澤穂希の後継者・長谷川唯、なでしこ世界一奪還へ10日初戦

2019/6/5 19:33 SPAIA

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サッカー女子W杯7日開幕

サッカーの女子ワールドカップ(W杯)フランス大会が6月7日、開幕する。2016年リオデジャネイロ五輪出場を逃した日本代表「なでしこジャパン」。佐々木則夫前監督からバトンを受け、再建を託された高倉麻子監督の下、世代交代した若手中心のフレッシュな顔触れで攻撃のタクトを振るうのは、次世代のヒロイン候補、22歳の長谷川唯(日テレ)だ。

近年、なでしこは11年大会優勝、前回の15年大会準優勝という輝かしい実績を残してきたが、プロ化を進める欧米勢のライバルたちも急速に力を伸ばしており、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング7位と道は険しい。優勝を目標に掲げる高倉監督も「ダークホースの立場」と位置付けるが、初出場の長谷川を筆頭に年代別のW杯で優勝した実績を持つ新鋭らがチームを底上げして2大会ぶりの世界一奪還を目指す。

サッカー女子W杯優勝国と日本の成績ⒸSPAIA

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パスセンス、戦術眼、無尽蔵のスタミナ

今大会の代表23人中、W杯出場経験があるのは主将で守備の要、熊谷紗希(リヨン)や4大会連続出場の阪口夢穂(日テレ)、岩渕真奈(INAC神戸)ら6人。20代前半までの選手が半数以上だ。

その中でも天性のパスセンス、卓越した戦術眼、無尽蔵のスタミナで攻撃の柱に成長してきたのが長谷川だ。選手として理想に掲げるのは国民栄誉賞を受賞し、なでしこ人気をけん引した澤穂希。得点にも絡みながら、ピッチ全体を見渡せる存在感に「レジェンド、澤穂希の後継者」との呼び声も出ている。

20歳で代表デビュー

2年前の国際親善大会、アルガルベ・カップ(ポルトガル)で20歳にして代表デビュー。アイスランド戦では約30メートルのロングシュートを含む2得点を挙げ、鮮烈なインパクトを残した。

156センチのアタッカーはあっという間に代表のポジションをつかみ、W杯予選を兼ねた昨年4月の女子アジア・カップ優勝にも貢献。8大会連続のW杯出場を決めた。

昨季、日テレでリーグ4連覇の原動力にもなった長谷川は、年代別代表で多くの国際大会を経験している。なでしこを指揮する高倉監督が率いた14年のU―17(17歳以下)W杯では、中心選手として初優勝の快挙を達成。3位に入った16年のU―20(20歳以下)W杯でも高倉監督の下でプレーし、門下生として信頼も厚い。リオ五輪出場を逃した後に世代交代したチームの代表格として、次世代を背負う覚悟も持っている。

1次Lの強敵はイングランド

24チームが6組に分かれて争うW杯フランス大会の1次リーグで日本はD組に入り、10日にアルゼンチン、14日にスコットランド、19日にイングランドと対戦する。

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最大の強敵は近年躍進するFIFAランキング3位のイングランド。選手として男子代表やマンチェスター・ユナイテッドなどで長く活躍したネビル監督の下、選手の大半は国内の女子スーパーリーグでプレーし、丁寧につなぐスタイルでスピードとパワーも日本にとっては脅威となる。

過去3大会連続で日本と対戦し、成績は1勝1分け1敗。前回大会は準決勝で対戦し、1―2と敗れたが、過去最高の3位に入っている。

日テレとプロ契約、東京五輪も

日テレとプロ契約も結んだ長谷川は、次世代のなでしこを背負う存在としてFIFAも特集を組んで「日本サッカーの若くて優秀な才能の一人」と紹介。来年の東京五輪で金メダルを目指すチームの顔として世界でも注目度が高まっている。

日本が初優勝した11年W杯決勝はテレビで見たという。FIFAのインタビューでは「東日本大震災を受けた日本に信じられないような勇気を与えた。いつか自分も同じように活躍したい」とコメント。そして憧れの澤について「人としても選手としても理想のモデル。プレースタイルは違うけど、多くを学ばせてもらっている」と述べた。

気負いはない。待ちに待ったステージで新たな挑戦がいよいよ始まる。

記事:田村崇仁

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