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50代で墓じまいを断行。親戚の反対を押し切り決断した理由

2019/7/2 15:55 日刊SPA!

「本家の跡取りという立場上、自分が決めなければ墓は息子に引き継がれることになる。それだけはなんとか避けたかった」と松本さん 「本家の跡取りという立場上、自分が決めなければ墓は息子に引き継がれることになる。それだけはなんとか避けたかった」と松本さん

 少子高齢化が進む昨今、長く働き続けることはもはや必然に。かつての「働き方」がいよいよ微塵も通用しなくなるこれからの時代、60歳以降の人生を確実に乗り切るうえで必要となるものとは一体? 経歴よりも資格よりもずっと重要となる「サラリーマン生活の適切な終え方」ここに考察する――。

◆親戚の反対を押し切り50代で墓じまいを断行

「体力が衰えるなかでもずっと働いていかないといけない。そう考えたとき、効率のいい時間の使い方のためにまず見直したかったのが実家との付き合いでした」

 そう決断の理由を振り返るのは都内の製薬会社に勤務する松本祐司さん(仮名・55歳)。

「嘱託で今の会社に残っても給料があまりにも安いため、60歳の定年後は別の職種を考えています。とはいえ、自分にできそうなのはマンションの管理人やタクシー運転手といったところ。そういった仕事を想定したときに、時間的にも金銭的にも体力的にも、墓参りと親戚付き合いはもうなくしたいというのが正直なところでした」

 松本さんの実家は大分県の片田舎。墓参りするにも東京から飛行機とバスを乗り継ぎ、移動だけで一日つぶれていたという。

「実家といっても両親はすでに亡くなっていて。妻と2人で行くので毎回10万円近く交通費がかかり、それが年2回。両親や先祖には申し訳ないですけど、お墓があること自体がストレスでした」

 決断後、松本さんは素早く墓じまいを決行。永代供養先はコストと移動面を考え、空港から近い場所の寺を選んだが、まだ一回しか行っていないとか。

「掃除の必要がないですから、もう頻繁に行く理由がありません。私たち夫婦もお墓を持つ予定はなく、息子には散骨でいいと話しています。何百万円も出してお墓を買うくらいなら別の使い方をするべき。いよいよ定年が迫ってくると、具体的に就職活動をしないといけないですし、まだ多少は時間的に余裕があるうちに無事に墓じまいできて、ホッとしています」

 長年の懸案を早期決着することで時間とお金を節約。「第二の人生」をスムーズに開始するために早めにやるべきことは少なくない。

― 会社員人生の終活 ―

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