LINEでのセクハラに要注意。“夜の長いラリー”は危ない

2019/5/19 08:53 日刊SPA!

「管理職はLINEを送る時間帯も考えるべき。やはり完全にプライベートの深夜帯は、”圧迫感”が増してしまいます」(平田氏) 「管理職はLINEを送る時間帯も考えるべき。やはり完全にプライベートの深夜帯は、”圧迫感”が増してしまいます」(平田氏)

 経営陣と一般社員を繫ぐポスト、管理職。4月1日から実施された「働き方改革」や、「プレイングマネジャー化」など、受難の時代を迎えている管理職の悩み&解決法を具体的に解説!

◆「髪形変えた?」でセクハラ扱い 怖くて部下と会話ができない

「ハラスメント問題」に悩む管理職も多いが、身を守るのは正しい知識と対応だ。社会保険労務士の石川弘子氏は次のように解説する。

「パワハラは、立場の優位性をもとに、業務上必要な範囲を超えて精神的、肉体的な苦痛を与えることです。怒鳴るような精神的攻撃はもちろん、上司から“無理を言われた”程度でも該当する恐れがあります。例えば『納期が近いから皆で乗り切ろう!』と残業、深夜労働、休日出勤を強いる過大要求もNGです。管理職として仕方ない部分ではあるので、部下が“不快”に感じないように、普段から良い関係性の構築が重要です」

 その一方で、上司が部下からパワハラを受けるというケースも増えていると石川氏は話す。

「まずは最近多い“年上の部下”の『課長らしい仕事しろよ!』のような人格否定発言は要注意。若い部下でも、専門知識の浅い上司を追い詰める場合も該当します。管理職の指示を無視、小馬鹿にするのは人間関係の優位性をもとにした立派なハラスメント。どちらのケースも思わず怒りたくなる場面は3秒は待ち、適切に注意してもダメな場合は、総務部などに相談してください」

◆女性部下へのLINEセクハラに要注意

 続いてセクハラ問題。女性の外見を褒めるのはNGと読者も認識しているだろう。ただ、石川氏曰く何げない言動も該当することがあるという。

「職場環境が害される『環境型』はやりがちで、例えば職場に刺激の強いグラビアのポスターを貼るのは環境型セクハラにあたります。制服系アイドルの写真集やDVDを見たとしても、『性を煽る』シーンがある場合はNGになる恐れがあります」

 会社や接待の店などで、女性を口説く姿を“見せる”のも危険だ。そして、管理職が気をつけたいのがLINEによるセクハラだ。社会保険労務士の平田純一氏はこう話す。

「管理職はLINEを送る時間帯も考えるべき。やはり完全にプライベートの深夜帯は、“圧迫感”が増してしまいます。

 例えば業務内容で長文を何度も送ったり、ラリーの中で『今度ご飯でも行くか?』と何げなく誘ってしまう。セクハラにならないように回りくどい文面にしても、相手が“精神的に負担”と考えれば該当してしまう可能性が高い。

 政治家の不適切発言ではないですが、その時々の発言、文面、行動を切り取られて、公開されても問題がないかどうか。新しく管理職になる人は、それらを踏まえて行動してほしいです」

 自分も部下も守るには、意識を高く持っておきたい。

◆<パワハラ解決の心得>
・怒りたくなったらまず3秒我慢せよ
・人格否定発言をせず部下のミスだけを怒る
・業務上必要な指摘ならパワハラにはならない

◆<セクハラ解決の心得>
・外見を褒めるのは業務に関係なくNG
・妻、娘が不快に感じることを職場でしない
・ゲスさがダダ漏れするLINEは特に注意

◆<これもアウト!? 意外にやってしまう「セクハラ」行動>
・セクハラを避けるための長文LINEを送る
・社内で「制服系アイドル」の写真や映像を見る
・会社や接待で口説く姿を見せる

「セクハラは妻、娘、恋人に同じことをしても大丈夫かという基準で考えたらわかりやすいでしょう」(石川氏)。管理職の何げない行動に、女性部下は傷ついている可能性もあるのだ。

【石川弘子氏】
フェリタス社会保険労務士法人所長。豊富な事例からわかりやすい解決策を提示。近著は『あなたの隣のモンスター社員』(文春新書)

【平田純一氏】
社会保険労務士。「いしまる事務所」代表。主に中小企業を担当する行政書士、社労士でありながら、総合格闘技のプロ選手としても活躍している
― [はじめての管理職]読本 ―

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