一塁手1位は清原和博。平成最強の内野手ポジション別TOP5

2019/5/19 15:53 日刊SPA!

※オフィスキヨハラ公式サイトより(現在は閉鎖) ※オフィスキヨハラ公式サイトより(現在は閉鎖)

◆張本勲、立浪和義、松中信彦etc.レジェンドOBが選定!

 平成から令和へ――改めて、平成期のプロ野球界の歴史を振り返れば、平成元年は、セ・リーグ覇者の巨人が、日本シリーズで近鉄と激突。3連敗からの4連勝で近鉄を下し日本シリーズを制した年となる。同年、近鉄のブライアントが対西武ダブルヘッダーで4打席連続本塁打を達成するなど、まさに激動の平成球史の始まりだった。

 平成全30シーズン中、日本プロ野球界で活躍した選手のうち、ベストプレーヤーは誰なのか? そんな無謀とも思える問いに答える新刊『平成・令和プロ野球「ベストナイン」総選挙』が刊行されている。

 ID野球の生みの親・野村克也、御意見番・張本勲、平成の鉄人・金本知憲ら、球界を代表するレジェンドOB69人に緊急取材を敢行。投手3部門(先発、中継ぎ、抑え)、野手8部門(外野手は3人選出)、指名打者の計12部門で、1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点と順位をつけてポイント化。各部門のランキング(※)を作成し、「ベストナイン」を明らかにする、というのがその試みだ。

 今回は、内野手編の各ポジション別ベストプレーヤーを大公開。採点者たちの選定コメントと併せて見ていこう。

◆<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・一塁手編>
1位 清原和博(’86~’08・西武ほか)193点
2位 松中信彦(’97~’15・ソフトバンク)47点
3位 小笠原道大(’97~’15・日本ハムほか)37点
4位 落合博満(’79~’98・中日ほか)34点
5位 アレックス・カブレラ(’00~’12・西武ほか)30点
5位 小久保裕紀(’94~’12・ダイエーほか)30点

◆打ってほしい時に本当に打てるのが清原

 強打者が揃う一塁手のポジション。1位は清原和博。「なにより勝負強い」(村田兆治)、「打ってほしい時に打てる。本当にそんなことができる人はなかなかいない」(松中信彦)など、数字、タイトル以上の勝負強さを推す声が目立った。

 PLの後輩だった立浪和義は「高校時代から見てきました。竹バットを使って、ライト、センター、レフトのスタンドにどこでも放り込める。とにかく、高卒新人で30本はすごい」と語る。「黄金時代の西武の4番で結果を残した」(川口和久)、「長年、安定した成績を残し続けたという意味で清原以外にいない」(篠塚和典)など実績も評価された。

 2位は松中信彦。出場が最も多いのは一塁手の750試合だが、指名打者602試合、外野手325試合と、複数のポジションで活躍していたため票が分散。一塁手では2位となった。「迷ったが、最終的には平成最初で最後の三冠王ということが決め手」(加藤哲郎)のように平成ベストナインは確実視されながら、どのポジションで選ぶか迷った採点者が多かった。

 3位は小笠原道大。ファーストからサードにコンバートという珍しい選手だが、それだけに、こちらも票が割れる結果となった。

◆<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・二塁手編>
1位 山田哲人(’11~ヤクルト)182点
2位 菊池涼介(’12~・広島)92点
3位 井口資仁(’97~’17・ダイエーほか)79点
4位 辻発彦(’84~’99・西武ほか)47点
5位 ロバート・ローズ(’93~’03・横浜ほか)36点

◆トリプルスリーが当たり前というのがそもそもスゴい

 1位は山田哲人。「長打があって走れる。現代的な二塁手」(張本勲)、「トリプルスリーを3回もやったら文句なし」(金本知憲)、「『トリプルスリーをやって当たり前』という目で見られている時点でとんでもない選手。二度と現れないプレーヤーの可能性があります」(赤星憲広)などの評価があった。

 巧打者が揃うイメージの強い二塁手というポジション。その印象どおりの2位が菊池涼介だ。

「守備力が素晴らしい。野球のイメージを変えるかのような守備をしている」(立浪和義)、「打球方向に対するあの嗅覚は『スゴい』を飛び越えて『コワい』とさえ思います」(藤田太陽)、「彼より守備のうまい選手は古今東西どこを探してもおらん。広島がこれだけ安定して強いのは、ほかの誰でもない彼が2番にいるおかげ」(江本孟紀)など、守備力を重視する声が多く上がった。

 第3位は井口資仁。元チームメイトの松中信彦はこう絶賛する。

「選球眼がすごく良く三振が少なく四球を選べました。守備もうまくて、打球が右に飛んでこようが左に飛んでこようが、うまくさばいていました。盗塁王も獲っているし、セカンドに必要なセンスを十二分に持っていたと思います」

◆<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・遊撃手編>
1位 松井稼頭央(’94~’18・西武ほか)198点
2位 宮本慎也(’95~’13・ヤクルト)87点
3位 坂本勇人(’07~・巨人)71点
4位 立浪和義(’88~’09・中日)51点
5位 小坂誠(’97~’10・ロッテほか)37点

◆走攻守揃った松井稼頭央は天才ではなく努力の選手

 走攻守の三拍子が揃った松井稼頭央に票が集中して1位。

「彼の身体能力は天才的。野球選手が欲しいものを全部持っている」(仁志敏久)
「野球選手としてよりも、アスリートとして魅力を感じる選手。彼が後ろを守っている時は、自分の頭上から右側に打球が飛んできた場合、ヘタに獲ろうとせずにグラブを引くようにしていました」(豊田清)

 と、天性の才能を評価する声がある一方、「高校時代までは投手で、プロに入ってからショートを守り、スイッチヒッターに転向した。天才ではなく努力の選手です」(西崎幸広)という意見も見られた。

 2位は宮本慎也。

「堅実な守備は卓越していた。決して派手さはないが、ボールが飛んだ時に安心できる」(立浪和義)
「守備は堅実でチームに安心感を与える。大雑把な選手が増えたいま、宮本の安定感は評価に値する」(篠塚和典)

 など、かつての名手たちからも高い評価を得た。

 3位に入ったのは坂本勇人。

「2000本安打はもうすぐ。どこまで記録が伸びるか楽しみ」(赤星憲広)
「打撃で結果を残すとたいていの選手は守備が疎かになりがちだけど、彼に関しては年々うまくなっているというのも高評価の要因」(江本孟紀)。

◆<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・三塁手編>
1位 中村紀洋(’92~’14・近鉄ほか)140点
2位 中村剛也(’02~・西武)102点
3位 小笠原道大(’97~’15・日本ハムほか)52点
4位 石毛宏典(’81~’96・西武ほか)43点
5位 小久保裕紀(’94~’12・ダイエーほか)36点

◆中村紀洋vsおかわりクン。強打者対決の軍配は?

 1位は中村紀洋。

「バッティングが目立つなか、あの大柄な体形からは考えられないですけど、守備でのグラブさばきは本当に柔らかくて、スローイングも素晴らしい。センスの塊のようなすごく器用な選手」(立浪和義)
「肩の強さと守備力は抜群で平成というくくりを超えても三塁の守備はナンバーワン」(赤星憲広)

 と、「いてまえ打線」の主砲として活躍した打撃だけでなく、ゴールデングラブ賞を7度受賞した、守備力の高さを評価する声が多かった。

 2位は「おかわりクン」こと中村剛也。

「ツボにはまれば必ずホームラン。高めの変化球なんて来たらもう絶対って感じでスタンド」(山﨑武司)
「レフトに大きいのが打てるという意味でも理想的なホームランバッター」(江本孟紀)
「ホームランを狙って打てるのは彼だけ」(岡本真也)

 など、屈指の飛ばし屋としての才能が評価された。

 3位は小笠原道大。

「彼についてはなにしろバッティングが素晴らしい。いつもフルスイングでね、勝負師でしたよ。読みが当たればホームランか長打で、外れれば三振。三振するにしてもあの豪快なスイングだから、それが見たいってファンの人も多かったんじゃないですか」(松中信彦)

◆<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・捕手編>
1位 古田敦也(’90~’07・ヤクルト)235点
2位 城島健司(’95~’12・ダイエーほか)110点
3位 阿部慎之助(’01~・巨人)65点
4位 谷繁元信(’89~’15・中日ほか)53点
5位 伊東勤(’82~’03・西武)38点

◆キャッチャーは頭脳労働。古田はそのセンスがあった

 1位は断トツで古田敦也。2000本安打を達成した打撃力もさることながら、’93年にマークした盗塁阻止率0.644は現在でも日本記録だ。

「頭がいい。相手選手の特性をとらえて分析する力があった。キャッチャーというポジションは頭脳労働なので、頭脳と目が大事。目というのは相手選手の特性をとらえて分析する力ということ」(野村克也)など、リード面のほか、

「捕手2人目の2000本安打。守備だけでなく打撃もいい」(川崎憲次郎)
「キャッチャーが強肩の古田さんだと(盗塁は)ストレートの時は無理かなと考えていた」(赤星憲広)

 など打撃や肩に対する評価も高かった。

 2位は城島健司。

「なんといっても打撃が素晴らしい。メジャーでも結構長打を打っていたイメージがありますね」(松中信彦)
「メジャーで活躍したのは、ほかの捕手にはない実績」(斉藤和巳)
「強く印象に残っているのがアテネ五輪。『すごい』と思ったのが、僕や岩瀬、黒田博樹の変化球をほぼ初見でしっかりと止めたこと。彼自身、必死にプレーしていたと思いますが、そういう姿勢は投手陣に勇気と安心感を与えた」(小林雅英)

 など、主に同時期にパ・リーグで戦っていた同僚やライバルから票を得た。

※採点ルール
平成期に現役で活躍した選手を対象に、下記の採点者が、投手(先発・中継ぎ・抑え)、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野3枠、指名打者の各ポジションごとに、1~5位までを選定(2~5位は任意)。1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点の総合点でランキングを作成した。

●採点者一覧(順不同・敬称略)
野村克也/張本勲/福本豊/金本知憲/立浪和義/村田兆治/赤星憲広/川崎憲次郎/松中信彦/山﨑武司/江本孟紀/浅尾拓也/愛甲猛/新垣渚/井川慶/池山隆寛/石井丈裕/石井浩郎/伊藤義弘/遠藤一彦/大友進/岡本篤志/篠塚和典/西崎幸広/川口和久/牛島和彦/岡本真也/小関竜也/加藤康介/加藤大輔/加藤哲郎/金石昭人/亀山つとむ/川又米利/小早川毅彦/斉藤和巳/佐々木誠/潮崎哲也/豊田清/鈴木尚典/小林雅英/鈴木健/角盈男/攝津正/副島孔太/梵英心/高木大成/高橋智/武田一浩/立川隆史/中西清起/仁志敏久/西山秀二/野口茂樹/野口寿浩/橋本将/初芝清/桧山進次郎/平井光親/福盛和男/藤田宗一/藤田太陽/古木克明/前田幸長/水口栄二/山村宏樹/吉田修司/渡辺俊介/金村義明

― 平成プロ野球[ベストナイン]総選挙 ―
取材・文/週刊SPA!編集部

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