1ヵ月の平均生活費とその内訳は?一人暮らしと夫婦二人暮らし、子持ち家族で徹底比較!

2019/4/19 07:00 mymo

1ヵ月の平均生活費とその内訳は?一人暮らしと夫婦二人暮らし、子持ち家族で徹底比較! 1ヵ月の平均生活費とその内訳は?一人暮らしと夫婦二人暮らし、子持ち家族で徹底比較!

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの内山です。日々、FPとして相談業務に対応していますと、相談者から頻繁に聞かれる質問があります。
それは・・・
「他の人はどうしていますか?」という質問です。

他の家庭がどれくらいの住宅ローンを払っているのか?
どれくらい貯蓄ができているの?
我が家の支出は平均より多過ぎるのでは?
と平均的な生活費や家計のあり方について気になる人が多いようです。

平均程度であれば安堵し、平均よりも離れていれば、あたかも大きな問題のように捉えがちですが、生活費は千差万別。収入も違えば、家族の人数、住んでいる場所なども違います。それぞれのライフスタイルにあった家計を追求して欲しいと思っていますが、そんな私も、やはり平均が気になることも少なくありません。あくまで平均的な生活費を参考にしながら、各家庭に合ったお金の使い方を考える上で、以下で紹介するデータなどを参考にしてみてください。

▼関連記事
FPは見た、40代夫婦の生活費内訳のぞき見したら「結婚後、ぐんと減る…」

「20代・30代夫婦の生活費」1ヵ月の収入と支出の平均と家計管理のコツ

1 日本の1ヵ月の平均生活費はいくら?その内訳は?

未婚率の高まりや晩婚化などもあり、1人暮らしの世帯も増えています。一方で、結婚をして子供をもうけて家族4名前後での生活費を一般的とする向きも根強くあります。そこで、日本の1ヵ月の平均生活費として、単身世帯と2人以上の世帯の平均生活費(消費支出)に分けて、その内訳を紹介します。

総務省の家計調査報告(2018年)によると2人以上の世帯での平均人数は2.98人となっています。この場合、退職し年金のみで生活する夫婦など、さまざまな世帯形態を含みます。そこで、現役世代(勤労世帯)に絞ると平均人数は3.31人となります。よって、世帯全体の生活費平均と、現役世代の生活費平均を紹介します。まず、月額の消費支出、つまり生活費は以下となります。

《日本の1ヵ月の平均生活費》

(月額)

単身世帯

16万2833円

2人以上の世帯全体

28万7315円

うち現役世代(勤労世帯)

31万5314円

(出所)総務省家計調査2018年平均

いかがでしょうか?地域差などもありますが、概ね実態に近い値になっていると思います。では、単身世帯と2人以上の世帯で支出の内訳も比較してみました。それぞれの内訳(主要科目)は以下となります。

《日本の1ヵ月の生活費内訳~単身世帯と2人以上の世帯を比較》

単身世帯(月額)

食料

4万4067円

外食

1万2313

水道光熱費

1万1848円

家具・家事用品

4834円

交通・通信

2万1618円

教養・娯楽

1万9674円

2人以上の世帯(月額)

食費

7万9348円

外食

1万2247

水道光熱費

2万2020円

家具・家事用品

1万1094円

交通・通信

4万2264円

教養・娯楽

2万9083円

※上記内訳は一部です。詳細は総務省のホームページで確認してください


当然のように、どの科目も2人以上の世帯になると単身世帯よりも多くなる傾向にありますが、外食費についてはほとんど変わりがありません。単身世帯の人は外食費の見直しがカギになりそうです。なお、住居費はローンがある人とない人、社宅などでほとんど負担が生じていない人などさまざまで、平均値が実態とかけ離れる傾向にあるため除外しています。

2 一人暮らし、夫婦二人暮らし、子供あり家族~それぞれの生活・家族スタイルにあった生活費の節約方法

計算するカップル【画像出典元】「iStock.com/Geber86」

2-1 一人暮らしの場合の節約方法
年齢にもよりますが、一人暮らしの場合で、生命保険に加入し過ぎている人が目立ちます。特に死亡保険は残された遺族のためという意味合いが強く、一人暮らしのうちは保険よりも貯蓄や投資を重視すべく、保険料を最小限に減らすのも一つです。

また一人暮らしの場合、「人気エリアでアーバンライフを満喫したい」と家賃の高めのマンションなどに入居しているケースも多いです。私たちは年齢を重ねるごとに生活の仕方や価値観に変化が生じてきます。「もう少し賃料の低いエリアや物件でもいいのでは?」と見つめ直すのも節約につながるかもしれません。そしてその逆に、郊外に住んでいた人が通勤や利便性重視で家賃の高いエリアに引っ越し、その代わりに車を手放すといった選択肢もありそうです。今はカーシェアなど新たなサービスの充実もあり、車を保有しないという選択をする若い人が増えています。

一人暮らしだからこそ、自分自身の価値観に応じてフレキシブルな対応ができる強みを生かして、より節約できる生活の仕方を見つけてみてください。

2-2 夫婦二人暮らしの場合の節約方法
子供がいないため共働きの夫婦が非常に多いです。「扶養の範囲内」といった収入制限も気にせず、それぞれが一定の収入があり世帯収入も多いです。あまり節約を意識することなく、支出もそれなりに多い傾向にあります。結果、貯蓄もあまりできていないという場合も。

この場合、まずは共通の財布を設けることが節約の第一歩となりそうです。それぞれが住居費や食費など、何をどれくらい負担しているのか役割を明確にし、共通の財布で管理するようにしましょう。その結果、今まで見えていなかったムダを見いだすことにつながります。特にお互いが忙しく、外食の回数も多いという場合もよくあります。言い換えれば、ちょっとした工夫で大幅節約にもつながります。

まずは月々のお互いの収支を書き出すなど、現状把握から始めてみてください。

2-3 子供あり家族の場合の節約方法
教育費など何かとお金のかかるときです。細かい生活費の見直しや生活ルールを作ることで、節約に励んでください。

TVや電気などつけっぱなしにしたり、水を出しっぱなしにしたりする癖がある人は家族の中にいませんか?家族が多いと、その分光熱費も高くなります。生活ルールを明確にし、共有することで日々の節約につなげてください。

電力やガスなどは自由化されており、各家庭に合った料金プランなどを調べてみるとたくさんありますよ。また、より省エネが可能な電化製品も増えていますので、買い替える時期には長期的な視点で検討するとさらなる節約につながるかもしれません。

そして、子供が大きくなると携帯電話をいつ購入するか?という問題にも直面します。中高生になると、現在では必需品のようになりつつありますので、どこかで買い与えることになりそうですが、その際は家族でまとめてお得な料金プランを検討する、格安スマホを検討するなど、子供の携帯電話のみならず親の料金プランなども見直す機会にしてください。長年携帯会社と契約をしているとわずか数百円でも不必要なサービスや保証サービスを継続している場合があります。ちりも積もれば・・・です。こういう機会に細かく明細を見て、節約ポイントを見つけてください。

3 それぞれの家庭に合った最適な貯金額とは?

「毎月いくらぐらい貯金したらいいの?」という疑問を感じている人も多いと思います。私たちは将来に向けて働けるうちに少しでも多く貯金をしておきたいというのがセオリーです。これは一人暮らしでも二人暮らしでも変わりません。では、可処分所得(※)の何割ぐらいを貯金に回せばよいのでしょうか?その参考指数として「家計貯蓄率」があります。
※可処分所得は社会保険料や税金を差し引いたものなので、おおよそ手取り額と考えてください

国際機関OECD(経済協力開発機構)が発表している世界の貯蓄率を見ると、中国が1位で30%を超えています。近年、中国が世界経済、国際社会で存在感を増していますが、家計ベースでもその影響は如実に表れているようです。その他の国は10%前後に集中しており、日本は以下のように近年は推移しています。

《日本の家計貯蓄率の推移(%)1994-2016年》

日本の家計貯蓄率の推移OECD統計Household Savingsを用いて筆者作成

2000年以降は10%を大きく下回り、2014年にはマイナスに転じるなど非常に低い水準で推移しています。つまり多くの人が貯金ができていない状況です。ただし、この貯蓄率の低下は高齢化が影響しているといわれています。勤労者より年金生活者が増えると貯金をするどころか、取り崩しながら生活する人が増えてきますので、結果として全体の貯蓄率は下がりやすくなります。

というわけで、現役世代の人は最低でも10%か20%程度、手取りベースで月額30万円であれば5万円前後が1つの目標貯蓄額といえそうです。賞与も、少なくとも20%は貯金に回すという意識をもっておきたいところです。

なお、前出の総務省家計調査では「勤労者世帯の平均消費性向」というデータも掲載されています。これは可処分所得から消費に回った割合です。つまり、家計貯蓄率の逆数になります。いずれも70%を下回っていますので、3割以上貯蓄に回っていることになります。

今現在働いている人は、手取りの20%といわず30%以上が貯蓄に回せるよう支出の見直しをしてみてください。

《勤労者世帯の平均消費性向》

勤労者世帯(単身)

66.6%

勤労者世帯(2人以上)

69.3%

(出所)総務省家計調査2018年

とはいえ、「お金を貯めることよりも上手に使うことを意識している人の方が、結果としてお金が貯まる」という話を少し添えておきたいと思います。交際費や旅行などを我慢して「とにかく貯金する!」と貯金重視でお金を管理するより、積極的にいろんな人と会い、旅行をし、さまざまな情報に接していることが結果的に仕事や生活の質を高め、知らず知らずに財産も形成されているという家庭を何組も見てきました。

通帳の残高が増えていけばいくほどうれしいですし安心もしますが、通帳記帳しても印字されない、私たちの経験値や人脈といった無形資産が将来の資産形成のカギになるかもしれません。

4 あなたはいくらかかっている?生活費の計算方法をシミュレーションしてみよう

たくさんのレシート【画像出典元】「iStock.com/Jae Young Ju」

私は表計算ソフトなどを使い、年単位の主要科目の予算を決め、実際の支出と予算との差異に注目しながら家計管理をしていた頃があります。今までの実績などをベースにシミュレーションし、目標を決めます。エクセルが得意であれば、別シートに日次や月次単位で取引を入力し、それぞれの科目で自動計算できるようにすることも可能でしょう。

例えば、1年の中間地点にあたる6月末時点では対予算で、50%を下回っておくのが理想ですが、それを上回っている場合は「使いすぎ」と判断し、年後半オーバーしている支出を中心に節約に注力すると効果的です。グラフで表すとさらにやる気になりますよ。さながら企業会計を操る経営者や会計士のように、さまざまなシミュレーションを行いながら、家計の適切な水準を探っていきます。

こういう管理が苦手という人も、今は家計簿系のスマホアプリがあります。無料アプリでも十分高い効果が期待できます。私も使っていますが、毎日のように資産残高が変動するため「できるだけお金を貯めたい!」というモチベーションになります。


お金を貯めることや節約することも、体力と根気のいる“スポーツ”だと捉えるといかがでしょうか?部活動の経験などある人は分かると思いますが、ただ漠然と日々の練習をしているのは苦痛です。「いつ、どの大会で、どの程度の成果をあげたいか」といった具体的な目標があるから、そこから逆算してさまざまなやるべきことが見えてきます。

家計の節約も、目的もなく行っても長続きしない可能性が高く、仮にお金が貯まってもそれまでに貴重な時間やチャンスを無駄にしている可能性もあります。

「何のために節約するのか?」「いつまでにいくら貯めるのか?」などの具体的な目標を立て、これからの自分や家族がどうありたいのか入念にシミュレーションをしながら、日々の“トレーニング”を欠かさずに行える環境づくりから取りかかってください。

▼関連記事
FPは見た、40代夫婦の生活費内訳のぞき見したら「結婚後、ぐんと減る…」

「20代・30代夫婦の生活費」1ヵ月の収入と支出の平均と家計管理のコツ

このネタ読んでどう思う?

投稿ありがとうございます。
よかったらログインしてコメントも書きませんか?閉じる

このネタへのコメント3

コメントを投稿するにはログインが必要です。

ログインしてコメントを書く

カテゴリ別アクセスランキング

トップ