…情にほだされなつたちに食べ物を分ける。演じている北林は朝ドラ第1作め「娘と私」の娘・麻里の少女時代役を演じた。
戸村悠吉小林隆…柴田牧場で働いている。貧しい開拓団の八男に生まれ、幼い頃に奉公に出され、泰樹に世話になった恩を感じて尽している。
戸村菊介音尾琢真…悠吉の息子。嫁募集中。

4回
小畑とよ 高畑淳子…帯広在住。泰樹の昔なじみ。口の減らない元気な人。
小畑雪之助 安田顕…とよの息子。菓子店・雪月の店主。菓子作りに情熱を注ぐ。
小畑妙子 仙道敦子…雪之助の妻。
小畑雪次郎 山田裕貴(13回から登場) 幼少期 吉成翔太郎…雪之助、妙子の長男。十勝農業高校に通っている。演劇部。高校卒業後、川村屋に修業に出る。

5回
山田天陽 吉沢亮 幼少期 荒井雄斗…音問別小学校でなつと同級生になる。東京からやって来た。馬が好き。農業をしながら絵を描いている。
大作 増田怜雄…音問別小学校の生徒。
実幸 鈴木翼…音問別小学校の生徒。
さち 伍藤はのん…音問別小学校の生徒。
山田正治 戸次重幸…天陽の父。東京から北海道にやって来たが土地が悪く、農業ができず、郵便局で働いている。泰樹の協力を得て、土地を蘇らせる。

8回
山田陽平 (31話から)犬飼貴丈 幼少期 市村涼風…天陽の兄。絵がうまい。東京で芸大に通いながらアニメの美術の仕事をしている。なつに絵画の道具を贈った。東洋動画に就職。

9回
なつの父 内村光良…日本橋で料理人をしていた。絵が上手。家族のことを思いながら戦死した。

10回
花村和子 岩崎ひろみ…音問別小学校の教師。 
校長先生 大塚洋…音問別小学校の校長先生。
山田タミ 小林綾子…天陽の母。

13回
居村良子 富田望生…十勝農業高校の生徒。演劇部に入り衣裳を担当する。「白蛇伝説」のラスト、白蛇として登場し喝采を浴びる。
村松 近江谷太朗…柴田牧場と長い付き合いのあるメーカーの人物。奥様封筒をもってくる。

倉田隆一 柄本佑…十勝農業高校の国語の先生。演劇部の顧問。「魂」が口癖。なつの問題、十勝の伝承を交えて「白蛇伝説」の台本を書く。

14回
田辺政人 宇梶剛士…音問別農協組合組合長。農協で一手に酪農事業をとりまとめ十勝を酪農王国にしたいと考えている。 

19回
門倉努 板橋駿谷 …十勝農業高校の番長。クマとサケを争った逸話をもつ。演劇部に入り、村長役を略奪する。
高木勇二 重岡漠 …十勝農業高校演劇部。メガネ。門倉に役をとられてしまう。
石川和男 長友郁真…十勝農業高校演劇部。
橋上孝三 山下真人…十勝農業高校演劇部。

21回
太田繁吉 ノブ(千鳥)…十勝農業高校の教師。ヤギのチーズは牛より「クセがすごい」と言う。

27回
前島光子 比嘉愛未… 川村屋のマダム
野上健也 近藤芳正… 川村屋のギャルソン
茂木一貞 リリー・フランキー… 角筈屋社長
煙カスミ 戸田恵子… 歌手。クラブメランコリーの看板。ムーラン・ルージュにいた。
三橋佐知子 水谷果穂…川村屋の店員。川村屋社員寮でなつと同室に。咲太郎を「同志」と思っている。
土間レミ子 藤本沙紀…カスミのいるクラブの店員。咲太郎のことが好き。「真心を一晩貸したままだから」返してほしいと思っている。

28回
島貫健太  岩谷健司
ローズマリー  エリザベス・マリー…浅草の踊り子

30回
藤田正士 辻萬長  親分
松井新平 有薗芳記 …浅草の芸人
岸川亜矢美 山口智子 …元ムーランルージュの踊り子。咲太郎を助けた。

31回
下山克己 川島明 …新人アニメーター
仲努 井浦新 … 実力派アニメーター

37回
阿川弥市郎 中原丈雄 … 東京から北海道に移住。彫刻で生計を立てている。
阿川砂良 北乃きい… 弥市郎の娘。

44回
杉本平助 陰山泰… 川村屋の料理長

45回
蘭子 鈴木杏樹… 劇団の女優
虻田登志夫栗原英雄… 劇団の俳優

49回
井戸原昇 小手伸也… 東洋動画アニメーター

55回

森田桃代 伊原六花…仕上げ課の先輩、といっても年齢はなつと同じで19歳。あだ名は「モモッチ」
山根孝雄 ドロンズ石本…仕上げ課のえらい人。
石井富子 梅舟惟永…仕上げ課のベテラン。といってもまだ30歳。
大沢麻子 貫地谷しほり…原画スタッフセカンド。周囲に一目置かれている才能あるアニメーター。
おしゃれしているなつを敵視している。
堀内幸正田村健太郎…動画スタッフ 芸大出身で、線画のきれいさには定評がある。

58回
露木重彦木下ほうか…演出家、第一製作課長
山川周三郎古屋隆太…東洋動画スタジオ所長

66回
泉千恵
岡部たかし
池間夏海

脚本:大森寿美男
演出:木村隆文 田中正ほか
音楽:橋本由香利
キャスト:広瀬すず 松嶋菜々子 藤木直人 岡田将生 比嘉愛未 工藤阿須加 吉沢亮 安田顕 仙道敦子 音尾琢真 戸次重幸 山口智子 柄本佑 小林綾子 高畑淳子 草刈正雄ほか
語り:内村光良
主題歌:スピッツ「優しいあの子」
題字:刈谷仁美
タイトルバック:刈谷仁美  舘野仁美 藤野真里 秋山健太郎 今泉ひろみ 泉津井陽一
アニメーション時代考証:小田部羊一 
アニメーション監修:舘野仁美
アニメーション制作:ササユリ 東映アニメーション

制作統括:磯智明 福岡利武

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