ホルムズ海峡タンカー襲撃事件 アメリカ駆逐艦が日本タンカーの乗員を保護

2019/6/14 11:35 おたくま経済新聞

救助され衣服の提供を受けたタンカー乗組員(Image:U.S.Navy) 救助され衣服の提供を受けたタンカー乗組員(Image:U.S.Navy)

 2019年6月13日(現地時間)にホルムズ海峡で発生した、複数のタンカー襲撃事件。うち1隻は日本の船会社、国華産業が運航するメタノールタンカー「KOKUKA COURAGEOUS」ということもあり、日本でも大きく報道されました。幸い乗組員21人は全員船から避難できましたが、彼らを付近で哨戒中のアメリカ海軍の駆逐艦ベインブリッジ(DDG-96)が救助、保護したとアメリカ中央軍司令部(CENTCOM)が発表しました。

 ホルムズ海峡を通過し、オマーン湾に差し掛かったところで何者かの攻撃(砲撃)を受けた、国華産業のタンカー「KOKUKA COURAGEOUS」(パナマ船籍)。2発の直撃弾を受け、初弾の弾着時に火災が発生しましたが、これは消火に成功。しかし攻撃の第2波がさらに着弾したことを受け、このまま船に留まることは危険だと判断した乗組員は、救命艇で全員船から脱出しました。

 船を後にしたKOKUKA COURAGEOUS乗組員は救難信号を発出。そこから約30海里(54km)の場所を哨戒中だった、アメリカ海軍の空母エイブラハム・リンカーン打撃群(CSG-12)に所属するミサイル駆逐艦ベインブリッジ(DDG-96)が救難信号を受信し、乗組員の救助へ急行しました。

 KOKUKA COURAGEOUS乗組員は、まずタグボートに救助され、その後ベインブリッジへと移乗しました。そこで衛生兵によるメディカルチェックを受けたところ、1名が両手にやけどを負っており、速やかな手当てを受けています。そして艦内でシャワーを浴び、提供された清潔な衣服に着替え、食料など乗組員が必要とするものの提供を受けています。


 救助に当たったベインブリッジの艦長、メアリー・カスリーン・デヴィン中佐は「私たちは、こういう事態に備えてここにいるのです」と語り「私たちの任務は海洋の安全を守ることであり、要請に応じてできる限りの手を尽くすことなんです」と、今回の救難が当然の任務であると強調しています。

 デヴィン艦長は同時に「今回の事態に、私たちの乗組員が迅速に対処したことを誇りに思います。タンカーの乗組員のみなさんを安全に本艦に移乗させ、必要な手当てをしてくれました」と、部下の働きにも賞賛の言葉を送っています。

 アメリカ中央軍司令部の広報官、アール・ブラウン少佐によると、今回の事態に対してはP-8哨戒機が上空から支援しているとのこと。漂流中のタンカーの位置も追跡中のようです。

<出典・引用>
アメリカ中央軍 プレスリリース
アメリカ海軍 プレスリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)

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