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好きな人に「ネトスト」したことある?SNS時代特有のストーカーの実態

2019/7/4 12:27 AM

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片思い中の好きな人、恋人、元彼、配偶者――そういった相手のSNSをバレないように隈なくチェックしてしまったこと、あなたにはあるだろうか。
私はせいぜい「Twitterのいいね欄を見る」くらいで止まっているんだけど(まあそれは好きな人相手じゃなくてもやる)、世の中にはけっこうな執着心で、いわゆるストーカーすれすれの行為をSNS上でやってしまう人もいるようだ。
まあ誰だって、好きな人のすべてを知りたい、暴きたいと思うことはあるだろう。法を犯さなければ、SNSのストーキングくらい「かわいい黒歴史」として、人生に一度や二度なら経験として刻んでも悪くはないだろうと私は思っている。

しかし、法に抵触するレベルにまで行動がエスカレートしてしまった場合、疑われるのは「心の病」だ。恋愛コラムを読んでいる場合ではなく、専門のカウンセラーなどに相談してみたほうがいい。

今回は、「依存症」レベルまでいってしまった元恋人からストーカー被害に遭い、心身ともに消耗したルポライター内澤旬子さんの、『ストーカーとの700日戦争』を取り上げてみようと思う。

マッチングサイトでの出会い

香川県の小豆島に住む内澤旬子さんは、マッチングサイトで出会った男性と約8ヶ月の交際を経て別れたのち、その男性Aからのストーカー被害に遭う。別れ話をしてから、既読無視してもメッセージが途絶えることがなく、ついに「島に行ってめちゃくちゃにしてやる」などと言われるようになってしまったのだ。内澤さんは島でヤギを飼っているので、「動物を虐待して半殺しにしまったことがある」などと過去を語るAのことが、怖くてたまらない。
この段階で警察に相談することになるのだけど、そこから、内澤さんとストーカー男性Aの長い長い闘いが始まってしまう。

個人的に「うっ」と思ったのは、内澤さんが警察に、Aと出会った経緯やLINEメッセージのやりとりを事細かく説明しなければならなかったところだ。警察だって決してゲスな好奇心からそれらを聞き出しているわけではなく、捜査の必要上やむを得ず聞いているのだろうが、警察に「マッチングサイトで知り合いました」とおおっぴらにするのは(現代では決して恥ずべきことではないのだけど)それなりに勇気がいる。
男女の出会いを目的としたサイトやアプリから始まる恋愛は、2019年の今でさえなお「会社・学校・友人の紹介」などの出会いより下、という感覚が世間には蔓延っている。さらに、ストーカーと化したAから届くメッセージはかなり下品で性的なものも多く含まれていたらしく、もし自分が被害者になったら、それらすべてを開陳しなくてはならないのか……と思うと気が遠くなった。

被害者になることも、加害者になることも

Aはもともと鬱病で、病院から処方された薬を飲んでいる身でもあった。もしかするとその不安定な精神状態に内澤さんから出た別れ話のショックが重なり、一気にストーカーと化してしまったのかもしれない。
私だって精神的に不安定な時期は1年全体を通して見たらそりゃあるし、そういう時期に人間関係上の悪いニュースが重なれば、特定の相手に対して異常な執着心を燃やしてしまうこともあるかもしれない。

また、内澤さんがAのカウンセリングを依頼したNPO法人「ヒューマニティ」理事長の小早川明子さんによると、ストーカー事件において悪いのはまず間違いなく加害者であるとした上で、被害者にもいくつかの特徴や共通点があるという。いわく、母性的であり、同情や共感をしやすく、責任感が強い、いわゆる"いい人"で、その裏に自己評価の低さが隠れているタイプなのだとか。自分の内面的に心当たりがあるのはどちらかというと加害者のほうなのだけど、この「被害者の特徴」は思い当たってどきっとする人も多いのではないだろうか。

加害者になるトリガーも被害者になるトリガーも、日常のどこに潜んでいるかはわからない。『ストーカーとの700日戦争』はその恐ろしさと、法整備が現状にまだまだ追いついていない今の日本の状況についても勉強になる部分が多かった。
読み物として間違いなく面白いのだけど、いつかの日の備えとして、頭の片隅にこの本にある知識を入れておくのもいいかもしれない。

Text/チェコ好き

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