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トランプ再選を脅かす「ゲイ公言の若手」と「元検事の女性候補」

2019/6/27 08:30 日刊SPA!

日刊SPA! 日刊SPA!

◆20人超が民主党候補として出馬表明!

 ’20年の米大統領選まで1年半、早くも選挙戦が本格化している。6月18日にはトランプ大統領が再選出馬することを正式表明。「KEEP AMERICA GREAT!」のスローガンを掲げ、2万人の共和党支持者らの前で改めて“米国第一主義”を訴えた。が、目下注目を浴びているのは政権奪取を目指す民主党の候補者たち。過去最多の20人超が大統領候補を選ぶ予備選への出馬を表明しているのだ。

 米ニュージャージー州在住のジャーナリスト、冷泉彰彦氏が話す。

「アメリカの大統領選は2段式。来年1~7月にかけて全米50州で行われる予備選で党の大統領候補が選出され、11月の大統領選に進む。その本選では有権者は各州の選挙人を選んで投票します。選挙人は共和党と民主党のどちらの候補を支持しているか事前に表明しているので、有権者は選挙人を介して間接的に大統領を選ぶわけです。

 このとき、州内で最多得票となった政党がその州のすべての選挙人を獲得し、全米で過半数(270人)以上の選挙人を獲得した候補者が大統領となる。だから、カルフォルニア州(55人)やテキサス州(38人)、フロリダ州(29人)などの大票田の獲得が非常に重要になるのですが、前回’16年にトランプ氏が獲得したテキサス、フロリダで支持率が低下していると報じられています。

 現時点で最大の敵になると予想されているバイデン前副大統領が、世論調査でトランプ氏を10ポイント以上リード。’16年にヒラリー氏と接戦を演じたサンダース氏もトランプ氏を上回っているんです」

 早くも民主党優勢が伝わっているようだが、冷泉氏は「トランプ再選が濃厚」と予想する。

「バイデン氏は76歳で、サンダース氏は77歳。トランプ氏は70歳で歴代最高齢での大統領就任を果たしましたが、それを上回る高齢なので健康不安キャンペーンを仕掛けられるのは必至です。一方で、そのほかの民主党候補はパッとしない。

 サンダース氏と同じ左派系のカーマラ・ハリス、エリザベス・ウォーレン、コリー・ブッカーの3氏が比較的高い人気を獲得していますが、彼女たちは独自の政策を持っていません。それどころか、昨年の中間選挙で史上最年少の女性下院議員になったオカシオ・コルテス氏(29)の『グリーン・ニューディール』を支持している。

 電力を100%再生可能エネルギーで賄うことやベーシック・インカムの導入を盛り込んだ少々荒唐無稽な政策集ですが、彼女がミレニアル世代から絶大な人気を獲得しているから乗っかったんです。これでは中道派や無党派の票は取れない。民主党で古くから言われている『左派でないと予備選に勝てないが、左派では本選に勝てない』となる可能性が高いでしょう」

◆トランプ氏の集会には39時間前から並ぶ支持者

 直近3回の大統領選で民主党陣営に参加しながら実地調査を行ってきた海野素央・明治大学政治経済学部教授も、現状はトランプ優位と話す。

「’16年大統領選の教訓の一つに支持率と結果の不一致があります。民主党支持者だけどヒラリー氏は嫌だから投票に行かないという有権者が現れ、必ず投票に行く熱狂的な支持者に支えられたトランプ氏が勝利を収めた。熱意ある支持者をどれだけ獲得できるかがカギを握っているのです。

 その点、今でもトランプ支持者の熱量はすごい。6月18日の集会に参加したところ、開場17時間前から250人が並び、先頭の人は39時間前から並び始めたと話していました(笑)。

 一方、5月のバイデン氏の集会は、開場5時間前でも4人しか並んでいませんでした。おまけに、参加者は年配の方ばかり。’16年のヒラリー陣営の雰囲気とそっくりでした」

 ただし、そこは何度も大波乱を巻き起こしてきた大統領選。情勢はいくらでも変化するという。

◆ゲイ公言の若手と元検事の女性候補が人気!

「’08年の民主党予備選ではヒラリー氏が優勢だったのに、オバマ氏が逆転して大統領に。’16年は当初支持率が1桁台だったサンダース氏がヒラリー氏と大接戦を演じました。これらの選挙戦に共通するのはメディアの影響力。米国メディアはストーリー性があって、映える候補を推すのです。オバマ氏には初のアフリカ系大統領というストーリー性があり、極左で若者から絶大な人気を博していたサンダース氏はトランプ氏と対照的で取り上げやすかった。

 その点で今回注目なのはゲイを公言しているピート・ブティジェッジ氏と元検事のハリス氏。ブティジェッジ氏には同性愛者初の大統領候補というストーリー性があり、ハリス氏はトランプ氏のロシア疑惑を追及する元検事で女性大統領候補という絵が描きやすい。中道派のブティジェッジ氏は8か国語を操る切れ者で、アフガニスタン従軍経験もあることから、LGBTや若者にとどまらず幅広い層から支持を獲得している。

 ハリス氏は父がジャマイカで母がインド出身の移民2世の左派候補のため、非白人系や女性からの支持が厚い。現状トップのバイデン氏は若者や女性の支持が薄いので、勝ち進んだらどちらかを副大統領候補に据えて票の掘り起こしを狙うと予想されています。ただ、最もエキサイティングなのはブティジェッジ氏とハリス氏が大統領・副大統領候補として本選に進む流れです。間違いなくトランプ氏は戦いづらくなる。差別的な発言は、格好の餌食になりますから」

 不動産王の現職vs同性愛者の天才&元検事の移民2世女性候補の構図はアメリカならでは。実現すれば歴史的選挙戦になること間違いなし!

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◆大統領選で日米関係はどう変わるのか?

 1年半も先の話だが、気になるのは米大統領選の日本への影響。海野教授は「仮にバイデン氏が大統領になればTPP参加が進み、サンダース氏ら左派系大統領が誕生すれば、パリ協定は復活し、日本がF35をはじめとした戦闘機を大量購入するよう迫られることもなくなる」と話す。

 選挙期間中はトランプ氏が貿易交渉で強硬姿勢を示す可能性あり。

取材・文/週刊SPA!編集部 写真/ZUMA Press/アフロ AP/アフロ Keiko Hiromi/アフロ
※週刊SPA!6月25日発売号「今週の顔」より

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