33歳ホステスの悩み「彼氏が焼きもちをやいて大変」辞めるしかない?

2019/1/31 15:52 日刊SPA!

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― 連載「佐藤優のインテリジェンス人生相談」―
“外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える!

◆フランス人の彼氏が「ホステスを辞めろ」と言います
★相談者★KAD(ペンネーム) 水商売 女性 33歳

 フランス人の彼氏と結婚することになりました。その彼が非常に焼きもちをやきます。私はクラブのホステスとして働いてきたため、休日にはお客さんと一緒にゴルフに行くこともあります。夜はアフターが入ると帰りが午前4時、5時になることもあります。

 彼は私の仕事を理解してくれてはいますが、ほかの男性と食事に行ったりゴルフに行ったりするのは嫌らしく、早く仕事を辞めるようにと言われています。一応、お店のほうには昨年で一回辞めさせてもらって、今年は大幅に出勤回数を減らして緩く続けさせてもらう方向で調整していただいてます。

 ずっとホステスの仕事をしてきたので、普通の会社にお勤めできるとは到底思えません。かといって、専業主婦も務まりそうにありません。何とか彼の理解を得て、焼きもちをやかれないように、仕事を続ける方法はないでしょうか?

◆佐藤優の回答

 結論から言うと、仕事と結婚の両立は、あなたの場合、とても難しいと思います。外務省でもフランス人、ドイツ人、ロシア人などと国際結婚する人がいました。東京の外務本省で勤務すると、帰宅が午前1時、2時になるのは日常的です。ヨーロッパやロシアでは、このような長時間労働は考えられません。従って、相手は「自分を愛していない」と考えてしまいます。

 また、30代ならば毎日セックスするのが普通です。疲れているので、セックスを断ると、相手は「外に恋人がいて、セックスをしている」と思います。日本では、夫婦が別の寝室で寝ていることは珍しくありませんが、ヨーロッパで寝室が別だと、夫婦関係が冷え切っているととらえられます。寝室は同じでも、シングルベッドを2つ置いているだけで、夫婦関係が悪いと思われます。これは文化の違いなので、解決することがとても難しいです。文化には、遺伝子のような要素があります。

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 多数の遺伝子が活躍する脳の発生・発達プログラムにおける、ほんのちょっとした差異が、もしかしたらそれぞれの人の「個性」に繫がっているのかもしれません。私たちは脳の発生・発達や進化の研究を通じて、人間の心のしくみの理解に近づきたいと思っています。そのためには、ヒトそのもののゲノム情報の理解とともに、他の動物のゲノム情報との比較や、モデル動物を用いた実験発生学的検証が重要な戦略になることでしょう。

(『脳の誕生──発生・発達・進化の謎を解く』254頁)
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 文化の遺伝子を「ミーム」と呼びます。フランス人のミームと日本人のミームは異なります。フランスにも日本のクラブのような店があり、ホステスが接待しますが、アフターでお客さんと食事に行ったり、ゴルフに行ったりすることは、まず考えられません。こういう付き合いをする場合は、仕事を離れて、あなたとお客さんがセックスを含む愛人関係になっていると考えるのがフランス人の常識です。あなたのパートナーは、日本のクラブ文化を頭では理解しているのでしょうが、皮膚感覚としてそれについていくことができないのだと思います。

 結婚を続けるならば、ホステスの仕事は辞めて、新しい仕事を探すことをお勧めします。一旦、店を辞めるが、ときどき出勤するという選択では、あなたのパートナーは納得しないと思います。

 最悪の場合、「騙された」という認識を持つようになります。夫婦関係を円満に続けることを考えるならば、他の仕事を探したほうがいいです。あなたがホステスの仕事を続けて、将来独立するという人生設計をしているならば、この結婚は解消したほうがいいと思います。どちらの選択でも構いません。自分自身で納得できる選択をできるだけ早く行うことをお勧めします。現状では、近未来に深刻なトラブルが発生します。

★今週の教訓……欧州では“アフター”に行けば愛人と思われる

【佐藤優】
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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