【酒とイタタ!】バーで聞いた深イイ話、懐の広い男性の血のつながらない娘への対応が素敵すぎる ~その1~

2019/3/23 14:00 Suits-woman.jp

半ニートから高額所得者まで、常識人から異世界に住む人々まで、幅広い層が飲みに来る下北沢を中心に、「一人飲み歴10年以上」の、きたざわ御神酒(おみき)です。

一人飲みの場では、時に偶然の出会いから、とんでもなく深い人間ドラマを垣間見たりすることがありますよね。

例えば、血のつながらない父娘は一般的に良好な関係を築きにくいと思われがちですよね。実はそんなことはありません。徳が高い男性になると、義理の娘への対応が段違いなのです。今回は筆者が聞いた、とんでもない世界の一部をご紹介します。

女優のような初老女性&マネージャー的女性と出会ったときの話

その夜は、筆者にしてはちょっと背伸びしたバーに足を運びました。住宅街にある隠れ家的なバーで、下北沢にしては珍しく、やや高額なチャージが発生するお店です。

見た目はカジュアルなのですが、実はチャージが高く、普段遣いには入りにくい。では、どんな人に需要が?……芸能人や著名人です。その店には「女優の○○を見た」なんて噂が絶えませんでした。筆者はその日「たまにはミーハー心出して、そういう店に入ってみるか!」と、ふいに思い立って入店したのです。

先客は一組だけでした。カウンターに並んだ初老とアラフォーの女性二人連れで、二人ともブラックフォーマルに身を包んでいます。

初老の女性は「もしかして自分が知らない世代の大女優さんとかなのかな?」と思うような美女で、明らかにハイブランドの計算されつくしたカッティングのワンピースに身を包み、タダモノではないオーラが!

それに対して隣のアラフォー女性はごく地味なパンツスーツ姿で、すっぴんに見えそうな超ナチュラルメイク。「芸能人とマネージャーかしら?」と思いながら、彼女たちからひとつあけたカウンター席に座り、お酒を注文しました。

そばに座ると、初老の女性があまりに美しくて、思わず視線が引き寄せられてしまうほど。自分でも気づかぬうちにその方をチラ見してしまってたようで、ふと目が合い、にっこり微笑まれて、自分の視線の無礼に気づきました。

「わ、すみません!あまりにお美しいので、つい。見とれるってこういうことなんですね。自分でも無礼に気づいていませんでした。すみません」

謝ると、ノーブルだった老婦人の笑顔がすごく人懐こくなり、また見とれてしまいました。すると隣の女性が言います。

「あー、もう、調子に乗っちゃった。こんな若い人から褒めて頂いてありがたいわね、ママ」

ママ?でも水商売の雰囲気はないな、と思っていると、パンツスーツの女性はすぐ見抜いたようです。

「親子なんですよ。似てないけど」

カンの鋭い娘さんのミユさん(仮名)と、美しすぎるお母さまのリツさん(仮名)。その日はミユさんのお父様の法要だったそうで。

「こういう日は、故人の話に花を咲かせるのも供養ですから。オミキちゃん、よかったら父の話を聞いてくださる?とても面白い父だったの」

筆者は力いっぱいうなづきました。

美しすぎて波乱の人生を歩んできた母とその娘の仰天エピソード

「ミチは酔うと長いのよ。私はおばあちゃんだから先に失礼しますね」

リツさんが先に帰られ、ミユさんの昔語りが始まりました。

「亡くなった父と母は再婚でね、私は連れ子なの。でも、私にとってたった一人の尊敬する父は、亡くなったタロウさん(仮名)だけ」

リツさんは若いころ、舞台女優だったそうです。売れる前にミチさんの実父と結婚し、芸能界をすっぱり引退。専業主婦として子育てをしたいという、華やかな容姿からは連想しにくい家庭的な性格の方なのだとか。しかし、美しすぎる容姿が不幸を招いてしまいます。

リツさんの容姿を褒める男性がいただけで夫は浮気の不安にかられ、DV行為に。リツさんは友人と出かける事も禁じられ、子供を公園に連れて行っただけで「他の男に色目を使った」と殴られたそう。ミユさんが小学生になった頃、リツさんはとうとう実家に逃げ込み、離婚に至ります。

シングルマザーとして生計を立てるため、実家で子育ての援助を受けながら、リツさんはお給料の高い高級料亭で仲居の仕事を始めます。そこでリツさんを見初めたのが、ミユさんが「たった一人の父」と尊敬するタロウさん。

「母はなかなかOKしなかったんだけど、2年も猛アタックされて、折れたの。父が『娘さんも俺の子供として一生面倒を見る』って、私の目の前で誓いながら粘ってね」

そんな男性に、リツさんがなかなかなびかなかった理由は……。

「父には正妻がいたから。正妻だけじゃなくて、他にもひとつ家庭があった。正妻とは政略結婚で、もうひとつの家庭も母と出会った頃には男女としては終わっていたみたいだけど」

衝撃です。それでは、リツさんがなかなかうなづかなかった気持ちもよくわかります。

「でも父は結局、死ぬまで母のそばで暮らしたの。私の事も本当に、自分の娘としてかわいがってくれた。『俺の娘として一生面倒を見る』って言葉は、ただの口説き文句じゃなかったの。

強烈な話があるのよ。私が大学生になった時、初めて父と一緒に、本宅にいる父の両親に挨拶に行ったんだけど……。ほんとに、ありえないような展開だったの」

愛情深く太っ腹すぎる、ミユさんのお父様のびっくり行動とは……?~その2~に続きます。

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