引きこもりの息子を殺害 元農水次官が周囲にひた隠した“戦慄の日常”

2019/6/3 15:00 日刊ゲンダイDIGITAL

送検のため警視庁練馬署を出る熊沢英昭容疑者(C)共同通信社 送検のため警視庁練馬署を出る熊沢英昭容疑者(C)共同通信社

 隣接する小学校の運動会の音を巡り、父親と息子は口論になっていた。

 東京都練馬区の住宅で、この家に住む無職、熊沢英一郎さん(44)が父親の元農林水産事務次官、熊沢英昭容疑者(76)に殺害された事件。父親は調べに対し「(長男は)引きこもりがちで家庭内暴力もあった」「周囲に迷惑をかけてはいけないと思った」と供述していることが分かった。

「息子を刺した」と英昭容疑者本人から110番通報があったのは、1日午後3時40分ごろ。英一郎さんは1階和室の布団の上であおむけに倒れ、上半身を十数カ所メッタ刺しにされ、布団は大量の血で染まっていた。英昭容疑者は妻と息子の3人暮らしだったが、妻は不在だった。

 英昭容疑者は東大卒で1967年に農林省に入り、2001年、事務方トップの事務次官に就任。しかし、牛海綿状脳症(BSE)問題の責任を問われ、02年に退官。05~08年、駐チェコ大使を務めた。

 英一郎さんは自宅に引きこもり連日、オンラインゲームに没頭。SNSにはゲームに関する投稿のほか、父親を自慢する書き込みもあった。

「本名、熊澤英一郎と申しまして元事務次官の愚息であります。凄い人でしょう。国家レベルの人なんです」「庶民が私の父と直接会話なんて1億年早いわ」「私の父は役所で人間を色々見て、観察力があります」「私は、お前ら庶民とは、生まれた時から人生が違うのさ」といった具合。さらに「肉体は健康だが脳は生まれつきアスペルガー症候群だし、18歳で統合失調症という呪われた身体」という投稿も。

■運動会の音を巡り口論

 家族をよく知る近隣住民がこう言う。

「奥さまも旦那さまも立派な方で、まるでお手本のようなご夫婦でしたよ。(事務次官を)お辞めになってからは、ニコニコしてとっても感じが良かった。いつも奥さまと2人一緒に買い物に出掛け、まるで新婚さんみたいでねえ。チェコに赴任していた時は、30代後半ぐらいの妹さんが1人で住んでました。10年以上のお付き合いになりますが、息子さんは見たことがありません。奥さまは『息子とは一緒に住んでない。離れたところに住んでるんですよ』っておっしゃってました。悩みがあるようには見えず、2人で楽しそうに過ごしていらっしゃったのに……」

 事件当日、隣の小学校では運動会が行われていて、「うるさい」とキレた英一郎さんを父親が落ち着かせようとしていたという。川崎殺傷事件同様、引きこもりの息子が大事件を引き起こすのではないかと危惧したのだろうか――。

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