ゲーム史で重要だった平成6年…何があった? 平成ゲームシーン回顧録<平成元年~平成7年>

2019/3/3 08:30 日刊SPA!

セガサターン セガサターン

◆ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

 平成も残すところあとわずかとなりました。みなさんにとって平成はどんな時代だったでしょうか?

 当コラムでは4回にわたって、平成のゲームシーンを1年ごとに駆け足で振り返っていきたいと思います。第1弾は平成元年から平成7年まで(1989年~1995年)。この短い期間にテレビゲームは驚くほど進化を遂げました!

◆平成元年(1989年)

 1989年は1月8日から元号が平成に改元されました。この年はベルリンの壁が崩壊して、冷戦体制が終結した年。街ではプリンセス プリンセスの『Diamonds』や、Winkの『淋しい熱帯魚』が鳴り響いていました。

 ゲームはというと、その前年に「メガドライブ」や世界初のCD-ROM機「PCエンジン CD-ROM2」が発売されましたが、ファミコンもまだまだ現役。コピーライターの糸井重里氏がゲームデザインを手がけた『MOTHER』が、RPGに新風を巻き起こしました。任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」が4月に発売され、6月には『テトリス』が大ヒット。ゲームボーイは最終的に全世界1億1869万台を販売しました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ファミコンジャンプ 英雄列伝(ファミコン)

・ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女(ファミコン ディスクシステム)

◆平成2年(1990年)

 平成2年は、イラクがクウェートに侵攻した年。ドイツ再統一も果たされました。日本では盛田昭夫氏と石原慎太郎氏の『「NO」と言える日本』がベストセラーに。アニメの『ちびまる子ちゃん』から火が点いた『おどるポンポコリン』も大ブームになりました。

 ゲーム業界は、なんといっても「スーパーファミコン」発売が大きなニュース(ローンチは『スーパーマリオワールド』と『F-ZERO』)。スーファミは全世界で4910万台を販売し、ファミコンブームを次代につなげることに成功しました。同年には、カラー液晶が印象的だったセガの携帯ゲーム機「ゲームギア」も発売されています。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(ファミコン)

◆平成3年(1991年)

 平成3年は、宮沢りえさんの写真集『Santa Fe』が社会現象に! 新聞の全面広告に衝撃を受けたという人も多いでしょう。テレビドラマでは『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』が高視聴率を記録しました。

 メガドライブで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が発売されたのも平成3年。全世界で1000万本以上を売り上げたとされ、北米市場ではメガドライブがシェアトップを奪う原動力となりました。格闘ゲームがアーケードそのままのクオリティで遊べる「ネオジオ」の家庭用版もこの年。また、ゲームセンターでは『ストリートファイターⅡ』が稼働し、対戦格闘ブームに沸きました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ファイナルファンタジーIV(スーパーファミコン)

・ゼルダの伝説 神々のトライフォース(スーパーファミコン)

◆平成4年(1992年)

 平成4年は、バルセロナ五輪の年。14歳の岩崎恭子さんが金メダルを獲得し、「今まで生きてきた中で、一番幸せです」とコメントして流行語となりました。また、ソニーが「MD(ミニディスク)」プレイヤー1号機を発売。メディア革命が起こると思われたのですが……。

 平成4年は、『マリオカート』シリーズの第1作『スーパーマリオカート』が登場。ロングセラーとなり、スーファミ人気を支えました。9月には『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』、12月には『ファイナルファンタジーV』がリリース。まだこの頃は、エニックスとスクウェアは別々の会社でした。「サウンドノベル」というジャンルが誕生したのもこの年。『弟切草』は「とにかく怖い」と評判を呼びました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ロマンシング サ・ガ(スーパーファミコン)

・シャイニング・フォース 神々の遺産(メガドライブ)

・天外魔境II 卍MARU(PCエンジン)

◆平成5年(1993年)

 平成5年は、5月にJリーグが開幕し、10月には「ドーハの悲劇」が起こるなど、サッカーに日本全国が熱狂した年。サッカー発でミサンガも流行しました。テレビドラマは『ひとつ屋根の下』がヒット。

 ゲーム界は、翌年の次世代機戦争勃発を控え、嵐の前の静けさ。主な大作ソフトとしては、前作で打ち出したフリーシナリオシステムをさらに高めた意欲作『ロマンシング サ・ガ2』が発売。また、チュンソフトから1000回遊べるRPG『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』がリリースされ、日本でローグライクというジャンルを広めました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ロックマンX(スーパーファミコン)

・ゼルダの伝説 夢をみる島(ゲームボーイ)

◆平成6年(1994年)

 平成6年は、オリックス・イチロー選手が彗星の如く現れ、巨人と中日が10.8の最終決戦を行うなど野球が盛り上がった年。ビートたけしさんのバイク事故もこの年です。次第に不況の影が濃くなり、「就職氷河期」が叫ばれました。ヒット曲はMr.Childrenの「innocent world」。

 ゲーム史的には、1994年(平成6年)は重要な年。セガの「セガサターン」、ソニーの「プレイステーション」、NECの「PC-FX」、松下電器の「3DO」と、CD-ROMをメディアにした32ビット機が続々と発売されました。11月に発売されたセガサターンはゲームセンターで人気だった『バーチャファイター』をローンチに投入し、頭ひとつ抜け出したかのように思われましたが……。ちなみに、『ときめきメモリアル』がPCエンジンで発売されたのも平成6年。恋愛シミュレーションゲームに火を点けました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・スーパードンキーコング(スーパーファミコン)

・かまいたちの夜(スーパーファミコン)

・リッジレーサー(プレイステーション)

◆平成7年(1995年)

 平成7年は、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件と日本を揺るがす天災・事件が相次いだ年。Windows95に行列ができ、IT革命の足音はすぐそこに迫りつつありました。10月にはTV東京系列でアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が放映開始されています。

 ゲームでは、32ビットの次世代機が激しいシェア争いを繰り広げるなか、任天堂は衛星データ放送を活用する「サテラビュー」や、「バーチャルボーイ」を発売。今となってはどちらも早すぎた印象ですが、画期的な試みでした。また6月にはPS1で光と音のRPG『アークザラッド』が発売。12月にはスーファミ最後の『ドラクエ』ソフト『ドラゴンクエストVI 幻の大地』。同じく12月にはスーファミで『テイルズ』第1弾『テイルズ オブ ファンタジア』も発売されています。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ロマンシング サ・ガ3(スーパーファミコン)

・不思議のダンジョン2 風来のシレン(スーパーファミコン)

 次回は、平成8年(1996年)~平成14年(2002年)まで。次世代機戦争に勝つのは果たして!?

【卯月鮎】

ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」

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