負け組高学歴女子の告白「大手企業でパワハラされるなら、低所得でも好きな仕事がいい」

2019/3/23 15:54 日刊SPA!

都内の有名私立女子大を出て大手企業に就職した黒田さん。順風満帆な人生を迎えるはずだったが…… 都内の有名私立女子大を出て大手企業に就職した黒田さん。順風満帆な人生を迎えるはずだったが……

◆大手企業に入社。男性社会に馴染めずにパワパラを受ける

「(都内の有名私立女子)大学を卒業したんですけど、現在の手取りは15万円前後。職業は非常勤保育士です」と話すのは、黒田玲子さん(仮名・34歳)。高学歴にもかかわらず、低年収に陥ってしまったのはなぜか。

 大学卒業後、大手企業のシステム部門に就職。仕事はキツかったが、幼少期から優秀な成績を納め続けた黒田さんは「私ならできる」という自信があった。しかし、それらは入社後すぐに打ち砕かれた。

「システム部門のほとんどが男性で、入社当初から肩身が狭かったです。もともと学生時代は勉強ばかりしていて、人付き合いが上手くなかったのもあり、社内でもどんどん孤立していきました」

 NOと言えない消極的な性格から、必然的に雑用を押しつけられるようになり、休日出勤や残業の強要もザラになった。中でも、黒田さんの心身を追い詰めたのが、直属の上司だった。

「課長は効率を重視する人でした。私の要領が悪かったのもあり、目をつけられてからは、連日のようにキツい言葉と態度を取られました。特に『女だからって適当に仕事していいと思うなよ』と女を強調されるのは堪えましたね」

 課長からのパワハラに連日苦しむ黒田さんはより萎縮し、仕事の効率も落ちていった。そして、効率が落ちるたびに、さらなる叱責や嫌味を浴びせられる。この悪循環は彼女を心身ともに追い詰めていく。

「ストレスから食欲がなくなって、入社1年で体重が7キロくらい落ちました。元から痩せ形だったこともあり、見た目にも大きく影響しました。ショックだったのは、小学生の従妹に『骸骨みたい』と言われたことですね」

 積み重なるストレスに限界を感じた黒田さんは結局、入社3年目にして会社を辞めた。彼女が退職になかなか踏ん切りがつかなかったのは、大学までいかせてくれた両親の期待を裏切りたくないという思い。これは高学歴女子ならではの問題なのかもしれない。

◆親に申し訳ないという気持ちが人生を無駄にした

「両親は私がいい大学に入って大手企業に就職したことを周りにも自慢していました。そのプレッシャーが会社を中々、辞められなかった一番の理由です。実際、もう限界となって、辞めることを伝えたときの父が見せた悲しそうな表情は、今も鮮明に思い浮かびます」

 実際、会社を辞めてからも、父の悲しそうな背中を見るたびに心を痛めたという。そうした罪悪感から再就職先を探すが、なかなか上手くいかなかった。

「就職するまで、何かにつまづくということはありませんでした。でも、一度挫折を味わってからは、上手くいかないことばかりで……。本当、何のために大学までいったのか、わかりませんよ」

 黒田さんの再就職はうまくいかず、社会人だった頃の貯金も底をつき始めた。追い詰められた彼女が取った選択が、「やりたいことをやる」だった。こうして、昔から子供が好きだったこともあり、27歳で保育士になろうと決意する。正社員雇用とはならず、非常勤として勤務する彼女の収入は、かつてとは雲泥の差となったが、今はやりがいを感じている。

「親の期待に応えていい大学に入りましたけど、正直無駄になりました。両親には悪いですけど、たとえ生活は苦しくても、今の方が生きている実感があります」

 名門大学への入学から生じた自尊心と両親の期待。そんな誇大化したプレッシャーから解放された黒田さん。彼女は「いい大学に入れたからって、その後の人生がすべて幸せってわけではないんですよね」と、自らの人生を振り返り自嘲した。 <取材・文/慎虎俊>

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