「ネタりか」終了のお知らせ

いつも「ネタりか」をご利用いただきありがとうございます。

この度「ネタりか」は、2019年10月16日(水)をもちまして、サービスを終了させていただくことになりました。

これまで長きにわたりご利用いただき、ありがとうございました。

小学校「英語教育」が変わる! 英語を学ぶため、幼児期に軽視してはいけないこと

2019/6/27 16:39 ウレぴあ総研

2020年に東京オリンピックを控え、街中で外国人を見かけることが多くなってきました。英語を使う機会も増えそうですね。

英語といえば、さらに、2020年には教育面で大きな改革が起こります。

2018年からすでに小学生が授業で英語に触れる時間は増えてきていますが、それが本格的に変わるのが2020年。小学3年生から英語活動が、5年生からは教科として、いわゆる「成績がつく英語」が導入されるのです。

これからは英語ができない子は生き残れないのではないかと、ますます焦りを感じているパパママも多いのではないでしょうか。

ですが、実際に子どもたちが受けている英語教育で、本当に英語がしゃべれるようになるかどうかは疑問です。必ずしも適切な人材が教えているとは限らない場合もあるからです。

また、英語教育は子どもの年齢が早ければ早いほど本当に効果があるのでしょうか。保護者の不安はつきません。

長年英語教育に携わってきた鳥飼玖美子さんの新刊『子どもの英語にどう向き合うか』は、現代の英語教育の問題点や、早期教育のよしあしについて、考えるきっかけになると思います。

もしかしたら、子どもが英語を学ぶにあたって、英語よりも大事なことがあるかもしれませんよ。

幼児教育は意味がない?

突然ですが、あなたは英語教育を低年齢から受けさせることに、確かな効果があると思いますか?

本書によると、幼児期・児童期に英会話塾に通ったことがある、もしくは帰国子女のグループと、幼児期・児童期に英語を習ったことのないグループに、中学1年生の終わり頃に、英語の学力テストを受けさせた結果、2つのグループにはまったく差がなかったそうです。

英語塾に通おうが、幼少期を海外で過ごそうが、中学まで英語を習ったことがなかろうが、成績がよかった子どもに共通するのは、自宅での学習習慣があるかどうかでした。もちろん、それは英語にかぎらず、どの教科でも同じです。

鳥飼さんに言わせると、この調査結果はしごく当然なことだそう。

その理由として、私立の小中一貫校では、小学校で英語を勉強せず中学から入試を受けて入ってきた生徒と、小学校から英語を習ってきた生徒の差が一年もたたないうちになくなってしまうという例をあげています。

中学入試を受けてきた子どもは、すでに学習習慣がしっかりとついているからなのでしょうね。

発音よりも内容が大事

それでも、早く英語に慣れれば、正しい発音が身につくのではないか、という意見はいまだに根強くあります。確かに発音は小さいほど容易に身につくと、鳥飼さんも書いていますが、そもそも発音はそんなに重要なのでしょうか。

「国際共通語という視点から見ると、英語母語話者のような発音はそれほど重要な要素ではありません。これからは、なにを話すか、話す内容が問われます」

確かにその通りで、英語を流ちょうに話している人を見ると、すご~いとなりがちですが、その内容まで注意して聞く人は少ないですよね。

鳥飼さんによると、帰国子女でネイティブ並みの発音で英語を話す青年が、面接で抽象的なことを聞かれしどろもどろになる、といった例もあるのだとか。

バイリンガル研究で知られるカミンズは、言語力を「会話力」と「学習言語力」に分けています。

いわゆる日常会話は、子どもの年齢が低いほどすぐに使えるようになりますが、学校の勉強に必要な学習言語は、ネイティブの子どもと同レベルになるのに倍以上の年月がかかるのだそうです。

また、外国に移住した年齢によっても、学習言語力を獲得するまでにかかる時間に差が出ます。

もっとも容易に、そしてもっとも早く身につけることができるのは、母語の読み書き能力がついている7~9歳の子どもなのだそうです。

移住年齢がそれ以下だと、学習言語力がつくまでに、最大で3倍以上の時間がかかる場合もあるそうですから驚きですね。

読み書きを軽視してはいけない

一般的に、「日本人が英語を話せないのは、英語教育が読み書き・文法に偏っているからだ」という批判がありますが、実際には1989年から、学校英語教育は「会話」中心へと方向転換しており、「オーラル・コミュニケーション」に大きく時間を割いています。

つまり、30年前から、とっくに読み書き・文法よりも、話す・聞くにシフトした教育に移行しているということ。それなのに、英語を話せる人がまだまだ少なく、話せる人がもてはやされる傾向は続いています。

本書では、鎖国時代のオランダ通詞が、どうやって英語を習得したかについても、かなりのページにわたって書かれています。

英語を話したり聞いたりする機会など滅多にない彼らが英語を話せるようになった背景には、読み書きの学習でつけた基礎力があったからということです。

「英語は日本語とは言語体系がまったく異なる言語であるから、それを習得するためには読み書きの学習をすることが不可欠」と鳥飼さんは言っています。

幼児期に英語よりも必要なこととは?

そして、読み書き以前に、子どもにとって大切なことがあります。それは、母語の獲得です。

生後16〜20ヶ月は、子どもが言葉を獲得する上で、「語彙爆発」と呼ばれる重要な時期なのだそうです。

この時期以降、周囲の大人や、きょうだい、友達とのやりとりを通して、語彙はどんどん増えます。平均的な6歳の子どもでは、1日に約22個の新しい言葉を学ぶとも言われています!

読み聞かせや言葉遊びなど、コミュニケーションを通して、子どもは言葉を獲得してきいきます。発達心理学の観点からみても、幼児期・児童期は母語を全身で貪欲に吸収する時期なのです。

そして、この時期に培った母語の力が土台となって、やがて外国語を学ぶ際の足がかりとなるのです。

英語はまずは遊びから

小学校ではまず英語という異言語に出会い、興味を持たせることを第一に考えればいいのではないでしょうか。

子どもは遊びから学びます。というより、子どもの遊びは学びそのものなのです。

ある調査で5歳児の語彙力の測定をしたところ、語彙力が高かったのは、一斉保育ではなく、自由保育で育てられた子どもたちだったといいます。

決められた時間割でしっかりお勉強させる一斉保育よりも、好きなように遊ばせる自由保育の子どもの方が語彙力は豊かで、さらに、年齢が上がるほどその差は開いていくというのです。

このことは、家庭内での過ごし方にも応用できそうです。

つい親は、よかれと思って先回りしたり、言うことを聞かせようとしてしまいますが、親子のふれあいを大切に、子どもと楽しい経験を共有することを優先させる方が、結果的に子どもの能力を伸ばすということなのではないでしょうか。

焦って英語を習わせて、英語ギライにさせては、元も子もありません。

いざ、本当に子どもが英語を習得する気になったとき、子どもが全力を出せるよう、親はさりげなくサポートしていきたいものですね。

(ハピママ*/冬木 丹花)

このネタ読んでどう思う?

投稿ありがとうございます。
よかったらログインしてコメントも書きませんか?閉じる

このネタへのコメント4

コメントを投稿するにはログインが必要です。

ログインしてコメントを書く

カテゴリ別アクセスランキング

トップ