甲子園で、かっ飛ばしそうな強打者5人。センバツは大混戦

2019/3/23 08:02 日刊SPA!

猛打で知られる智弁和歌山(智弁学園中学・高校HPより) 猛打で知られる智弁和歌山(智弁学園中学・高校HPより)

 いよいよ今年の春の選抜が開幕する。平成最後となる今回の第91回大会は星稜(石川)の奥川恭伸や横浜(神奈川)の及川雅貴などを筆頭にプロ注目の好投手がズラリと顔を揃えている。

 一方で、これらの投手陣との対戦をぜひ見てみたい将来有望な強打者も。今回はその中でも特に要注目の野手5人を紹介していこう。

◆出場校選手中でトップの本塁打数を誇る名門の主砲

東邦(愛知)・石川昴弥(新3年生)

 注目の打者筆頭は東海の名門・東邦(愛知)の主将で3番を打つ石川昴弥につきる。右投げ右打ちの石川は投げても最速144キロを誇る、投打の二刀流選手だが、“打”の評価のほうが断然高い。それもそのはずで今大会の出場選手の秋の公式戦と練習試合を合わせた成績を見ると本塁打数13本と長打数36本はともにトップタイ。打率5割2分6厘が2位、打点数58は3位タイ。さらに盗塁数も31で3位タイにつけているのだ。

 1年生の秋から打線の中軸に座り、身長185センチ、体重81キロという堂々たる体格から放たれる打球が雄大な放物線を描く右の長距離砲で、打った瞬間に本塁打と分かる打球も多い。その一方で逆方向へも大きい打球を打てる技術も持ち合わせており、投手の側からすると出来れば対戦を避けたい打者でもある。

◆強力打線を牽引するプロ注目の大型外野手 

履正社(大阪)・井上広大(新3年生)

 2年前の準Vチーム・履正社には強打者がズラリと揃っているが、その中でも主砲の井上広大に注目したい。

 右投げ右打ち。強打を誇るプロ注目の大型外野手で、昨年秋の近畿大会1回戦ではレフト中段への満塁弾を放つなど公式戦で3本塁打、11打点をマークした。

 その後11月に右膝を手術して年始までは別メニュー調整を続けていたが、選抜開幕前の3月14日に関西大学との練習試合で2ランを含む4打数3安打2打点と大活躍。下級生中心ながら大学生チームを4-2で破る原動力となった。長打が魅力の右の強打者は右膝手術からの回復も順調。初戦でいきなり対戦する星稜(石川)のエース・奥川恭伸との勝負の行方が楽しみだ。

◆“打”のチームが誇る強肩強打の高校生No.1捕手 

智弁和歌山(和歌山)・東妻純平(新3年生)

 智弁和歌山といえば“強打”“猛打”が代名詞。その強力打線を主将で3番の黒川史陽とともに引っ張るのが4番の東妻純平である。右投げ右打ち。昨秋の練習試合と公式戦を合わせた本塁打数は13本と、東邦の石川と並ぶトップタイ。同時に1年秋から正捕手を任せられており、昨年春準優勝、夏1回戦と甲子園経験も豊富。

 さらに捕球してから二塁到達まで1秒84をマークした強肩も魅力の一つで、今年の高校生捕手ではNo.1の存在だろう。同校OBの投手で5歳年上の兄・勇輔が昨年秋のドラフトで日体大からドラフト2位で千葉ロッテに入団したことも話題の一つだ。

◆高校通算30発超えを記録する“山梨のデスパイネ” 

山梨学院(山梨)・野村健太(新3年生)

 身長180センチ、体重88キロ。右投げ右打ち。1年生のときに体重が99キロにまでなったことから、福岡ソフトバンクホークスの助っ人外国人大砲の名を取り“山梨のデスパイネ”との異名を持つ。

 昨年秋の成績は10本塁打と出場校の選手の中では3位だが、その本塁打率(=本塁打を1本打つのに要した打席数)は7.40とトップ。パワーと飛距離も高校生離れしており、140メートル級の打球を楽々と放つことも。高校通算30発超えをマークしており、その中には昨年夏に出場した選手権でのレフトスタンド中段まで運んだ特大の1発も含まれている。紛れもなく大会屈指の大砲である。

◆俊足・強肩・好打の3拍子が揃うプロ注目ショート 

八戸学院光星(青森)・武岡龍世(新3年生)

 これまでの4人はどちらかといえば長距離砲タイプだったが、野球センスの塊という点で注目したいのが武岡龍生だ。右投げ左打ちのショートストップで50メートル5秒9、遠投110メートルという身体能力を誇る。昨年秋の公式戦は主に3番に座り、打率は10試合で4割5分7厘。本塁打は2本、盗塁8をマークした。広角に強い打球を弾き返す俊足好打が魅力の左打者。

 その一方で、昨秋の明治神宮大会では東邦の最速144キロ右腕・石川からバックスクリーンに本塁打を放つなど、ここぞというときの長打力は見逃せない。主将でもある武岡は昨夏の甲子園も経験しており、あらゆる面でチームを引っ張る、まさに精神的支柱である。

 今回の選抜ではまずこの5人の野手にぜひ注目してほしい。

◆他にもたくさんいる注目打者

 その他にも

・横浜(神奈川)の主砲・内海貴斗(新3年生)

・昨秋の関東大会初戦でサヨナラ満塁弾を放った桐蔭学園(神奈川)の森敬斗(新3年生)

・優勝候補の筆頭・星稜(石川)の4番に新2年生ながら座る内山荘真

・強豪・東邦(愛知)で石川と3・4番コンビを組む熊田任洋(新3年生)

・思い切りのいいスイングに非凡なセンスを感じさせる竜谷大平安(京都)の5番・奥村真大(新2年生)

・1年夏から甲子園4季連続出場となる智弁和歌山(和歌山)の主将で3番の黒川史陽(新3年生)

・昨秋の九州大会準決勝で特大の満塁弾を放った明豊(大分)の5番・薮田源(新3年生)などに期待したい。

 今年の選抜は大会前から多くの好投手が注目されているが、走攻守が揃った野手も負けず劣らずの逸材ばかり。投打のプロ注目選手による名勝負の予感が今から漂っている。

<文/上杉純也>

このネタ読んでどう思う?

投稿ありがとうございます。
よかったらログインしてコメントも書きませんか?閉じる

このネタへのコメント3

コメントを投稿するにはログインが必要です。

ログインしてコメントを書く

カテゴリ別アクセスランキング

トップ