シングルマザーとのデート代捻出のため、毎日貧乏メシ…低所得おじさんの絶望

2019/3/26 08:54 日刊SPA!

ふりかけご飯にキムチをのせただけの丹野さんの普段の食事。「今は卵の値段も高いから」との理由から卵かけご飯ですら控えているそうだ ふりかけご飯にキムチをのせただけの丹野さんの普段の食事。「今は卵の値段も高いから」との理由から卵かけご飯ですら控えているそうだ

 40代になれば、生活に余裕が生まれる……そう夢を描いていたが、人々の手取り年収は下がり続けている。年収400万円未満の“低所得おじさん”は増加の一途を辿るばかりだ。70歳まで働く時代に日本社会が抱える課題と当事者の生活に迫る。

◆デートはワリカン。祝儀が払えず甥の結婚式に不参加

丹野守さん(仮名・43歳・独身)/会社員/年収330万円

「これまで2回転職をしているのですが、そのたび収入がダウン。完全に選択を誤まりました……」

 そう嘆くのは、私立病院で医療事務として働く丹野守さん(仮名)。今でこそ転職はキャリアアップの重要な手段だが、SPA!が実施したアンケートでは低年収の理由について20.7%が「転職して条件が悪くなった」と回答している。彼もまさにその典型だろう。

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低所得おじさん300人に聞いた!

現在の所得に至った理由は?(複数回答)

会社の給料が低い 39.0%

非正規雇用だから 28.7%

転職して条件が悪くなった 20.7%

好きな仕事だが儲からない 20.7%

出世するスキルがない 18.7%

持病・病気離職の経験がある 14.3%

働くのが面倒だから 8.0%

※都市部在住の43歳~55歳で年収400万円未満の男性300人にアンケートを実施

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「一応、正社員ですけど、勤めてから5年間の年収は、330万円のほぼ据え置き。今後も昇給はないものと半分諦めています」

 大学時代の友人たちは自身よりも収入が多く、「自分が惨めになるから」との理由で連絡を絶った。

「月の手取りは約20万円。贅沢しなければ暮らせますが、それは普通以下のレベルでの話。去年甥っ子が結婚式を挙げたんですが、ご祝儀と交通費を出す余裕がなく、親族なのに欠席しました。ちっちゃなプライドかもしれませんが、人から貧乏だと思われたり、それを同情されたりするのも嫌なので」

 交際中の3歳下のシングルマザーは看護師で、年収は丹野さんより200万円多いとか。

「その差が気にならないといえばウソになりますが、彼女は子供が2人いて生活水準は僕とほとんど大差ない。お互い再婚の意思もないですし、そこは割り切って付き合っています」

 食事やデートなどはワリカンだがその費用を捻出するため、一日1食はふりかけご飯にキムチだけの貧乏メシと決めている。

「食事なんて腹に入れば一緒。ただのエサです。偏った食生活なので健康面は少し心配ですけど、今のところは問題ないし、なんとかなるかなって。それに食費を削ったおかげでデート代だけではなく、今ハマっているゲームアプリの課金代も確保できますしね(笑)」

 その課金を我慢すれば、甥の結婚式にも出られた気もするが……。

<取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート/エコンテ>

※週刊SPA!3月26日発売号「[低所得おじさん]の絶望」特集より

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